浙江省嘉興市の海塩県に出現した第2、第3の黄河。絵の具を溶かしたような黄色い水をたたえる白洋河と大曲浜は、水面に落ちた葉っぱも黄色く染まってしまう。その原因は、鉄イオンを含む多量の汚染水の流入。大雨が降ると下水処理場が超負荷となり、下水が河川へ逆流してしまう。
地元民はこの河を“オレンジジュースの川”などと揶揄しているという。
2012年3月23日、京華時報によると、中国では400都市が水不足に陥っており、最も深刻なのは北京だという。各地では水資源の浪費や水質汚染も問題になっている。
3月22日の「世界水の日」に合わせて北京市で開催された「節水中国キャンペーン」発動式典で、中国水利部の矯勇(ジァオ・ヨン)副部長は「中国全土で年間合計400億立方メートルの水が不足している」と発言。国内の400あまりの都市で水の供給が不足しており、そのうち110都市が深刻な水不足であることを明らかにした。なかでも北京市は昨年5月以来、市民1人あたりの水資源量が100立方メートル以下にまで下降。国際基準の1人あたり1000立方メートルを大幅に下回り、国内で最も「枯渇」した都市となっている。
北京市水務局関係者は同市の水不足の原因について、その独特な地理的位置によるものと説明。多くの人口を抱える都市でありながら、付近に水の流れている川が1本もないため、必要な水は他の地域から調達している状況だ。そこで北京市は今年、本格的な節水キャンペーンを組織的に展開していくと発表。同時に指定機関や指定企業に対し、使用水量基準を設定するほか、水道設備や水道使用効率の改善を求めるという。さらに北京市にある国家機関すべてが、今後3年以内に節水型職場の基準に達するとしている
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「北京の視界は、中国の政治と同じく一寸先は闇」と最近の中国の権力闘争と引っかけて、北京の大気汚染のひどさを表わす言葉が北京で囁かれているのだが、このところ北京ばかりでなく、上海でも大気汚染や水質汚染などの環境の悪化が問題になっている。中国だけに収まればまだしも、日本にも大きな影響を及ぼしている実態がある。
私は今月初旬、3泊4日で上海を訪れた。飛行機が上海に到着する際、いつも通り、機長から現地の天候についてのアナウンスがあったのだが、その内容に違和感を覚えた。
「当機は間もなく上海浦東国際空港に到着します。現地の情報では上海は晴れですが、濃霧がかかっています」
実際、空港に着いてみると、空は霧がかかったようにどんよりとしていた。どうも濃霧というよりも、スモッグで曇っているという感じだった。
日系の航空機会社のパイロットは「日本から中国に向かうと、長崎をちょっと越えたあたりで、大気が黒くなっている層が広がっている」と語っており、中国で汚染された大気層が日本列島に迫っていることを明らかにした。
上海在住の中国人の経営コンサルタントは「車の影響もあるが、上海郊外や内陸部の工場が大気汚染除去装置を付けずに、煤煙をまき散らしているのが最大の原因だ。また、水質汚染もひどい。長江や市内を流れる黄浦江はドブみたいになっていて、飲用どころか、トイレ用の水にしても、臭いが強くて使えない」と指摘する。
日系企業や、日系のホテルの場合、浄水装置を付けているので、それほどでもないが、一般の中国人の経営する工場や事務所ではトイレに行くと、水がドブのように臭ってくるということも経験した。
中国では5日から14日まで年に1度の全国人民代表大会(全人代=国家に相当)が開かれたが、大気汚染がひどい北京では、工場や発電の燃料を石炭からガスにすることが議論されている。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の試算によると、大気汚染による中国の経済損失は2005年の段階で、1120億ドル(約9兆円)に及んでいる。世界保健機構(WHO)は大気汚染による死亡者数は2007年で65万6000人にも達していると発表している。
また、温家宝首相も今年の全人代最終日の記者会見で、経済成長率の目標をこれまでの8%から7.5%に引き下げたのは、「これまでのように資源を浪費したり、また環境を悪化させるような投資や生産の仕方から抜け出すためだ」と語り、資源の浪費防止や環境汚染の改善を強調しているほどで、中国経済の成長目標の設定にも影響を及ぼすほど汚染が深刻であることを認めた形だ。
ちなみに、日本の国立環境研究所の研究によると、日本に降ってくる、酸性雨などの原因となるイオウ酸化物の発生源は、年間を通して見ると49%は中国が原因であると発表している。
食後やリラックスタイムに欠かせない、コーヒー。一日数回コーヒーを飲む習慣がある人も少なくないのではないでしょうか?
しかし、コーヒーにはカフェインが多量に含まれており、飲みすぎるとなんと死亡する可能性も! また、薬との飲み合わせにも注意せねばならない点が多々あるのです。
今回は、知らないと怖いコーヒーを飲む際の注意点をご紹介します。

■カフェインとは?
コーヒーに含まれるカフェイン。他にも、お茶やコーラ、カカオなどにも含まれています。脳の覚醒作用を持つ植物由来の成分で、医薬品としても使用されています。
例えば、無水カフェイン・クエン酸カフェイン・安息香酸ナトリウムカフェインなどの呼び名で含まれていることもあります。
■カフェインの効き目とは
・最も期待できる効き目・・・思考力を高める
・まあまあ期待できる効き目・・・運動能力向上、喘息、胆石の予防など
・多少期待できる効き目・・・注意欠陥多動性障害
このような効果が、カフェインには期待できます。コーヒー=覚醒作用というイメージが強いと思いますが、上記のような効き目が眠気覚ましの効果として機能しているようです。
■カフェインの注意点
そこでいよいよ、カフェインの注意点についてご説明します。
実はカフェインには、不眠をはじめ、緊張・情緒不安・胃の刺激・嘔吐・心拍数の増加などの副作用があり、摂り過ぎるとイライラ感・不安・頭痛・耳鳴りなどの副作用が表れる可能性があるのです。
しかも、大量に摂取することで、不整脈を起こす可能性もあり、死に至ることもあるのだとか!
さらに注意すべきは、ダイエット製品に使用されているダイダイやマオウ(エフェドラ)という成分を含んでいるものとの飲み合わせ。これらとコーヒーを一緒に飲むと、心臓発作や脳卒中を引き起こす危険があるのです。
また、心臓疾患・糖尿病・不安症状・うつ病・緑内障・高血圧・骨粗しょう症・出血性症状があり、それらに適応する薬を飲んでいる方は、コーヒーを一緒に摂らないように注意しましょう!
ひとたび摂り過ぎると、健康な人であっても危険な症状に陥ることもあるので要注意。また、「普段と体調がちょっと違うな……」と感じたら、コーヒーを飲む習慣があっても控えてみることも大切です。
とはいえ、一日200mg(コーヒー1~2杯)程度のカフェイン摂取であれば、妊娠中や子どもであっても問題ないと言われているので、健康な成人が一日2~3杯コーヒーを飲む分には問題なさそう。
日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ。その主力車種、『G』(日本名:日産『スカイライン』)の次期型にハイブリッドが設定される可能性が出てきた。
これは21日、米国の自動車メディア、『CAR AND DRIVER』が報じたもの。同メディアによると、インフィニティは最近、「G35h」という名称を商標登録したという。
このG35h、「M35h」(日本名:日産『フーガハイブリッド』)と同じネーミング手法であることから、スカイラインにもハイブリッドが用意される可能性が出てきたというわけだ。
ただし同メディアによると、スカイラインにハイブリッドが設定されるとしたら、次期型が登場予定の2014年以降になるという。
同メディアの取材に対して、北米日産のインフィニティ部門、ベン・プール副社長は、「フーガのハイブリッドパワートレインを、それより小さい車に搭載するのは困難なことではない」と語っており、スカイラインにハイブリッド誕生の可能性は十分あるといえそうだ。