一番大切なのは? 30 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

いつの間にベッドに戻ったんだろう。 
目が覚めると締め切ったカーテンで部屋は真っ暗だった。 
電気をつける気にもならずにぼーっと天井を見つめる。 



「俺・・・なにやってんだ・・・。」 



練習さぼって・・・。 
ゆっくり起き上がって時間を確認しようと探した携帯は・・・ 



「あ・・・」 



コップの中だった。 
誰とも連絡とれねーって訳ね。 



( 荒北さんに必要なのは俺だけ。他の誰も要らないでしょ? ) 



独占欲なのか? 



それとも・・・



支配欲? 



どっちにしても・・・ 



「俺には・・・


福ちゃんも新開も・・・金城も・・・


皆大切だ・・・。」 



真波だって・・・ 

小野田ちゃんや東堂や・・・ 

大切な仲間がいるだろうに。 



何でこんな事になっちまったんだ?そう思った時、インターホンがなった。 



ここに来る奴は限られてる。 
多分・・・金城だろう。 
練習が終って、俺の様子が気になって見に来たってとこだろうな。 



「こんな俺・・・あいつに見られたくねーわ。」 



俺は・・・ 


息を殺して金城が部屋の前を離れるのを待った。 


玄関の外、何かをドアノブにかけた音がした後、遠ざかる足音が聞こえ・・・ 


それから暫くしてドアを開けるとコンビニの袋がかけてあった。 
中にはサラダやおにぎり、ヨーグルト、そしてベプシ・・・。 



「金城・・・。」 



心配かけちまった・・・。 


そう思いながら・・・



俺は手にしたおにぎりに思わず泣いた。 




本当は・・・


皆で楽しく飯食って・・・



次のレースで会おうぜって笑ってたはずなのに・・・。 






「福ちゃん・・・俺・・・」 




無意識で福ちゃんの名前を呟いて・・・ 



俺はまたそのまま眠りに落ちた。 





何も考えなくていいくらい深い眠りに・・・。