西田亮介さんの以下のブログ記事を読んだ。

・地域活性化再考 「広く」「あまねく」「一律」の地域活性化は可能か
 http://synodos.livedoor.biz/archives/1547966.html

上記の記事の主旨は、地域活性のための取り組みにおいて、他のエリアで成功した「仕組み」を導入しようということがよくあるが、「特定の地域で成功した手法は、その土地の地域資源や特徴的な社会ネットワーク、あるいは暗黙的な地域の固有性をうまく引き出すかたちで成功したものが多い」ことから、失敗に終わることが多いということだ。

そしてそのような失敗をしてしまう地域主体の例として、「地方自治体や商工会議所のような前例主義が幅を利かすセクター」を挙げた上で、「地方自治体が地域内の住民、企業、NPO等にとって協働のハブとなることができれば、地域の重要なプラットフォームになりうる」と指摘している。


ところで、上記の記事を読んで、ふと思ったことがある。地域活性に必要なものとして、「よそ者」「ばか者」「若者」と言われているが、このような「地域主体」は、これら「よそ者」」「ばか者」「若者」をいかにして取り込んでいくかが地域活性の鍵になるのではないかと思うのだ。ただし現状では、地方自治体や商工会議所は、僕の知る範囲では概して保守的に振舞うことが多く、このように地域主体との活躍は期待できない。

そこで、ミドルメディアがこのような地域主体の変わりに、「よそ者」「ばか者」「若者」をネットワークして、上記で指摘されているような「地域内の住民、企業、NPO等にとって協働のハブとなる」ことができればよいのではないだろうか。

そのために必要なものとしては、

 ・地域における課題の発見
 ・課題を発信し、解決プランを集める
 ・解決プランを取捨選択し実施する

というステップになろうか。あるいは、各主体がそれぞれ上記のステップを踏んでいるのを情報発信することで、「協働のハブ」になることができるかもしれない。弊社で運営している「なんば経済新聞」でも、このようなことができればうれしいと思う、秋の夜長でありました。
野村総合研究所が、5月にこんなレポートを出していたんですね。

・2015年度までのソーシャルメディアの進展と
 CRMへのインパクトを予測した「ITロードマップ」を発表
 http://www.nri.co.jp/news/2010/100518.html

ひとことでいえば、TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークがこれからはインターネットの中心になりますよ、ということだと思いますが、具体的にこれから5年間で、どのように発展していくかを説明してくれています。


■2010~2011年度:ソーシャルメディアの黎明期
ソーシャルメディアの利用の拡大とともに、企業が消費者の声に耳を傾ける“リスニング・プラットフォーム”が登場

■2012~2013年度:ソーシャルメディアの発展期
ソーシャルメディアがメッセージ伝達のインフラとして発展するとともに、主に顧客サポート分野での利用が始まる

■2014~2015年度:ソーシャルメディアの普及期
ソーシャルインテリジェンスによる消費者理解の深化とクロスメディアでの最適化のはじまり


これを見ると、2010年度は黎明期の前半であり、先進的な企業、あるいは「中の人」が、属人的なスキルや情熱をもってTwitterやFacebookを運用している段階であり、これからさまざまな形で企業経営に組み込まれ、進化を遂げていくことがわかります。一般のユーザーも、まだ先進的な人たちに限られており、まだまだソーシャルメディアは一般化していないといえそうです。

黎明期の後半の2011年度は「ソーシャルメディア上のクチコミを、企業が本格的に活用し出す」年になるようです。また、2011年~2012年度にかけて、位置情報サービスが対等してくるとのことです。


2012~2013年度は、ソーシャルメディアがメールと同等の位置付けになり、企業のコンタクトポイントの1つとして普通に活用されていくとのこと。Salesforceなどがサポートツールを提供して、それを活用することになりそうです。


2014~2015年度になると、TwitterやFacebookなどがそれぞれ相互連携することが当たり前になり、一般ユーザーがネット上で作り上げるデータの多くがソーシャルに乗っかってくると思われます。全ての情報はクラウドにあり、共有され、他の人に公開されることが前提になるでしょう。検索エンジンよりもソーシャルネットワーク上でいかに目立ち、マーケティングに活用していくかが企業に問われるでしょう。


個人的な感想としては、ツールとしてはTwitterなどはかなり広まるべき人には広まった感はあるのですが、現在がまだ黎明期であり、まだまだ発展をし続けるという予想に、意外な感じを受けました。と同時に、ビジネスとしてもまだまだこれからが本番、ということで、乗り遅れないようにしよう、ということも再確認ができました。

弊社の取り組みとしては、「なんばなう 」というツイッターポータルを運営しており、ツイッターの活用の1つの形として見せていますが、今後はよりこのポータルを通じてソーシャルと向き合い、存在感を出していく必要があると思っています。
昨日、「ソーシャル時代の消費行動モデル 」というタイトルでブログを書いたが、そのなかで2種類の購買行動モデルを取り上げた。

AISAモデル : Atterntion⇒Interest⇒SocialFilter⇒Action

VISASモデル : Viral⇒Influence⇒Sympathy⇒Action⇒Share

いずれも、いいたいことは同じようなので、より分かりやすいAISAを私は使いたいと思う(と同時に、今のところテレビの右に出る認知媒体はないと思うので、その意味でもViralが頭に来るのには多少、違和感がある)が、この2つのモデルを見て思ったのは、「SocialFilter」と、「Influence⇒Sympathy」の部分に、「選択」と「強調」がもたらされているということだ。

SocialFilterは、自分の信頼する人たちがおすすめしている情報であれば、ほぼ間違いないだろうという「信頼ベース」の情報受容態度を表している。Influence⇒Sympathyは、(その前段階でViralが来ていることからもわかるように)信頼しているという前提で、「影響され」、「共感する」。

つまりソーシャルメディアの肝は、情報をフィルタリングしてノイズを取り除いてくれる(=選択)とともに、受け手の心に響かせる(=強調)という、2つの効果をいかにして最大限発揮させるかということだ。

ツイッターがこれだけ広まったのも、140文字というセンテンスの短さによるハードルの低さとともに、この2つの効果が自然にもたらされるからだと思う。
マーケティングに関わっている人、とりわけネットプロモーションに関わっている人にはお馴染みの、「AIDMA」モデルから「AISAS」モデルへの議論。


AIDMAは、Attention⇒Interest⇒Desire⇒Memory⇒Actionの順に、人の心理が移っていき、購入まで至るという流れを示したもので、「ネットがなかったマスコミュニケーション時代の購買モデル」として説明される。つまり、商品を知り、関心を持ち、欲しいと思い、記憶し、店頭で購入する、までには5つのステップがあるというわけだ。

この流れは一方向であり、たくさんのAttentionを取らない限り、Actionへはつながらない。また、ネットがないので、いきおい、Attentionとしてはテレビなどのマス媒体が重宝される。


一方で、AISASは、「ネットがある時代の購買モデル」。Attention⇒Interest⇒Search⇒Action⇒Shareの順で、2つめまでは同じだが、その後、ネットで検索し、ネットで購入し、クチコミをシェアする、という流れだ。

購買までは4つのステップとなっており、買った後、その感想などをブログやツイッターなどで発信するというところが肝だ。ここでは実際のところ、Shareが別の人のAttentionにもなっていたりするので、AIDMAモデルよりはマス媒体に頼らなくても、そこそこプロモーションができるのかも、という期待感も出てくるだろう。


さて本題。以下で提起されている新しい購買モデルに注目したい。

2012年Googleが介在しない社会『AISA(アイサ)』~ソーシャル時代の新消費行動モデルCommentsAdd Starpideno

ソーシャル時代の新常識。Viralと共感で繋げる新消費者行動モデル「VISAS」

上記の2つの購買モデルについては、提唱されているモデルこそ違えども、ソーシャルメディアを重視しているモデルであることには変わりはなく、いずれも重要な提案といえる。


後者では2010年3月に、FacebookのトラヒックがGoogleを抜いたと報じている。ウェブサイトを運営する側からいえば、SEOよりもソーシャルメディアからのアクセスのほうが多くなる、ということだ。

その理由としては、以下の2点が挙げられる。

(1)検索キーワードを入れて検索するという方法では、スパムや出来の悪いウェブサイトがヒットすることが多く、その検索結果が自分にフィットしていない可能性があること。一方で、ソーシャルメディアはその構造上、スパムが排除されやすいこと。 =ノイズの排除

(2)自分がフォローしている人がおススメしているサイトであったりするため、自分が知りたい情報が的確にもたらされるという可能性が高いこと。 =潜在ニーズの発掘


ところで、上記のサイトの後者はVISASモデルを、前者はAISAモデルを提唱しているが、いずれも基本的なところは似ており、また分かりやすさから、AISAが普及するのではないかと私は考えている。

AISAとは、Attention⇒Interest⇒SocialFilter⇒Actionの4ステップで、AISASモデルにあった「Search」が抜けている。これは、上記の(1)の「ノイズの除去」にも関連するが、「もはや重要な情報は検索結果には出てこない」ということを示唆している。

実際、私も最近はGoogleでの検索のほかに、Twitterの検索を多用している。特に自社が運営する「なんば経済新聞 」で紹介した記事の反応を知るためには、GoogleよりもTwitterのほうが的確だ。


ところで、上記のサイトで紹介されているAISAのモデル図を引用する。


大阪なんばで働く社長のブログ-AISA

このモデルで面白いのは、Attentionの原因として、Twitterのリツイート、Facebookの「いいね!」など、ソーシャルメディアにおける評価情報をもとに、Attentionに至っているという点だ。

以前このブログで体験談を紹介した「食パン少女」の場合で実感した のだが、マスコミで話題にならなくても、ソーシャルメディアで話題になることがあり得て、そのインパクトは意外に大きいこともあるのだ。もっとも、今のところはマス媒体、特にテレビの破壊力にはかなわないことが多いのだが、少なくとも雑誌やラジオには勝てるレベルには、ソーシャルメディアは到達していると思う。


また、上記のモデルはまさに「グルーポン」そのものではないだろうか。グルーポンは「レストランなどが半額で利用できる権利」を販売しており、商品そのものの話題性が高いというのもあるが、一方で、ある一定数の販売数を超えなければ販売そのものがなかったことになるという、「共同購入」の側面もあるのが肝だ。そしてツイッターとも密接に連動していたりする。

自分のフォロワーがグルーポンで特定のクーポンを購入する、そのことがツイッターでその人のフォロワーに伝わる、といった具合で、「他の人が買ったという事実」がソーシャルメディア上で、その商品の「担保」として伝わることが重要だ。


ところで先日、「ヨーグルトランドなんば店」がオープンした際 には、オープン前々日にパワーブロガー向けの「シークレット試食会」を行った。それを見て、翌日の「一般試食会」にたくさん人が来たかといえば、実際のところ、圧倒的に読売テレビの「ズームインスーパー」からの集客が多かった。

最も、平日の昼間に試食会に参加できる人たちは主婦層など比較的暇な人である可能性が高いことから、テレビ番組との親和性が高かったのかもしれないが、現時点では広く告知するためには、テレビの右に出るものはない。

一方で、ヨーグルトランドでは、フローズンヨーグルトを客が自分で入れ、トッピングをするため、携帯電話などで写真を撮る人が多く、ツイッターでつぶやいて、それを見た人が来店したりリツイートするということも見られた。上記のAISAのSAの部分だといえるだろう。


このように最近の私の身の回りで行ったことが、上記のAISAモデルだと比較的すっきりと説明できるように思う。しばらくはこのモデルを利用して、いろいろな企画を立てて見たい。


ちなみに、このような購買行動を元にしたプロモーション企画、マスコミに対してアプローチするプレスリリース作成・配信、マスコミを呼んでイベントを行う際の企画などは弊社でも手掛けていますので、気になる方はどしどし、お問い合わせ ください~^^。
企業がツイッターを活用する場合、社内的になんらかの「効果」を説明するための指標が必要だったりする。
あるいは、よりよいツイートを行うために、あるいは単純に波及効果を知るために、何らかの「効果」を測定することがある。

なんば経済新聞
でもツイッター(@nambakeizai)による情報発信を行っており、日々のニュースの更新情報を中心に、1日あたり平均2件のツイートを行っている。

現時点でのフォロワー数は1,700人あまり。そのほとんど全てが、こちらからフォローをお願いしたというわけではなく、自発的にフォローしていただいた方であるので、コミット度合いとしては恐らく高い方が多いのではないかと思う。

さてそんなツイッターだが、日ごろどのようにして効果測定をしているのかをメモ的に書いておく。
既に効果測定をしているという方には既知のことばかりだが、これから効果測定をしようとしている方の参考になれば嬉しい。


●ツイッター検索の利用

意外といらない人が多いのが、ツイッターの公式検索機能 の利用だ。

ここで例えば自分のアカウント名「@nambakeizai」を入れて検索したり、ツイートの中に必ず入れているURL(http://namba.keizai.biz/)の一部である「namba keizai」を入れて検索したり、単純にサイト名の一部である「なんば 経済」を入れて検索したりする。

ところでツイッターの検索機能は、まだまだこなれておらず、文節を分けた場合と分けない場合とで検索結果が違うことが多い。例えば「なんば 経済」と「なんば経済」とでは結果が違ったりする。経験則だが、前者の方がより確実にヒットするようだ。


●公式ツイートボタンの活用

8月から公開されたツイッターの公式ツイートボタン をウェブページに取り付けることで、当該ページのタイトルとURLを簡単にツイートさせることができる。

これによりツイッターを使ったクチコミ効果を生むことが期待できるので、特にニュースサイトやブログであればぜひ実装したい機能だ。

そしてこのツイートボタンには、ツイートされた数をカウントする機能も付いているので、この数字を見ることでどの記事が話題になっているのかを簡単に見ることができる。


●GoogleAnalyticsの利用

GoogleAnalyticsでアクセスログを分析することで、ツイッターからの誘導数を把握することができる。

具体的には、「トラヒック」の「参照元サイト」で「twitter.com」となっているのがツイッターからの訪問である。ここでの誘導数を計ることで、ツイッター経由の誘導数を知ることができる。

ここで面白いのは、twitter.comサイトの中のどのページから誘導されたのかがわかる点だ。
例えば、その人(ツイッターを利用している個々人)のタイムラインから来たのか、@nambakeizeiのツイート画面(http://twitter.com/nambakeizai)から来たのか、あるいは別のユーザーのタイムラインから来たのかを分析することができる。

これにより、ツイッターの効果を全体として把握するとともに、自分のフォロワーの中で、特に拡散効果の高いハブ(結節点)となるユーザーを知ることもできる。


現時点ではこれらを複合的に組み合わせ、ツイッターの分析を行っている。