「赤池君、今日はごめんね?急に誘って。」
三洲と真行寺が帰った後、僕は葉山と後片付けをしていた。
「最初から言えよ葉山。」
「それじゃサプライズにならないだろ?たまには僕も赤池君を驚かせて見たかったんだ。」
そう言って笑う葉山の頭に手を置き
「ありがとう、葉山。」
髪がぐちゃぐちゃになるまで撫でた。
「やめてよ、赤池君。まったく・・・僕の方が少しだけお兄さんなんだからね。」
「だったらもっとしっかりしろよ?葉山。」
「ひどいな・・・僕だって成長してます。」
頬を膨らませ食器を片付ける葉山。
「葉山。久々に誕生に祝ってもらって嬉しかったよ。」
「そっか、よかった。赤池くんにそう言って貰えて。」
僕は楽しそうにそう言った葉山に笑いかえした。
本当にありがとう、葉山。