南足柄の茶葉から基準超えるセシウム 出荷自粛要請へ
2011年5月12日0時4分
http://www.asahi.com/national/update/0511/TKY201105110358.html?ref=rss
神奈川県は11日、同県南足柄市内で採取した茶葉から、食品衛生法に基づく放射性セシウムの基準(1キロあたり500ベクレル)を超える570ベクレルが検出されたと発表した。県は、周辺の市町村を含む今年の県内産の「足柄茶」の茶葉の回収や、当面の間、出荷を自粛するなどの措置を南足柄市や農協に要請した。
県は「数回摂取しても健康に影響を与えることはない」(食品衛生課)とみているが、基準を超えたことが明らかになったため、要請に踏みきったという。
県環境農政局によると、茶葉のサンプルを採取したのは9日。1回目の検査で550ベクレルを検出し、別のサンプルで調べても570ベクレルだったという。
「足柄茶」の今年の新茶は6日に出荷が始まったばかり。同局などによると、すでに約2600キロを製品化し、半分ほどが販売されたという。農協を中心に回収を急ぐ方針。
茶葉などから通常を上回る放射性物質 静岡
2011.5.11 18:42
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110511/szk11051118450013-n1.htm
静岡県は11日、御前崎市で採取した茶葉とタマネギ、浜岡原発周辺海域のシラスから、過去の変動幅を上回る放射性物質を検出したと発表した。福島第1原発からの放射性物質の影響と考えられ、県はいずれも「健康への影響を心配するレベルではない」としている。
御前崎市の茶葉1キロからは、通常はほとんど検出されないセシウム134が41・3ベクレル、セシウム137が41・6ベクレル、ヨウ素131が1・51ベクレル検出された。国は茶葉について放射性物質の暫定基準値を定めていないため、野菜類の基準値を準用して「問題ない」と判断した。
しかし県は「茶葉をそのまま食用にすることはほとんどない」として、茶葉を湯に入れて抽出した飲用茶で追加調査を実施。菊川市内と磐田市内で採取した茶葉を使った飲用茶で検査したところ、いずれも微量の放射性ヨウ素と放射性セシウムを検出した。県は、飲料水の暫定基準値と比較しても「安心して摂取できるレベル」としている。
しかし、茶葉は本県の特産品であり輸出品でもあることから、県は今月中にも県東部と中部で採取した茶葉で追加調査を行い、放射性物質の検出状況を確認する。