暫くすると少し開けた窓から聞こえてきた声。
「じゃあまた明日。ゆっくり休めよ?荒北。」
「おう。金城もな。」
また明日って・・・。
明日は大学休みなのに。
鍵をあける音がして、ドアのすぐ前にたった。
「ただ」
「お帰りなさい、荒北さん。」
笑顔でそう言った俺に
「お・・・驚くだろーが。」
驚いた顔でドアを閉めた。
「だって・・・荒北さん俺の言った事わかってくれないから・・・。」
荒北さんの後ろのドアに手をのぱしと鍵をすると
「ま・・・なみ?」
何がどうしたかわからない、そんな声で荒北さんが俺の名前を呼ぶ。
俺は荒北さんをそのままドアに押し付けると
「ちゃんと教えてあげなきゃと思って。」
そう言って唇を重ねた。
「荒北さんが誰のものか・・・
荒北さんわかってます?」
ゆっくり離れた後そう笑った俺の笑顔に・・・
荒北さんは怯えた表情をした。
さあ、荒北さん。
夜はこれから。
たーくさん愛して、そして・・・
俺以外を見ないようにしてあげる。
俺しかいない・・・
そう思うくらい・・・
愛してあげるからね。