埼玉 流れ橋。 | 水辺の土木遺産

水辺の土木遺産

水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

これもまたかなり前の話になりますが、2009年の12月、青梅からスタートして寄り道をしながら飯能へ。
最初の寄り道は青梅駅からすぐ近く、その筋では有名な吹上トンネル、現道、旧道、旧々道が揃って残る場所ですが、実は青梅にはもっとマイナーかつ廃道好きにはたまらない場所があるのですが、そちらもいずれは紹介したいと思います。


イメージ 2

現道の新吹上トンネル(正確には、写真は反対側抗口ですが……)

イメージ 3

一応は歩行者、自転車道ということになっているけれど廃道の雰囲気十分な旧道の吹上トンネル

イメージ 1

今は念入りに封鎖されて立ち入ることの出来ない旧々道の吹上隧道
反対側の抗口も訪ねてみましたが、分かりづらい道を辿ってみたものの、やはり念入りに封鎖されていました。

そこからしばらく走ると、

イメージ 4

アクセスルートは軽い廃道風味が漂いながらも、トンネルの中は下手な道路よりもしっかりとした畑隧道。

そこから飯能駅方面に走る途中にあるのが名栗川亭の
冠水橋

イメージ 5

珍しい形式の橋なので、是非とも渡ってみたいのに……。

イメージ 11

私有地なのが残念!
いずれは客として横断しておきたい橋です。

この橋のすぐ近く、河川敷にあるのがこちら、

イメージ 6

こちらがメインの流れ橋

イメージ 7

厚みは十分ですが、一径間がそれなりに離れているために結構しなってちょっと怖い橋ですが、橋板はかるく鉄板を巻いて補強されています。

イメージ 8

こちらは対岸からのもの。
冬という時期の所為もあるのでしょうが水量の少ない川に対して橋はなかなかの全長です。

イメージ 9

こうしてみると、もとは倍以上の幅があったのでしょうが、流失した後に橋が削られたものか、それとも単に戻す手間を考えてのものか、自転車を押し歩くには少々厳しい幅でした。

イメージ 10

こうしてみるとワイヤーの太さはかなりのもの。
橋板のつなぎ方は、片側の岸に対してまとめて繋がれているようです。
実は流れ橋、橋板のつなぎ方にも種類がありまして、岡山で一般的なのは左岸と右岸から板を直列に繋いで、川の中央辺りで分割されるという形。

埼玉辺りで一般的なのは、川の片側から直列に、あるいは一枚ずつ分割して、橋板をワイヤーで係留する形みたいです。

この他にも橋脚一基に橋板が一枚ずつ繋がれている形などもあるようで、是非とも橋板のつなぎ方の種類も色々と見て歩きたいものです。