2024年5月1日更新!質屋が語る!ルビーの査定と買取相場 | 【公式】質屋・買取専門店 大黒屋 質上野御徒町店ブログ

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ルビーはラテン語で赤を意味するルベウス(Rubeus)が由来となっています。和名は紅玉。モース硬度は9でダイヤモンドの次に硬い石です。コランダムという酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物に分類されていますが、不純物によって赤い色がついたものをルビーといいます。不純物が非常に少ないコランダムは無色透明で高い屈折率により強い輝きをしますが、宝石として使われることはほとんどありません。しかし、1%程度の微量のクロムを不純物として含むことによりルビーになるのです。クロムの量が少ないとピンク色になってピンクサファイアとして評価されます。逆に多くなるとエメリーという灰色の工業用の研磨用途になり、宝石としての価値はなくなってしまいます。ルビーが希少な理由は、このクロムのわずか1%という絶妙な割合が自然界では非常に稀にしか起こらないからです。また、ルビーは7月の誕生石で石言葉は情熱・純愛・勇気などがあります。

 

 

 

資産としてのルビー

販売価格はこうやって設定される

ルビーの大きさや等級(グレード)にもよりますが、決して安い宝石ではありません。なぜなら、お客様の手に渡るルビーの販売価格には、採掘から研磨、さらには店舗の家賃や人件費、宣伝費などが含まれているからです。いざ売却しようとすると、買取価格の1/10や1/20になってしまうことも少なくありません。資産としてルビーを持つ場合、大粒で高い等級付けがされているルビーを購入する必要があります。そうでなければ、ご自身の好みのデザインのものを選んで、身に着けて楽しむことが大切だと質屋は思います。好みは変化しますから、いつの間にか着けなくなってしまった場合に売却を考えても良いと思います。ルビーの場合はダイヤモンドと違って内包物が多く含まれる宝石ですので、内包物よりも重視するのがカラーになります。赤色が濃く鮮やかで、さらに透明感のあるものが最高品質のルビーとなり高価買取が可能になります。もちろん内包物の大きさや場所は評価に影響することが多いです。

主な産地

ルビーの産地はミャンマー、タイ、スリランカ、ベトナム、マダガスカルなど様々です。中でもミャンマー産のモゴック鉱山から産出されるルビーは評価が高く、加熱処理がされてないものは非常に高値で取引されています。また、深く透明で濃い赤色のルビーは、鳩の血の色のようなことから「ピジョン・ブラッド」と呼ばれ、最高級のルビーと言われています。タイ産ルビーは生産量で世界の大半を占めていて、鉄分を多く含んでいるため黒味がかって見えるのが特徴です。このような黒味のあるルビーは牛の血の色のようなことから「ビーフ・ブラッド」と呼ばれています。ビーフ・ブラッドも希少性は高いのですが、価値としてはピジョン・ブラッドの半分程度となります。スリランカやベトナム産のルビーは、透明度が高くピンクがかった淡い赤色をしていることから「チェリー・ピンク」と呼ばれています。チェリー・ピンクはピンクサファイヤやバイオレットサファイヤに分類されることが多く、評価としては低くなります。

 

(左:ピジョンブラッド 中:ビーフブラッド 右:チェリーピンク)

ルビーの4C

4Cとは主にラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで使われる判定要素ですが、ルビーでも用いられています。Carat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の4つで、その頭文字を取って4Cと呼ばれています。

Carat(カラット)

カラット(略してct)はよく大きさと間違えられがちですが、正しくは重さの単位になります。リングやネックレスといった宝飾品に宝石がセッティングされている場合、本体に刻印されていることが多いです。また、1ct=0.2gと決まっているので、リングに1ctの刻印があればそれがルビーやエメラルドダイヤモンドでもどんな形でセッティングされていても宝石の重さは0.2gということになります。悪い人が刻印を実際の重さより大きく書き換えない限り、ですが。メレ(小さい石)でも買取価格を算出できるダイヤモンドと違い、ルビーはカラット数が0.7ctを下回る場合、たとえ色や状態の良いルビーだったとしても値段が付くことはほぼありません。ただしリングやネックレスなどで土台が金やプラチナを使っていれば、土台の部分に対して買取価格をしっかりお付けします。

Color(カラー)

色石であるルビーにとって、カラーは価値を決定する最も大切な評価要素のひとつです。ダイヤモンドの無色透明が良しとされるのとは違い、赤色が濃く鮮やかで透明感のあるものほど評価が高くなります。しかし、赤色が濃すぎてしまうと暗くなってしまい鮮やかさや透明感がなくなります。逆にカラーが明るすぎるとピンクサファイヤとみなされてしまい、評価は格段に下がってしまいます。ルビーのカラーグレードは大きく分けると「A>B>C>D」の4つですが、さらに細かく分類すると「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>D」の10段階になります。一般的にはB以下のルビーが大半を占めており、B以上のルビーは滅多に出回らないため希少と言われています。そのため、A以上とB以下の評価の間には大きな価格差が生まれます。

Clarity(クラリティ)

ダイヤモンドと同様にルビーにもクラリティが影響します。しかしダイヤモンドと違い、ルビーにはインクルージョン(内包物)が含まれない個体は存在しないと言っても過言ではありません。つまりインクルージョンがある前提で評価をすることになります。評価基準はダイヤモンドと同じで、インクルージョンの大きさや場所、見え方になります。ルビーの場合、インクルージョンによって天然石かどうかを判別することも可能です。ルビーには結晶インクルージョンやシルクインクルージョン、微小インクルージョン、針状インクルージョンなどがあり、これらが確認できた場合はほぼ間違いなく天然ルビーということになります。ルビーのクラリティは大きく分けると「A>B>C>NG」の4段階ですが、カラーグレードと同様に「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>NG」の10段階に細分化することができます。Aランクとはダイヤモンドで例えるとSI2に該当します。ルビーにはインクルージョンがほとんど入っているためダイヤモンドのグレード基準と比べると甘く感じますが、実際にAランクに該当するルビーは滅多にありません。そのため、Aランクになると査定したルビーの場合、買取価格が大幅に上がる可能性があります。続いてBランクの場合、ダイヤモンドに例えるとSI~I1に該当し、Cランクの場合はI2~I3位に該当するイメージがあります。ここまでの評価であればおおむねお値段をお付けすることができますが、もちろんカラーやサイズと掛け合わせて複合的に判断をして査定を行っています。NGランクだった場合はほとんどお値段はお付けできません。
(左:シルク・針状インクルージョン 右:結晶インクルージョン)

Cut(カット)

ルビーはダイヤモンドとは違い、カットのプロポーションに対する評価はあまり重要ではありません。どちらかというと、ルビーがより良いカラーに見えるようにカットされているかが重要です。具体的には色の濃いルビーの場合は浅くカットしてテーブルを大きくすることで、通る光の量を多くして色を薄く見せます。逆に色の薄いルビーは深くカットしテーブルを小さくすることで通る光の量を減らして濃く見せます。つまりそのルビーをより美しく見えるようにカットされているかどうか重要視されるというわけです。

 

ルビーの処理

ルビーは採掘後に研磨されたままの状態で出回ることは非常に珍しく、何かしらの人口処理がされていることがほとんどです。処理の方法によっては石の価値を高めることができますが、逆に価値を下げてしまうこともあります。

エンハンスメント

エンハンスメントとは宝石が元々持っている美しさを引き出すための処理です。この場合処理を行っていることにはなりますが、価値が下がることはなく天然石としての評価になります。エンハンスメントには加熱処理と含浸処理の2つの方法があります。まず加熱処理は主にルビーやサファイアにされる処理のことで、ルビーを1000~2000度で加熱し不純物による黒ずみをなくして透明感をだしたり色味を調整します。加熱処理で美しくなったルビーは評価が高くなります。次に含浸処理ですが主にエメラルドにされる処理のことで、エメラルドにオイルを浸透させることでエメラルド特有の内包物や亀裂を見えにくくします。詳しくはエメラルドの記事をご覧ください。

トリートメント

エンハンスメントがルビーやサファイヤエメラルドをより良く見せるために行う処理であれば、トリートメントとはより良いルビーに変えてしまう処理です。わずかな鉱物を加熱浸透させることで人工的に色を変えてしまったり、着色剤を浸透させる手法もあります。定義としては、自然界では起こりえない人工的な処理を行って色を変えてしまう手法をトリートメントと呼びます。エンハンスメントを「改善」と表すのに対し、トリートメントは「改良」と言います。トリートメントによって処理されたルビーのほとんどは天然石としてではなく処理石として扱われ、質屋としては評価を低くします。ご自身で使用される場合は見栄えも大切ですが、資産としてルビーを持つ考えであればあまりお勧めはできません。

合成ルビー

フランスの科学者・ベルヌーイが1891年に初めて合成ルビーをつくることに成功させました。酸化アルミニウムに少量の酸化クロムを混ぜた原料の粉を上部におき、ハンマーで叩いて粉を少しずつ下へ落下させます。その粉は落下する途中で酸素と水素を混合した2000度近くの炎で加熱され、霧状の液体になり、種子結晶の上に積もり円筒状のルビー結晶を成長させて大きな美しいルビーがつくりあげられます。この方法は科学者の名前からベルヌーイ法と呼ばれ、別名で火焔溶融法とも呼ばれております。ルビーだけでなくサファイ、スピネル、スタールビー、スターサファイヤもこの方法で合成されてるものがあります。その他に原料をフラックス(融剤)と混合したものを加熱して溶かし、ゆっくり冷やして結晶を成長させていくフラックス法や1気圧のもとでは温度を上げても水に溶けにくい物質を高圧にすることで溶かして熱水溶液にさせてから結晶化させる熱水合成法(水熱合成法)、ルツボの中で原料を溶融して上から種子結晶をつるして溶融液面のところで種子結晶と液を十分になじませてゆっくり種子結晶を回転させながら引き上げていく引き上げ法(チョクラルスキー法)があります。合成ルビーの見分け方としては、結晶インクルージョンやシルクインクルージョンなどの天然特有の内包物が無く、レコード盤の溝のような湾曲した線をしたカーブラインや気泡が見えた場合はほぼ合成ルビーとして判断します。

(左:ベルヌーイ法でつくられた合成ルビー 右:カーブライン)

スタールビー

石の表面をカーブさせて半球型にカットしたものをカボションカットと呼びますが、そのルビーの表面に光を当てたときに中のシルクインクルージョンが反射して光が星の形に見えるルビーをスタールビーと呼びます。スリランカとミャンマーが主な産地となっています。スタールビーは加熱処理をしてしまうと中のインクルージョンが消えてしまうことから非加熱のものが多いです。中には低温加熱し色味を調整しているものもあるみたいですよ。

スタールビーの評価

スタールビーの評価は通常のルビーの評価であるカラーと透明度に加え、アステリズム効果と言われる六条の光が星の形に見えるかどうかが重要になってきます。また、スターの見え方でも中央の位置にスターが出ている、線がはっきりとしている、端まで線が届いているルビーは高い評価になります。カラーが薄いルビーやキズが多くペンライトの光が通らないルビー、綺麗な六条のスターが中央にでていないルビーは評価が低くなります。

 

鑑別書はあった方が良いのか

「ない」より「ある」方が良い

結論から言うと、「ない」より「ある」方が良いです。価値のつかない類似石や合成石ではない証拠にもななり得ます。過去には鑑別書があるにも関わらず、査定したところ合成石だったこともあったので鑑別書があってもしっかりと査定する必要があります。ただ、鑑定書とは違って鑑別書は4Cなどの評価付けが記載されたものではなく、ルビーかどうかの分析結果が記載されているものになります。そのため評価付けは質屋が目利きの力で行うしかありません。鑑別書があった方が好ましいですが、なくても評価は可能です。

鑑定書を取り直した方が良いのか

ルビーを持ち続ける、もしくは売却するにあたってご自身のルビーがどのような分析結果だったのかを知っておきたいという方は取り直しても良いと考えます。ただし先にお話しした通り、ある程度の大きさやカラーでない場合は取り直す必要はないと思います。ある程度の大きさ、というと漠然としていますが、目安でいうと3ct以上でしょうか。

鑑定書を取り直す費用は

CGL(中央宝石研究所)での2022年4月時点での料金は3,960円となっています。さらに鑑別書のカバー料金が330円~550円かかってきます。非加熱のルビーだった場合は産地鑑別付きで16,500円産地鑑別無しで13,200円となります。

 

ルビーの買取相場

下記がルビーの買取相場です。人工的な処理の有無などによって買取価格が変わりますので、あくまでも目安程度でお考えください。ルビーのみの価格ですのでプラチナにセッティングされている場合は貴金属の価格がプラスされます。(カットはオーバルブリリアントと仮定)

更新日:2024年5月1

カラット カラー クラリティ   買取価格
1.00Ct B B   ~500円 
1.00Ct A B   ~9,800円
1.50Ct B A   ~5,600円
1.50Ct A A   ~49,000円
2.00Ct A B   ~171,500円
2.00Ct A A   ~205,250円
3.00Ct B B   ~64,500円
3.00Ct A B   ~857,500円
5.00Ct B B   ~215,000円
5.00Ct A A   ~2,450,000円~

 

上の価格表を見ていただくと分かるとおり、ルビーはAカラー扱いになると価値が大きく上昇します。裏を返せば、Aカラーの評価が付くことは極まれです。またABランクの中でもさらに細かく分けて査定をしているため、買取目安金額には大きな幅があります。

 

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いかがでしたでしょうか?

 

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という方、ぜひ大黒屋質上野御徒町店にご相談ください!価格のご相談だけでも喜んで承りますのでどうぞお気軽にご来店ください!!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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