長湯温泉・大丸旅館からの季節便り -63ページ目

温泉供養



本日4月の1日は毎年恒例、長湯温泉の温泉供養の日です。


日々私たちの旅館を支えてくれる大地の恵、温泉。それに感謝して、地元の「温浄寺」のご住職に

それぞれが持ち寄った温泉の御祓いをしていただきました。


私たち自身が毎日何気なく浴させていただいている温泉ですが、こうやって温泉を供養することにより、

温泉、そしてそれを与えてくれる何かへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。



長湯温泉・大丸旅館からの季節便り




長湯温泉・大丸旅館からの季節便り




長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
温泉を供養する、というのは他人から見ればもしかして滑稽なこと

なのかも知れませんが、皆さん誇りを持って真面目に供養に臨みます。



天神様で野点

今週の長湯温泉300年祭記念イベントは「野点(のだて)」でした。

風の冷たい日でしたが、100人以上のお客様に参加していただきました。

誠に有難うございました。


長湯はすでに桜が満開。時折ハラハラと桜が舞う中、着物姿の皆様がお茶をたてて

召し上がる様は、まさに日本の美そのもの。とても素敵なイベントになりました。



長湯温泉・大丸旅館からの季節便り

長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
席は常時多くの方で賑わいました。




長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
隣では、「懐かしの遊びコーナー」

メンコや、カタ抜きやビー玉などなど。。。

今の子供たちには新鮮だったようです。みんな夢中。




長湯温泉・大丸旅館からの季節便り

長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
我ら料理研究会が用意した特製野点弁当も

限定20が完売。

長湯の旬の食材をふんだんに使った自信作でした。



長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
天神様境内の竹雛。



長湯温泉・大丸旅館からの季節便り

「テイの湯」の源泉


皆様は、源泉(温泉が大地から沸き出でる場所)をご覧になったことがありますでしょうか。


湯船に注がれる湧出口は見れても、源泉はなかなか普段見ることが出来ません。


理由は色々とございます。


まず、源泉の場所自体が湯船とずいぶん離れていることがほとんどな為。

パイプで数百メートル離れた場所からお湯を運んでいるところが多いのです。


次に、温泉をモーターでポンプアップしているケースが多いため。

つまり源泉を訪れたとしても、パイプに繋がれた機械が置かれているだけでなかなかそれであるとは分からないのです。


あとは、残念ながら温泉とは名ばかりの実態のところも少なくないようです。


では、当館の源泉はどうかと申しますと、まず源泉の場所がお風呂棟のすぐ隣に位置しております。

当たり前のようですが、これがなかなか稀少なのです。

そのため湯船までほとんど時間をおかずに新鮮な温泉が注がれております。

そして、温泉を機械(ポンプ)の力で吸い上げているのではなく、温泉が自分の力で湧出してきております(自噴)。

さらに、長湯温泉の特徴である炭酸ガスのガス抜きのため、源泉に穴を開けておりますので、そこから漏れ出る

温泉をご覧になれるのです。(炭酸ガスは非常に安定した気体であり、引火、爆発等の危険はございません)


当館の源泉はせっかく目の前にあるわけですから、お客様がご覧いただけるよう覗き窓を作っております。


それがこちら。新館のフロントのすぐそばです。

長湯温泉・大丸旅館からの季節便り


そして窓を覗くと。。。

長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
この一見まがまがしい物体、これが当館の源泉なのです。

漏れ出る温泉の類を見ないほどの多量のミネラルが付着、堆積して

このような姿になりました。


このように休火山のごとく静かな日もありますが。。。

長湯温泉・大丸旅館からの季節便り


調子の良い日は。。。


長湯温泉・大丸旅館からの季節便り
このように温泉が吹き出るのをご覧いただけます。


日によって噴出す勢いが全然違います。この日はなかなかの

湯量でした。


長湯温泉・大丸旅館からの季節便り


大丸旅館の名物、「テイの湯源泉」。

地球の躍動、温泉の持つパワーを感じることができます。

ご来館の折はぜひともご覧になってください。