Ceriatone JTM45 の改造 #1 JTM45/50化 | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

お約束の2016年ネタ第一弾!!

 

自作JTM45の改造です!

 

EL34 を出力管として使えるようにし、JTM50 にもなる 改造をしました。

 

きっかけは ebay徘徊中に見つけた中古の Mercury の出力トランスからでした。

 

#1332さんに相談したところ、手頃な価格で面白いことができそうだということがわかり、買わなきゃ3年後悔すると脅され、慌ててポチしましたwww

 

 

Mercury Magnetics O60RS-L

 

 

これは初期のJTM45に使われていた Radio Spares社の "DE LUXE" のコピー版で耐圧を60Wに上げたものです。

 

特徴としては、ユニバーサルタップといって、複数の負荷抵抗に対応しており、EL34, 6CA7, KT66, KT77, KT88, 6L6GC, 5881, EL37, 6550, 7581 などの様々な出力管が使える仕様になっています。

 

JTM45 の出力管は KT66。

 

昨今主流の EL34 は KT66 とピン配列が同じなので、KT66 をソケットから抜いて EL34 を挿すことができます。

 

しかし、出力インピーダンス(電圧と電流の比:単位Ω)が異なるなど、単純にはいきません。

 

出力トランスは、スピーカーに出力できるようインピーダンス変換をしてくれますが、

通常の JTM45用の出力トランスは、KT66 を前提に 8KΩ を受ける線しかないからです。

 

Mercury Magnetics O60RS-L の仕様はこうなっています。

 

 

 

KT66 を挿して 8KΩ Brown に配線すれば 本来の JTM45 として、

 

EL34 を挿して 3.4KΩ Yellow に配線すると 50Wの JTM50 にすることができますw

 

これをスイッチで切り替えられるようにすれば、JTM45/50 が楽しめるということですwww

 

KT66 と EL34 の差し替え可能にするような改造は珍しくありませんが、ユニバーサルタップの出力トランスを使うというのが目玉ですw

 

 

まずは、出力トランスを O60RS-L に乗せ替え、

 

 

 

トランスへの入力線である Brown と Yellow の切替スイッチを取り付けます。

 

 

 

事故防止のため、スイッチは出力管を外した時のみ触れられる位置にしました。

 

 

 

KT66 と EL34 ではバイアス電圧のかかり具合が異なります。

 

同じスイッチでバイアス切り替えもできたのですが、背面にテスターを挿せば簡単に調整できるので、今回は手を抜いて見送りwww

 

 

 

EL34(JTM50)は、JTM45 らしさが薄れる気はするものの、ハイミドルの抜けが良くなり、その分歪みが少し増したように聞こえます。

 

KT66(JTM45)では、ミドルが控えめなせいか、リンクするとローが強調され過ぎて使う気になりませんでした。

 

EL34 は、ハイミドルがあるので、リンクも実用的でゲインをさらに上げられます!

 

ジャンルやギターとの相性で、また気分で出力管の使い分けが楽しめます!

 

あと KT66 高いので財布に余裕がない時は、EL34でしのぐという手もwww