人魚姫 15 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

( いいのか?託生。 )



何処からか聞こえた声に振り返ると・・・





お城の池の中に利久がいた。



( どうやってきたの? )


「水があれば繋がってるんだ。それより託生。あの王子様が運命の人なんだろ?」


( 何でそれ・・・ )


「野沢に聞いた。」


( 僕にとっては運命の人でもギイ王子にとっては違ったんだよ。 )



託生は寂しそうにそう言って・・・



( 後1日ここにいたら帰るよ。もう一度会いたいって願いはかなったからさ。 )



笑顔を見せた。



「そっか・・・。」



本気の恋の相手を見つけたんだ、利久はそう思った。



「たくみさん、服選んでもらえますか?」



後ろから声をかけられ、利久は水の中にもぐった。



「どうかしましたか?」



島岡さんの言葉に、首を横に振る託生。



「そうですか。ではこちらへ。」



島岡さんに手を引いてもらい、屋敷の中に入った。









「託生・・・。」







利久はあと1日したらまた迎えに来ないと、そう思いながら海に戻った。