2024年6月29日更新!質屋が語る!サファイアの査定と買取相場 | 【公式】質屋・買取専門店 大黒屋 質上野御徒町店ブログ

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サファイアとはコランダムという鉱物です。元々コランダムは無色透明な鉱物であり、そのようなコランダムが宝石として用いられることはほとんどありません。無色透明な宝石と言えばダイヤモンドがありますからね!しかし、生成される過程でいくつかの元素が取り込まれることで発色します。サファイアと言うと青い石のイメージがあるかもしれませんが、取り込まれる元素によって多彩な色に発色します。この中で鉄とチタンが混じると青色に発色しブルーサファイアになります。ただしクロムを含んだものは赤く発色し、ルビーと呼ばれます。つまりサファイアとルビーは元々同じ鉱物なのです。その他にもバイオレット・パープル・オレンジ・イエロー・グリーンサファイアも存在し、ファンシーカラーサファイアと呼ばれます。しかしファンシーカラーサファイアは加熱処理をしているものが多く、鑑別書が無いとお値段をお付けできない場合もあります。ちなみに、ロレックスの腕時計デイトナレインボー(Ref.116595RBOW 他)のベゼルに使用されるレインボーの宝石には全てサファイアが使用されています。そりゃ大量生産なんて無理な話だなと質屋は思ったわけです。この記事ではサファイアについて詳しくお話ししていますのでぜひ最後までお付き合いください。

 

 

資産としてのサファイア

販売価格はこうやって設定される

サファイアの大きさや等級(グレード)にもよりますが、決して安い宝石ではありません。なぜなら、お客様の手に渡るサファイアの販売価格には、採掘から研磨、さらには店舗の家賃や人件費、宣伝費などが含まれているからです。いざ売却しようとすると、買取価格の1/10になったら良い方で、1/20やそれ以下になってしまうことも少なくありません。資産として、つまりいつか売るためのモノとしてサファイアを持つ場合、大粒で高い等級付けがされているサファイアを購入する必要があります。また、サファイアの場合はダイヤモンドと比べるとカラーが重視されます。青色が濃すぎたり薄すぎたりすると評価は付きにくく、一方で鮮やかなブルーに発色しているものは非常に高額になる場合もあります。

主な産地

サファイアの産出量が最も多いのはスリランカで、現在でも世界的に流通しています。またその評価も高く、大粒の原石も産出しています。しかし他の産地のサファイアと比べると色は薄めで、最高ランクであるAカラーの評価を受ける個体は多くはありませんが、中でも品質の高い物は「カワセミブルー」と呼ばれます。一方で透明度は高く、現在市場に出回っている透明度の高い高額な個体はスリランカ産であることが多いです。品質と価格のバランスが良く定評があります。続いて市場価値が非常に高いと言われるのがカシミール産です。インドとパキスタンの間にある山岳地帯で採れるサファイアはコーンフラワーブルー(ベルベティブルー)と呼ばれ、ビロードのように澄んだ色合いが特徴です。1881年から1982年頃まで採掘がおこなわれていましたが、インド・パキスタンの紛争によって現在は本格的な採掘は行われていません(いずれ採掘は再開されるそうです)。そのため現在流通している個体は、一度人の手に渡ったもののリサイクルされて再び市場に現れる「還流品」がほとんどを締めており、今後採掘が再開されない限りその価値は高いままとなりそうです。その他に、ミャンマー・オーストラリア・マダガスカル・タイ・カンボジアなどでもサファイアは採掘されます。中でもミャンマー産の「ロイヤルブルー」と称されるサファイアはカシミール産に並ぶ最高品質品として高い評価を得ています。

 

サファイアの4C

4Cとは主にラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで使われる判定要素ですが、サファイアでも用いられています。Carat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の4つで、その頭文字を取って4Cと呼ばれています。

Carat(カラット)

カラット(略してct)はよく大きさと間違えられがちですが、正しくは重さの単位になります。リングやネックレスといった宝飾品に宝石がセッティングされている場合、本体に刻印されていることが多いです。また、1ct=0.2gと決まっているので、リングに1ctの刻印があればそれがサファイアでもダイヤモンドでも、どんな形でセッティングされていても宝石の重さは0.2gということになります。悪い人が刻印を実際の重さより大きく書き換えない限りですが。メレ(小さい石)でも買取価格を算出できるダイヤモンドと違い、サファイアはカラット数が0.5ctを下回る場合、たとえ色や状態の良かったとしても値段が付くことはほぼありません。ただしリングやネックレスなどで土台がプラチナを使っている場合はその分の値段はお付けできます。

Color(カラー)

色石であるサファイアにとってカラーは最も大切な評価要素です。無色に近ければ近いほど評価が上がるダイヤモンドと違い、サファイアは鮮やかな青色でかつ色の濃さが均一であればあるほど評価が高くなります。言い換えると青色が濃すぎても薄すぎても評価は付きませんし、色の濃淡がある場合も評価は下がります。サファイアのカラーグレードは大きく分けると「A>B>C>D」の4つですが、さらに細かく分類すると「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>D」の10段階になります。一般的なサファイアはエメラルドルビー同様、B~Cカラーに分類されるものが多く、Bカラー以上だと良い評価とされており、B以下とA以上の間にも大きな価格差が生まれます。そのためAカラーと判定されるケースは極めてまれです。
左:色の薄いサファイア       右:色が濃く暗いサファイア

Clarity(クラリティ)

クラリティとは、サファイア内部のキズやインクルージョン(内包物)の大きさや数が輝きに与える影響の等級付けです。ダイヤモンドと同様にサファイアにもクラリティが影響します。評価基準はダイヤモンドと同じで、インクルージョンの大きさや場所、見え方になります。サファイアの場合、インクルージョンによって天然石かどうかを判別をすることも可能です。天然サファイアには結晶状や液体状など複数のインクルージョンが存在し、これが確認できた場合は他の検査を行わずに天然サファイアであると判断して査定を進めていきます。サファイアのクラリティは大きく分けると「A>B>C>NG」の4段階ですが、カラーグレードと同様に「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>NG」の10段階まで細分化して査定を行なっています。Aランクとはダイヤモンドで例えるとSI2に該当します。Aランクに該当する場合は買取価格が大きくアップする可能性がありますが、その分なかなかAランクと評価できるサファイアは質屋の経験としてはとても少ないですね。続いてBランクの場合、ダイヤモンドに例えるとSI~I1に該当し、Cランクの場合はI2~I3位に該当するイメージがあります。ここまでの評価であればおおむねお値段をお付けすることができます、もちろんカラーやサイズにもよりますが。NGランクだった場合はほとんどお値段はお付けできません。
※インクルージョンの多いサファイア
ちなみに、天然サファイアはインクルージョンとは別に色帯という線(縞模様に近い?)を確認する事で天然か合成かを判別する事も出来ます。色帯は直線だったり屈折していたりしますがまっすぐな線で構成されます。もしもカーブラインが見えた場合はほぼ合成石と判断します。
左:天然サファイアの色帯 右:合成サファイアのカーブライン

Cut(カット)

サファイアはダイヤモンドとは違い、カットのプロポーションに対する評価はあまり重要ではありません。エメラルドと同様にサファイアがより良いカラーに見えるようにカットされている事の方が重要です。具体的には色の濃いサファイアの場合は浅くカットしてテーブルを大きくすることで、通る光の量を多くして色を薄く見せます。逆に色の薄いエメラルドは深くカットしてテーブルを小さくすることで通る光の量を減らして濃く見せます。つまりそのサファイアをより美しく見えるようにカットされているかどうかが重要視されるというわけです。

 

サファイアの処理

サファイアは採掘された時点で美しい色をしている個体と、採掘後に加工処理を施して美しい色に仕上げている個体との2種類に分けられます。中でも加工を施していないにもかかわらず美しい青色に輝くサファイアは極めて貴重であり、高値で取引されます。加工をする場合、加工方法によっては石の価値を高めることも出来ますが、逆に下げてしまう場合もあります。下記ではその加工方法について説明します。

エンハンスメント

エンハンスメントとは、その宝石の美しさをより際立たせるためのいわば手助けのような加工です。エンハンスメントをした宝石はその価値を失うことはありません。エンハンスメントには含浸処理と加熱処理の2つの方法があります。まず加熱処理とは主にルビーやサファイアに対して行われることが多い処理で、実は市場に流通しているサファイアのほとんどが加熱処理を施されています。この処理方法は名前の通りバーナーなどでサファイアを約1000度以上に熱することで色を変化させます。ただし変化後の色は個体ごとで異なるため、狙って良い色に変化させることは困難です。もちろん綺麗に変化させることができれば価値が上がります。もう一つは含侵処理という手法で、主にエメラルドに行われます。含浸処理では石にオイルを浸透させることでエメラルド特有の内包物や亀裂を見えにくくします。詳しくはエメラルドの記事で説明していますので興味がある方はそちらもご覧ください。エンハンスメントは宝石の価値を高める処理ですが、一方で見栄えは良くなる代わりにその価値を下げてしまう処理の仕方もあります。それは次の項目で。

トリートメント

エンハンスメントが色石をより良く見せるために行う処理であれば、トリートメントとはより良い色石に変えてしまう処理です。わずかな鉱物を加熱浸透させることで人工的に色を変えてしまったり、着色剤を浸透させる手法もあります。定義としては、自然界では起こりえない人工的な処理を行って色を変えてしまう手法をトリートメントと呼びます。エンハンスメントを「改善」と表すのに対し、トリートメントは「改良」と言えます。トリートメントによって処理された色石のほとんどは天然石としてではなく処理石として扱われ、質屋としては評価が大きく下がります。ご自身で使用される場合は見栄えも大切ですが、サファイアを資産として持つ考えであればお勧めはできません。

ベリリウム拡散加熱処理

スリランカで採掘されたサファイアの内、約70~80%は無色に近いギウダ(ギュダ)と呼ばれる透明~乳白色をしており、ギウダにはほとんど価値はありません。しかし加熱・冷却処理する事で天然ブルーサファイアに匹敵する青色に変化させることが出来ます。ここで用いられるのがベリリウム拡散加熱処理という手法です。ベリリウム拡散加熱処理では通常の加熱処理と違い、るつぼにサファイアとベリリウム(金属)を入れたうえで加熱することで無色のサファイアにベリリウムを人工的に含有させ、コーンフラワーブルーのような鮮やかな青色に変化させます。この処理方法は人工的にベリリウムを含有させているためトリートメントに分類されます。ベリリウム拡散加熱処理を行い鮮やかな青色に変化させたとしてもサファイアの評価は下がります。またモース硬度が下がるため割れやすくなります。それにしても皆さんよく考えますね、もはや宝石買取業界とトリートメント業界のいたちごっこのようですね。

 

スターサファイア

サファイアは内包物やキズが少なく、より透明な個体ほど評価が高くなりますが、一部で例外も存在します。そのひとつがスターサファイアで、実に90%がスリランカで採掘されています。カボションカット(丸くドーム状に仕上げたカット)されたサファイアに上から光を当てると石の内部のシルクインクルージョンに光が反射した、いわゆる反射光線によって星が浮かんでいるような筋が見えることからスターサファイアと呼ばれています。星の見え方には個体差がありますが、多くは六条(アスタリスク型「*」)の形に白く発光するものが多いです。またシルクインクルージョンはサファイアを加熱処理すると消えてしまうことが多いことから、スターサファイアのほとんどは非加熱であることが多いです。そのため普段査定しているブルーサファイアと比べて色が薄く感じる個体が多い気がします。

スターサファイアの評価

スターサファイアは青みが弱く透明度の低い個体にスターが出やすく、逆に青みが鮮やかで透明度の高い個体にはスターは出にくくなります。スターははっきりと大きく綺麗な六条(アスタリスク型「*」)に出現していると評価は高く、中でも鮮やかな青色で透明度が高いにもかかわらず綺麗にスターが現れている個体は高額で取引されます。逆にスターの形が悪く、また小さかったり薄かったりすると評価は低くなります。通常のブルーサファイアと同様、カラーも重要な判断材料となりますのでやはり最高評価で査定するケースは極めて稀です。
左:青みの弱いスターサファイア   右:スターの形が悪いスターサファイア

 

鑑別書はあった方が良いのか

「ない」より「ある」方が良い

結論から言うと「ない」より「ある」方が良いです。価値のつかない類似石や合成石ではない証拠にもなります。ただし鑑定書とは違い、鑑別書は4Cなどの評価付けが記載されたものではなく、サファイアかどうかの分析結果が記載されているものになります。そのため評価付けは質屋が目利きの力で行うしかありません。鑑別書があった方が好ましいですが、無くても評価は可能です。

鑑定書を取り直した方が良いのか

サファイアを持ち続ける、もしくは売却するにあたってご自身のサファイアがどのような分析結果だったのかを知っておきたいという方は取り直しても良いと考えます。ただし先にお話しした通り、ある程度の大きさやカラーでない場合は取り直す必要はないと思います。ある程度の大きさ、というと漠然としていますが、目安でいうと3ct以上でしょうか。

鑑定書を取り直す費用は

CGL(中央宝石研究所)での2022年4月時点での料金は3,960円となっています。さらに鑑別書のカバー料金が330円~550円かかってきます。もしも非加熱のサファイアだった場合は、鑑別書やカバーなどの料金も含めて16,500円(産地鑑別無しの場合13,200円)となります。

 

サファイアの買取相場

下記がサファイアの買取相場です。人工的な処理の有無などによって買取価格が変わりますので、あくまでも目安程度でお考えください。サファイアのみの価格ですのでプラチナにセッティングされている場合は貴金属の価格がプラスされます。カットはオーバルブリリアントカットとしての価格となります。

更新日:2024年6月29日

カラッ24ト カラー クラリティ   買取価格
1.00Ct B B   ~900円 
1.00Ct A B   ~3,150円
1.50Ct B A   ~1,400円
1.50Ct A A   ~13,250円
2.00Ct A B   ~33,750円
2.00Ct A A   ~42,500円
3.00Ct B B   ~11,400円
3.00Ct A A   ~125,000円
5.00Ct B B   ~33,000円
5.00Ct A A   ~252,500円~

 

上の価格表を見ていただくと分かるとおり、サファイアはAカラー扱いになると価値が大きく上昇します。裏を返せば、Aカラーの評価が付くことは極まれです。またABランクの中でもさらに細かく分けて査定をしているため、買取目安金額には大きな幅があります。

 

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いかがでしたでしょうか?

 

・以前欲しくて購入したものの何年も着けていないから売却したい。

・宝石が好きで集めていたけど、売却して生活資金に充てたい。

・子どもは息子ばかりだし、息子のお嫁さんにあげるのも・・・。

・孫が大学に入学してお祝いしてあげたいから、一回質で預けたい。

 

という方、ぜひ大黒屋質上野御徒町店にご相談ください!価格のご相談だけでも喜んで承りますのでどうぞお気軽にご来店ください!!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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