【物件購入の判断基準とは?】 | 一級建築士 増山大

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不動産投資業界33年の一級建築士。アパート設計200棟、賃貸住宅管理2000棟の経験から、あなたを幸せに導きます。

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不動産を購入するとき
あなたはどんな基準で判断してる?

横田@増山大です。

最近、購入検討した収益物件を通じて
改めて判断基準を見直してみたので
シェアします。

◾️物件スペック
某県某市(当社既存物件がある県庁所在地)
利回り12%弱
RC築27年 内装設備良し
広めの単身向け
売出し価格 1億程度

久々見るまあまあ高スペック。
気持ち高ぶり検討を進めた。

収支計算?
OK

建物維持?
OK
→大規模修繕が数年前に完了。
工事仕様も明らかだ。

駐車場?
OK
戸数分あり
 
おー、いいね。
で銀行さんに打診。

ただ仲介さんからは、
「銀行さんからは2〜3割手出し必要
 と言われるかも」
が気になっていた。

理由は
「土地所有権が少しややこしいから」
 
銀行打診してほどなく

・自己資金1割、金利2%代

との仮審査も通過。
(手出し1500くらいがチトツライ)

あらあら。
⚫︎⚫︎信金さん、行けるんかい。
 
と、ガチに賃貸需要リサーチ開始。

一番気になっていたので
某市在住の友人やら
不動産会社複数にヘルプして
ガチ現地リサーチ。
色々リアル現地情報が明らかに。
 
う〜む、、、
かなりの需要苦戦エリア、、、
だ。
 
そう言えば机上リサーチで

・コンビニ徒歩20分(!)
・スーパー徒歩25分
・郵便局まで徒歩12分
・某大学まで徒歩30分
・ドラッグストア徒歩22分

はわかっていた。
現空室が30%程度
賃料が3万。
 
そーか。
需要がガチネック。
で、安めだったのだ。
 
転進を判断。

需要ネックは過去に
何棟も買って来ている。

ではなぜ、今回は転進?

木造だったのだ。
過去の需要ネック購入物件は全て。
 
ではなぜ、RCは転進?

需要以外は全部◎のRCだからだ。
とりわけ内装設備も◎。
なのに埋まっていない。
 
これは、改善のしようがない
と言うか改善され尽くしてめ
埋まっていかない。
 
で、改めて収益不動産購入の決め手は

・賃貸需要あるエリア

・需要ないエリアなら土地建物に改善余地がある物件

どちらか?
と言うような基準だ。

今回のはどちらにも該当しない。
それが判明した時点で撤退を決めた。

一級建築士 横田啓@増山大