「1人でいるあいつをほっとけないんだよ。」
「1人って・・・。」
「苦しんでるあいつの傍にいたいんだ。真行寺。」
俺の言葉に相手が誰かわかったんだろう。
真行寺は
「ふ・・ふふっ。」
小さく笑った。
「やっぱり・・・。」
「え?」
「やっぱり新さんは・・・
葉山さんの事忘れられないんっすね。」
真行寺・・・。
「もしかしたらって思ったことありました。新さんは葉山さんを好きなんじゃないかって。」
両手を握り締めて俯くと
「でも・・・
気づかないふりしてました。
見ないふりしてました。
だって・・・。」
泣きそうな声で
「新さん、俺をちゃんと愛してくれてたから・・・。」
そう呟いた。