自分好みのフライングV | 冷や汗かいても後悔せず

冷や汗かいても後悔せず

できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

Gibson フライングVは、50年代のものがオリジナルとされ、60年代の再生産がファースト・リイシューと呼ばれます。

メダリオンをはさんで70年代から80年代初頭までのは、セカンド・リイシューと呼ばれているので、今回カスタムショップから出た 70's V は『セカンド・リイシューのリイシュー』とでもいうべきでしょうか。

シリアルナンバーの下一桁の『5』は、75年を意味しているので、75年製のリイシューという設定らしいです。
ちなみに実際の75年製の下一桁は『5』固定ではないようです。

冷や汗かいても後悔せず-FV-002


でも、スペックはかなり異なります。



まずペグ。

オリジナルはクルーソンですが、シャーラーになってます。

私的にはありがたかったですね。シャーラーにするつもりだったので。

シェンカーの影響もあってか、Vのペグをシャーラーに交換してる人を良く見かけるので、そこらあたりも意識して仕様を決めたのでしょうか。。


ボディは1ピースですが、オリジナルは2ピースのブックマッチです。

特に1ペースが良いとか悪いとかではないらしいのですが、なぜ1ピースにしたのでしょう。。。


ネックは70年代と同じ3ピースなのですが、フレットにジャンボが使われてます。

私はジャンボ好きなのですが、ここは好き嫌いが分かれるかもしれません。。


いい加減と思えるのが、ブリッジとテールピースです。

ABR-1 のノンワイアードとアルミテールピースが使われてます。

私の記憶では、70年代中期までは ABR-1 のワイアード、ブロック・インレイなどのモデルが出る後期からはナッシュビルで、70年代のテールピースは亜鉛だったと思うのですが。。

このVは日本向けの限定生産なので、70年代パーツを作ったりせずに、ヒスコレのレス・ポール部品の流用したんでしょうね。

『当時のギター・フォルムをスキャンして再現!』とか言ってますが、そんな拘りはほんとはどーなんでしょ。

たしかにボディの角の面取り具合などは雰囲気があって、他社のコピーモデルとは違うよな印象もするのですが。。。



そしてピックアップは、ランディ・ローズ・モデル発売時に開発されたという Super'74。


一番気に入らなかったのは、このランディの音を再現するという Super'74 というピックアップ。

高域の出方が好みじゃないです。 かなりブライトな印象です。 私、ランディは好きですが、ランディの音は好きでないんですよ。

UFOの頃のシェンカーを聴きなおしてみると、似てるような気もします。

ランディ好きの友人が『ランディの音が汚いのは、プロデューサーが悪いのであって、実際のランディの音は汚くない。』 と言っとりましたが、確かに録音機材や方法によっても音は違うだろうから、実際のところの70年代のピックアップの当時の音はわかりませんが、いずれにせよ Super'74 は好みではないです。


なので、元はレス・ポールに乗っていて、Muleに交換して遊んでた Burst Bucker1 と 2 に交換しました。

もともと、Burst Bucker は嫌いなピックアップでもないし、実際Vで鳴らしてみると Super'74 より私にとっては全然ベターです。

カバーを外したんで、ピックアップをガードする意味でもエスカッションもつけました。

ブラックのエスカッションを使う人が多いと思いますが、ブラックだとピックアップの自己主張が強すぎるルックスに感じられるので、私はクリームのエスカッションが好みです。

でも、クリーム色というのはメーカーによって様々で、好みの色は中々ないんですよね。

私は、ALLPARTS製のビンテージクリーム・エスカッションをよく使います。

値段も手頃なので、実は3台あるヒスコレ・レスポールもALLPARTS製に交換してます。

ただ、レス・ポールはボディにアールがあるので、そのまま付けると数日で割れてしまうので工夫が必要ですが。。。

その話はまた別の時にでも。。


エスカッションのネジは、頭だけ切断して接着剤で付けたダミーです。

ピックガードに穴はあいてないので、将来気がかわってエスカッションを外すようなことがあっても大丈夫です。


冷や汗かいても後悔せず-FV-003


ノンワイアードの ABR-1 は、ワイアードに交換しました。

私の R0 は 2008年製で、この頃のヒスコレはワイアードのABR-1だったらしく、、、つまりこれと入れ替えたわけです。

テールピースはアルミのままにしてますが、亜鉛にすればサスティンも増すのではないかと思ってるので、そのうち交換するかもしれません。

軽量の V にシャーラーペグが使われているのでヘッド落ちの傾向があるのですが、これも若干改善するかもとの期待もあります。。

踏み切れてないのは、亜鉛にすると音が変わるだろうーなぁという理由があるからなんですが、やってみないとわかんないですからね。。

それとキャパシティを、セラミック・コンデンサーから SUPRAGUE Black Beauty 0.022μF600V にしてあります。

70年代のオリジナルもセラミックですが、Black Beauty はバイギブのVで使ったことがあって、かなり好印象だったので、今回も採用です。

それから、ボリュームとトーンノブも好みのリフレクターキャップ・タイプに。

ポットも気に入らないので、そのうちCTSに交換です。

ポットは新品ストックがあるのですが、時間がなくて。。



ギターそのものを考えると、値段とのバランスが悪い気もしますが、この価格でのビンテージはワケ有りのものが多いので、ウマイ値付けをしたもんだなぁと思います。

購入当時はあまり鳴りませんでしたが、1週間も弾いてるとかなり鳴るようになりました。

今、一番のお気に入りギターです。