早川日記さんから転載させていただきます。
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被災地動物情報さんのブログからです。
20~30キロ圏内の動物救済の様子です。
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10885863378.html
ほんと現場で活動をされている
団体さんや個人活動家の方には頭が下がります!!
※福島原発20キロ圏内犬猫救出プロジェクトさん
http://dogcatrescueproject.blogspot.com/
※犬猫みなしご救援隊さん
http://blog.livedoor.jp/touhoku_inunekokyuen/archives/51975157.html
また現場にいなくても出来るボランティアがありますー。
「全国に避難されている飼い主さんにペット救済を広めるポスター」
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10883683344.html
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5日の23時出発し、7日の深夜1時過ぎに戻ってまいりました。
明け方の方が徘徊している犬に会えるかなと思っての出発です。
確かにいました、たくさんの、ワンコ、ワンコ、ワンコ。
呼びかけると慌てて逃げてってしまうワンコ、餌は欲しいけど怖くて絶対に近寄れないワンコ、様々です。
最初に保護できた子は、車の気配を感じて崖から降りてきたワンコです。
2匹一緒に降りてきたんですが、1匹は遠くに逃げてしまいました。(このワンコには、たくさんのフードを置いてきました)
もう1匹のワンコは崖の中腹でこちらの様子を伺ってるようでした。「おいで~」と何回か呼んで、ジャーキーを見せたら、トコトコと崖を駆けよってきました。触れそうな子かな?と少しづつ様子みながら、慎重に、そーっとリードをかけました。小さな小川があったので、ジャンプしておいでとリードを引いてましたが、怖がってびくともしませんでした。
何度、トライしても足を突っ張らせているので、思い切って抱っこしてみることに・・・。抱っこさせてくれました。それから、車まで移動・・・、普通のワンちゃんは自力で歩いてくれるのに、この子は、すっかり私に身を任せてくれて、抱っこされてました。よっぽど人恋しかったんでしょうね。
このワンちゃんの保護する様子を、「うちのとらまる
」さんがブログにて掲載してくださいましたので、ぜひ、ご覧下さいませ~。
それから後は、、臆病そうなワンちゃん発見。
おやつをあげて、なんとか保護出来ないかと試みましたが、残念。
近くまで来るのに、触ろうとすると逃げてしまう・・・。
で、フードとお水をあげたて車を走らせたら、後ろから追いかけてきました。
こういう子は何回か通えば慣れてくれると思うので、次回また行ってみようと思います。
それから、また走っていたら、たくさんの犬の群れ。
数えてみたら5頭ほどおりました。
こっちに向かって、みんなで吠えてます。
まったく、社交性なし・・・。
こんな子達にもフードとお水をあげてきました。
その後は、牛舎付近に居た鶏に鳥のエサを撒きました。
そして、ふと物置の奥を見たら、ワンコがこっちをじっ~と見てます。
そーっと近づいてみたら、白っぽい毛色なのに、首の周りがどす黒く汚れてます。なんとなく、元気もない。フードを上げても、おやつを上げても食べません。首の辺りをよく見たら、なんと血の塊でした。ポタポタと出血しています。
このワンちゃん、そんな状態でも近づくとウーっと唸ります。唸る子は噛む可能性があるので簡単に手が出せません。怪我すると今後の活動に影響がありますから、怪我は出来ないんです!!
でも、この子は、絶対に連れて帰って病院に行かないと、時間の問題で死んでしまうと思いました。
痛々しい首に、リードをかけようと何度かトライし、やっとリードをかけれました。そして、首を引っ張ってみると「クーン」と痛がります。
痛がってる動物を無理に引っ張るなんて、私には辛かった。でも、泣きながら、「ごめん、痛いだろうけど我慢して、お願いだから車に行こうと」と何度も何度も言いながら一歩ずつ、物置からだしてきました。
そして、痛がりながら、ケージに入るのを嫌がるワンちゃんを、みんなで必死になってケージに押し込めることが出来ました。
ケージに入ったワンちゃんは力尽きたのか、おとなしく横たわりました。
とにかく、一刻も早く病院に連れて行くこと。
1時間半かけてやっと病院に着き、先生に診ていただくことになりました。
先生からは「出来るだけのことはしてみるが、助からないこともあるかもしれない・・・」と言われました。
頑張って欲しい。せっかく助け出してきたんですから。
ワンちゃんは獣医さんにお願いして、また保護活動する20キロ圏外の辺りに行きました。
この怪我のワンちゃんの様子と、このあとの保護活動については次回にまたご報告いたします。
崖っぷちの犬たち・・・2
保護の翌日の夜に獣医さんからお電話ありました。
ワンちゃん、かなり酷い怪我をしていたそうです。
首の怪我は他の犬に噛まれ跡があり、傷もなかり深く、最近の傷ではないから、化膿してウジが湧いてたそうです。後2、3日保護が遅れていたら、首はウジでいっぱいになってたでしょうねと言われました。
恐ろしい話です。
そして、獣医さんは、あの犬は集団リンチにでもあったんだろうと思う、体中噛み傷だらけで、1頭とケンカになったんじゃないと思うから・・・。それに、心の傷も相当あると思う・・・。ほんとに怖い思いをしてるはずで、無表情になちゃったんじゃないかと。
それから、あまりにも酷い怪我だったから、安楽死も考えたんですよ。
でも、せっかく救われた命だから、なんとしても助けたいと頑張って治療していくことに決めましたから、と言っていただきました。
とにかく、ワンちゃんの生命力を信じて回復してくれることを祈ります。
電話を終えて直ぐに、最近では日常化してしまった見知らぬ番号からの着信です。
「自宅に貼ってあったポスターを見ました、家の犬を預かってもらってるようなんですが・・・」と。
犬はいっぱい保護しているので、どこで保護した、どんな犬かとか、いろいろ質問してってどの犬かを特定してしていくんですが、今回はどうも、この怪我のワンちゃんみたいなんです。
眉毛が伸びて目が見えない犬です・・・みたいなことおっしゃってて。
テリアっぽい犬ですかといっても、テリアがおわかりにならないんです・・・・。
でも、住所等でワンちゃんの飼い主さんだろうと確信しました。
お話を伺ったら、現在避難してらっしゃるので自宅にはもどれないが、知人の方がポスターをみて教えてくれたそうです。
今はアパートで暮らしているようで、犬を飼える状況にない。
先月ご家族の皆さんで犬に、「ごめんな、ごめんな、一緒に連れていけないんだ、ごめん」と泣きながら謝り置いてきたと話されました。犬は、わかったのか、うつむき、哀しそーな顔をしていたそうですが、最後、車が動き出したら、ずっと走って追いかけてきたそうです。
飼い主さんは辛くて、毎日毎日悪いことをしたという思いでいっぱいだったそうです。
生後1週間のころに、飼い主さんがもらってきて、ミルクで育てたそうなんです。いつもとても優しいワンちゃんとのことでした。
それなのに、威嚇するようなワンちゃんになってしまったのは、よっぽど怖い思いをしたからでしょう。
獣医さんから、飼い主さんへ連絡してもらったとき、飼い主さんは号泣されてたそうです・・・。
早くワンちゃんに会いに行けるといいですね。
再会のとき、立ち会えたらいいな~。
多くの避難されている飼い主さんは、犬を一時預かってくれるボランティアがいるとか、里親探しをしてくれる団体があるなど、犬猫情報をほとんどご存知ありません。
それ故に、動物たちを置いてきてしまっている方も少なくありません。
私たち被災者ではない立場の者が、ペットを連れてこない飼い主が悪いじゃないかと思われるかもしれません。でも、被災者の方は、生活の余裕なく、情報も少ない、時間的なゆとりもないなど、様々な理由があるのだと思います。
もっと、犬猫を救う選択肢を飼い主さんにも広報していかないといけないですね。