一番大切なのは? 25 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

「俺がいること忘れてたよね、荒北さん。」 



ゴールした荒北さんの隣でボトルを渡してあげたのに。 



ずっと荒北さんを待ってたのに・・・。 



「何で金城さんに簡単に触らせてるんだろう。」 



肩なんか組んで・・・。 



そんな事考えながら荒北さんのアパートにむかって自転車を進めた。 


途中のコンビニでドリンクや食べ物、そして・・・ 



「これ・・・今日はたくさん必要だよねー。」 



ちょっと見ると可愛い箱に入ったそれもかごに入れた。 


荒北さん疲れてるかもだけど、俺のこと一瞬でも忘れた償いはしてもらわないとね。 
明日は学校休みだし・・・。 



「ありがとう。」 



バイトのお姉さんにそう言って笑うと、顔真っ赤にして笑って頭下げたけど・・・。 
荒北さんのほうが全然可愛いし。 


そんな事考えながらアパートの鍵を開けた。 



「相変わらずだなー。」 



床に脱いだままのパジャマ。 
食べかけのパンが机の上に上がってた。 



「まあ荒北さんらしいけど。」 



そう思いながら冷蔵庫を開けると・・・。 



「これ・・・誰の?」 



ベプシ以外の飲み物、しかも荒北さんが絶対に飲まないものが入っていた。 

よく見ると・・・

洗ったままのかごの中にはコップが2つ入っていたり。 
皿が2枚だったり・・・。 



「金城さんか。」 



荒北さんからよく一緒にご飯食べた話しを聞いていた。 
同じ階に住んでるチームメート。 
理解できない訳じゃない。 





でも・・・俺が来る時はそんな形跡なかった。 


誰かの好みのものが置いてあるとか、誰かと一緒に過ごした後があるとか・・・。 



「俺が来ると隠してるんだね、荒北さん。」 



やっぱり・・・ちゃんとわかってもらわなきゃ。 


荒北さんは俺のものだってこと。 
他の誰かとこんな風に過ごす事はいけないことだって・・・。 



「わかってもらわなきゃ。」 



そういいながら・・・ 




俺は冷蔵庫に入っていた飲み物を・・・ 





シンクに流した。 









「誰にも・・・





誰にも渡さない。



荒北さんは・・・





俺のものだから。」