ご存知ですか?体や足に優しい靴の履き方を。靴屋の店長がお伝えします | 蒲郡で靴屋の3代目をやっている大丸靴店、大桑正弘のブログ

蒲郡で靴屋の3代目をやっている大丸靴店、大桑正弘のブログ

49歳の靴屋の3代目です。
靴屋の日常から仕事のことなどをブログにしてます。

こんにちは大桑です
ずいぶんと寒い日になりましたね

皆さん、質問です

靴は柔らかい方が履きやすいと思われますか?
それとも硬い方が履きやすいと思われますか?

僕はかかとがしっかりしたかための靴が履きやすいと思います。
なぜなら人間は2本の小さな足🦶🦵だけで身体を支えてるからです。
その支えとなる足を包んで安定させてくれるのがしっかりとした靴だからです。

足の中でも踵の骨、親指の付け根の骨、小指の付け根の骨の3点で体を支えています。

体力があって足裏のアーチがしっかりしていれば、足の裏で体をしっかり支えられますが
骨折などのケガや加齢により足の靭帯が伸び、筋力が弱ってしまうと土踏まずを支えて足が内側に倒れないようにするアーチの力が働かなくなります。
そうすると踵の骨が内側に倒れて足首が不安定になってしまいます。
足首が不安定になると膝や股関節の配列も崩れてしまい姿勢が崩れます。
カラダが左右に揺れながら歩いていらっしゃる方見かけられませんか?



加齢により、足の脂肪や筋肉が少なくなると足の形も、広くて薄くなったり(よくお客様が足の幅が広くなったと言われるのがこれ)、神経が表面に出てきて刺激に敏感になられ硬い靴を履きづらくなります。
だからといって、柔らかな靴を履いているとかかとを支えてくれなくなり姿勢が崩れやすく体が揺れて歩かれています。
体が揺れて歩くと、体が大きく動く分  余分な筋力も使うから疲れてしまいますし、関節にも負担がかかって変形性膝関節症や変形性股関節症になりやすくなります。

だから、踵をしっかり支えてくれるかかとの固い靴がいいんです。

靴のかかとがしっかりしていたほうがいいということが伝わったでしようか?

そしてもう一つお伝えしたいことがあります。
どんなに良い靴をお履きになっていても、かかとを踏んでしまうと靴のかかとが体を支えてくれなくなります。

靴のかかとの芯が崩れて不安定になると、この写真のように靴の底が極端に減ってしまうことがあります。
場合によってはスケート靴を履いているように足が安定しないです。
ご自分やご家族のの靴の底も確認してくださいね!




靴のかかとの中には人間の体を支えるためのしっかりとした芯が入っていて、ボール紙や革、プラスチックなどの素材でできています。
立ったまま靴をお履きになって、かかとの芯を踏んでしまうとボール紙や革の芯が折れてしまい、元に戻らなくなってしまいます。
折れた状態の芯だと踵の骨を支えてくれなくなってしまいます。

さらに立ったままの状態ではける靴は、サイズが大きいか?  紐を緩くして脱ぎ履きしやすくされているか?
 なので、ゆるゆるで靴の中で足が運動会をしてしまい、つま先が当たって爪の色が変わったり、かかとが上下してかかとに靴擦れができてしまいます。
そして何より歩きにくくて疲れるはずです。
場合によっては転倒の原因になり、怪我の元です。

かかとトントンがオススメです。
ほんのちょっとのことで皆さんが毎日お履きになっている靴がかなり履きやすくなりますよ!!
靴は座って脱ぎ履きするのが足にも体にも1番いいと思います^_^

靴のかかとに内蔵されている芯が皆さまの姿勢を保ち、いつまでも健康で若々しくいていただくためにとっても大切!!
このことをご存じでない方が多いと思います。
ご両親や学校で教えてもらわなかったかもしれません?

知らない事はできないですよね!
靴のかかと大切さをお伝えするためにも、スタッフにポップを作ってもらいました。




ぜひ、靴をお履きになる時は座って脱いだりお履きて頂き、どうしても忙しい方は靴のかかとを踏まないよう、せめて靴べらを使って靴を履いていただきたいです。

また、
体を揺らして歩いていらっしゃる方は体のどこかを痛めていらっしゃる方が多いです。

そんな方にはしっかりとした靴と同時にインソールで足の裏から体を支える方法があります。


今日ご来店のお客様、数年前の仕事中に右足の小指の付け根の骨を骨折されました。
忙しいこともあり早めに職場復帰されたそうです。
もともと股関節が浅めに入ってる変形性股関節症で少し揺れながら歩いていらっしゃいました。
久しぶりに来店されたので様子を見させていただくと、歩き方が以前にも増して揺れていらっしゃいました。
「足の調子はいかがですか?」とお伺いしたところ、
「スーパーのカートに捕まるかステッキを使うかしないと歩きづらくなっちゃったの😢」
そうおっしゃられたので、
「オススメのインソールがありますよ」
とお店で販売しているドイツ製のファイバープロインソールをお勧めしました。
足の形や、どの部分に足の圧力がかかっているか? 足の変形により指先が地面に着いていないことなどがわかる
"フットプリント"を採らせていただき、筋肉の状態や足の関節の動きなども観させていただきました。

そしてお履きになっていた柔らかめのブーツの中敷きを取り、ファイバープロインソールのサンプルをお入れして歩いていただきました。

「あっ、違う! 足が安定する。少し高いけど いつかつからなきゃなーと思ってたから、お願いしようかな」と言っていただきオーダーでインソールをお作りしました。
ファイバープロインソールは丈夫なグラスファイバー素材も使用され耐久性に優れているので、3年以上足を支え続けてくれます。




最後にインソールと足のフィッティングをして、インソールをお客様のブーツにお入れして歩いていただいたところ、
にこっと笑いながら「全然違う!」とおっしゃりながら元気に歩いて帰られました。
ファイバープロインソールは素材にカーボン(しなりのいい釣竿などにも使われていますよね)も使われているのでカーボンのしなり(反力)により歩くことを助けてもくれます。
僕もほぼ毎日、朝のソフトランニングに使うNikeのスニーカーに入れたり、仕事用の靴に入れて使っています。
とっても楽ですよ‼️

靴やインソールはお客様の生活を変えてくれる可能性があります。
興味のない方からすれば靴は目立たないですが、じつは皆様の健康を支えてくれる"縁の下の力持ち"なんです。

もう一度お聞きします。
皆様や皆様の大切なご家族様のお履きになる靴は柔らかな靴がいいですか?
かかとのしっかりした靴がいいですか?

補足
偉そうなことを言っていますが、シューフィッターの勉強する4年ほど前までは、僕も靴のかかとの大切さを知りませんでした。
もっと言えばかかと踏んでいました。
靴と足の勉強すればするほど、皆様の健康にとって足に合った靴を正しい形で履いていただくことが、とても大切なことがわかってきました。

将来の健康の為にも、できることからやってみてくださいね^_^

シューズ&バッグ大丸蒲郡店

店長 大桑

シューフィッター  o.7596

蒲郡市八百富町7-34

(サンヨネ蒲郡店内)

蒲郡駅から東に徒歩10

0533-68-0186

(お問い合わせは店長大桑まで、火曜日はお休み頂いています。不在の時は折り返し電話します)

am 10時からpm7(日曜930分から)

年中無休