今日は中部北陸7県で放送された、NHKさらさらサラダを見てシューフィッターとして感じたことをお伝えします。
ご存知でした?
江戸時代、人間の寿命は50歳位だったそうです。
今は栄養が良くなり医療の発達もあり寿命が伸びて、80歳位になりましたよね。
でも、関節の寿命は50歳のままだそうです。
だから、60歳を超えると足の関節、膝の関節、股関節、腰などの寿命が来て痛くなってくるんです。
足🦶はカラダを支える土台
とよく言われます。
その大切な土台である足を守ることが多くの関節にとっても大切なことです。
その足を包んで守るのが、靴でありインソールです。
だから、靴選びってとっても大切です‼️
番組を見ながら僕が感じたことを僕の勉強のかねてお伝えしますね。
まずお一人目は、豊橋市にある巻き爪と外反母趾の治療で有名な塩之谷整形外科の院長、塩之谷香先生。
私がシューフィッターとして参加させていただいている「靴を考える会名古屋」でご縁があって、靴外来の見学など大変お世話になっている方です。
靴外来に来られる患者さんに対して、患者さんが不安にならないよう笑顔でとっても柔らかく接していらっしゃいます。
(靴を考える会は医師や看護師さん、フットケア関係の方、シューフィッターや靴に携わる方々が参加されていて、皆さんで協力していろんな角度から健康や足のお悩みを解消していこうと考えている会)だと思ってます。
膝の痛みの原因になる外反母趾や外反扁平足の元の、「開張足」のことについて説明されていました。
足の指の骨と骨をつなぐ靭帯が伸び筋肉が緩むことにより横アーチが潰れて薄くて広い開張足の足になります。
ヒールの靴を履き続けることにより、指の付け根部分により圧力がかかりアーチが潰れることも開張足になる原因です。
ヒールの靴を履き続けることや、体重の増加等も横アーチに負担をかける為、開張足になる原因の1つです。
株式会社フットマインド 代表
日本整形靴技術協会 会長の
栗林薫さんです。
IVO日本整形靴技術協会さんのホームページはこちらです
本来足の裏は人間の体重をかかとの骨、親指の付け根の骨、小指の付け根の骨の3点で支えています。
去年の8月19日開催された僕も参加させていただいている「とよあしネットワーク」さんの健康イベントでご縁をいただき、有難いアドバイスをいただいています。
いつも私に優しく接してくださり、何より患者さんの足に対する見立てがすごいです。
50,000人の足を見られてこられた足を観る目は半端ないです!
皆さんがご自分の足でできる開張足の見分け方を説明されていました。
①足の裏の人差し指と中指の間あたりにタコはありませんか?
横アーチが潰れ骨頭と呼ばれる指の付け根の骨が靴の中敷や地面に当たったり、摩擦することによって皮膚が厚くなりタコができます。
開張足になることによって横のアーチが下がり人差し指と中指の部分とかかとの骨の2点でカラダを支えることになってしまうことによりその部分が圧迫されてタコができるんです。
アーチが潰れ横に開いた足をつかんでみます。
今後、外反母趾や外反扁平足など足の骨格が変化する可能性があり、カラダのバランスが崩れることによって、膝痛、股関節痛、腰痛、肩こりなどの症状が現れると思います。
カラダの不調の原因になります。
しかし、緩んでしまった指の骨と骨をつなぐ靭帯は元には戻りません。
開張足で体のバランスを崩さないようにするためには、足の裏の筋肉を鍛えることが大切です。
✔️お風呂の中など関節や筋肉が柔らかくなっているときに、足の指先をグーパーグーパーとする体操
✔️座りながら床にタオルを敷き、指を使ってタオルを引っ張るタオルギャザー体操。
テレビを見ながらできるから便利です。
✔️鉛筆やシャープなど指先を使って持ち上げる体操など
足の裏の筋肉を鍛える体操は開張足予防としてはとっても大切だと思います。
ただ注意していただきたいのは、すでに足の変形が見られる方はなかなか指が動きづらいです。
あきらめず少しずつ体操をしていただくことによって、少しずつ足の筋力が鍛えられ筋肉が足を整えてカラダを正しく支えてくれるようになりますので、根気よくご自分のペースで続けてください。
先ほど、靴が足を包んで守ると申しましたが、足を守る靴選びには、ご自分の足を知っていただくことも大切です。
ご自分の足を測っていただく方法も説明されていました。
足長、踵から1番長い指の長さ
足囲、親指の付け根から小指の付け根までぐるっと1周した長さ
この2つの長さがわかれば足のサイズが分かります。
そして左右どちらか長い足のほうを基準にして靴を選び、小さい足のほうは靴ひもによる左右のサイズ差の調整や中敷きやパットなどでサイズ調節をします。
丁寧な足の測定や靴に対するアドバイス、サイズ調節はシューフィッターのいるお店でしていただけると思います。
私もただいまバチェラー(上級)シューフィッターに挑戦中です。
良い靴を見極めるポイントも説明されていました。
①靴のかかとがしっかりしている
人間のカラダを支えるポイントとして、かかとの骨を支えることは外せません。
そのかかとの骨を包んで支えるために靴のかかとの内部にはカウンターという硬い芯が入れられています。
だから靴のかかとがしっかりしてるほうがいいです。
軽くて柔らかいサンダルをお履きになってたり、靴のかかと踏んで歩いていらっしゃいませんか?
足にも良くないですし、歩くために無駄な力を使っていらっしゃいますよ。
②靴全体がねじれない
人間は歩くことによって足の裏のバネであるアーチが沈みます。
靴の真ん中が柔らかいと、アーチが沈むのと一緒に靴の中央が沈んでしまい足が安定しないです。
ちゃんとした靴には靴底の真ん中あたりにシャンクと呼ばれる硬い芯が入っていて、靴が曲がったりねじれてしまわないようにしています。
簡単に作られた靴は簡単にねじれますので試してみて下さい。
③足先から3分の1が曲がる
先ほど足のサイズを測るとき、親指の付け根から小指の付け根の部分を測りましたよね。その部分の関節が曲がることにより指先で地面を蹴り出して歩くことができます。
ちょうど足先から3分の1の部分が足が曲がって蹴り出す部分になるので、靴も同じように3分の1のところで曲がってくれた方が指先で蹴り出しやすく歩きやすくなるんです。
スポーツシューズなどその部分に溝が入っていますので、両手でもって曲げて確かめてみてください。
開張足の人が選ぶ靴のポイント
①ひも靴
先程、開張足かどうかご自分で診断する時、足の甲をつかむ説明があったと思いますが、掴まれた足の状態がアーチができて理想的な足の形です。
手でつかむ代わりに靴ひもで足の甲つかんで、足を理想的な形に変えてあげるということです。
②靴底が厚めでクッション性のある靴
開張足は横アーチが潰れて、足の裏のクッションが弱くなっている状態です。
クッションが弱い状態で歩いたり走ったりしていると、足にも足首にも、膝にも腰にも負担がかかります。
だから、開張足の方には足裏のアーチのクッションの代わりに、底が厚めでクッションがある靴と、靴の中から靴と一緒に足を支えてくれるインソールが大切になってきます。
宣伝です(笑)
皆さん、いつまでも健康でご家族やお友達と楽しく過ごしていただくためには、体を支える足が大切です。
足を守る靴やインソールも大切だと思います。
今日この番組を見ていただいていたら、そして私のブログが少しでも参考になれば嬉しいです。
見たり読んだりしているだけじゃなくて実際に足を測ってみたり、靴を履いてみたりご自分の健康の為に行動してみてくださいね。
きっと健康や靴に対する意識が変わると思いますよ。
そして、お店でお客様のご相談をお受けしていて感じることは、立ったまま靴の紐を緩めたままの、靴をお履きになってらっしゃる方がとても多いです。
できる限り、靴は座って紐を緩めて脱いでいただき、座ってかかとに合わせて靴ひもをしっかり縛っていただくと、足を守ってくれると思います。
玄関に座るところがない方は小さな椅子を用意してください。
お忙しい方はせめて靴べらを使って靴を履いてくださるといいと思います。
無理せず出来ることからやってみてくださいね^_^
今日はちょうどお休みをいただいて、番組を生で見ることができました。
シューフィッターとしてとっても勉強になりました。
地域の皆様の足を支える靴屋として、お二人にはこれからもご指導いただきたいと思います。
ありがとうございました😊
名古屋で22年ぶりに開催される医学会総会の体験型イベント
「健康未来EXPO2019」が3月の30日(金曜日)から4月7日(日曜日)まで
名古屋港のポートメッセ名古屋で開催されます。
塩之谷先生が市民展示コーナーの「あたたかいまち」を担当され、
栗林さんを先頭に足形計測の体験コーナーもあります。
私もシューフィッターとして足形計測のお手伝いをさせていただきます。
ぜひ、ご家族様お誘い合わせの上ご来場下さい
お二人は日本フットケア学会でも講演されるそうです。
名古屋国際会議場で2月9日土曜日と2月10日に開催されます。
誤字脱字がありましたらご容赦下さいませ。
蒲郡市八百富町7-34シューズ&バッグ大丸蒲郡店
店長 大桑
シューフィッター No.7596
蒲郡市八百富町7-34
(サンヨネ蒲郡店内)
蒲郡駅から東に徒歩10分
0533-68-0186
(お問い合わせは店長大桑まで、火曜日はお休み頂いています。不在の時は折り返し電話します)
am 10時からpm7(日曜9時30分〜)
年中無休