高知県南国市 前浜掩体群 1号、2号、3号掩体。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

2020年9月に7泊8日の旅程で自転車で訪ねた高知ツーリング、

6号掩体のあとも引き続き、残りの掩体壕を見て回ります。

 

まずは6号掩体から少し南西に1号掩体。

 

 

ここも田んぼのど真ん中。

 

 

中に格納されているのは、

ゼロ戦でも隼でもなく、農耕器具(笑)。

 

 

この地区の掩体壕で、私が個人的に特徴的に感じるのはこの背面ですね。

丁寧に人ひとり通過する分の通用口が開いていて、

しっぽの部分が綺麗なおむすび型。

 

一つ北のブロックには2号掩体。

 

 

……こちらは入り口がぼさぼさですね。

背面は……。

 

 

何も見えない(^-^;

と、脇にある建物、外に渡されたスロープが気になりました。

 

 

これはもしかして?

 

 

と、回り込んでみると、

 

 

やはり避難施設も兼ねた防災コミュニティセンターなんですね。

津波避難タワーほどの高さはありませんが、2.5階くらいの高さはあるので、

大抵の津波には耐えられそうな構造……のような気がしますが、

自動車用のスロープは、抵抗が大きくて大惨事の原因になりそうな気も(^-^;

 

そうしてこの防災コミュニティセンターの北のブロックにあるのが、

 

 

3号掩体。

こちらも中には農耕器具が格納されて、簡単な納屋替わり。

 

 

もちろん、田んぼの真ん中にあるので、近づくことはできませんが、

まぁ、周囲をぐるりと回って見回すことは可能です。

 

 

こちらも後ろは木が生えてしまっています。

ということで、2号掩体周囲の地図はこちら。

 

 

1号掩体の北に2号掩体、その一つ東で1つ北のブロックに3号掩体。

次回は1基だけ砂利敷きで中を見られるように整備された5号掩体と、

この地区では1つだけの双発の爆撃機などを格納できる大型の4号掩体です。