2024年5月29日更新!質屋が語る!ロレックス ミルガウス ~耐磁時計の先駆け~ | 【公式】質屋・買取専門店 大黒屋 質上野御徒町店ブログ

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116400116400GV

 

1950年代、実用品としての腕時計開発を進めるロレックスが新たに掲げた課題は「耐磁性」でした。当時は化学技術が大きく発展し、現代へつながる技術が生まれていた時代です。そうした施設で働く技術者たちは磁場にさらされる機会が多く、彼らが使用していた当時の腕時計はその影響を受け本来の性能を発揮することが出来なくなりました。そこで開発されたのがミルガウスです。ミルとはフランス語で1000を意味し、ガウスは磁力の強さを表す単位です。磁気ネックレスや磁気を使った治療機器のCMなんかで聞いたことがあると思います。つまりミルガウスは最大1000ガウスの磁力、磁場に耐えることができるため、磁場の強い環境でも正確に時間を刻むことが出来ました。

 

 

ミルガウスの年表

ミルガウスの系譜を年表にしてみました。Ref.1019は40年ほど製造されたわけではなく、1990頃の廃盤とともに製造が終了していました。その関係で他のモデルに比べるとシリーズ数は少ないです。

 

1956年   Ref.6541

1960年代 Ref.1019

2007年   Ref.116400 /  Ref.116400GV

 

時代を先取りしすぎた腕時計!?

発表当時のミルガウスはエンジニアや科学者が使用することを想定していて、専門性の高い分野に特化した腕時計でした。1970年には欧州原子核研究機構(通称CERN)で実用試験を行い、その確かな性能を証明しました。しかしミルガウスは1988年から2007年の約20年間もの間、姿を消すこととなります。今でこそ腕時計をファッションとして選ぶことも増え、そのデザインやカラーに惹かれて購入する人も少なくはないと思います。当時のミルガウス、というよりロレックスは専門性の高いユーザーに絞ってマーケティングや販売を行っており、腕時計は「道具」としての意味合いが強かったのです。また、今ほどパソコンやスマートフォンといった機械に囲まれていなかった時代に、磁気が腕時計の天敵であるなどと考える人は少なく、磁気が腕時計に与える悪影響について現在ほど騒がれていなかったようです。それに加え、科学技術自体は発展していたものの、そこに携わる人口は限られたものでした。このようにミルガウスは性能こそ確かでしたが、大衆受けする時計ではなかったため生産終了となってしまいました。時代を先取りしすぎてしまった腕時計と言えるかもしれませんね。ここからはその歴史を振り返ってみましょう。

 

Ref.6541(1956年~1960年代初期)

1956年に発表されたミルガウスのファーストモデル。初期タイプはプラスチック製の回転式ベゼル、後期タイプはポリッシュベゼルの2種類があります。蜂の巣のような凹凸が施されたハニカムダイヤル、稲妻のようなギザギザの秒針が特徴的なデザインです。ちなみに、このイナズマ針はのちに復活を果たすことになります。初期タイプは回転ベゼルとインデックスがサブマリーナーGMTマスターのようなスポーツモデルを彷彿とさせる一方、後期タイプはオイスターパーペチュアルのようなドレスモデルのように見えますね。回転ベゼルを搭載したミルガウスは後にも先にもこの1種類だけで製造期間が短いため、2013年のオークションでは258,640ユーロもの価格が付きました。当時の1ユーロ=133円で計算すると約3,439万円というとんでもない価格で取引されています。付属品やコンディションが申し分ない個体だったのかもしれませんね。2020年には傷が多数ある付属品のない個体が47,439ユーロ(当時レートで)、約588万で取引されています。やはりアンティークは付属品の有無やコンディションで取引相場に大きく変わりますね。ともかく、もし質屋があの時代に戻れるなら全部買い占めることは間違いありませんね!

 

Ref.1019(1960年代~1988年)

1960年代にRef.6541の後継機として発表されたRef.1019。シリーズで唯一、秒針が稲妻ではなく先端が赤い矢印になっています。インデックスもバーになりました。またベゼルはRef.6541より幅が狭くなったポリッシュベゼル、見た目はオイスターパーペチュアルやエアキングに似たデザインと言う印象です。ケースの内側にはムーブメントを覆う様に耐磁シールドが配置されています。また、初期のダイヤルは秒を刻む目盛りが0.2秒毎であるのに対し、後期は0.5秒毎という違いがあったりします。ミルガウスで最も希少とされているのは生産数が少ない黒文字盤の初期ダイヤルだと言われています。約30年近く製造されたロングセラーモデルではあったものの、当時の人気の低さから製造された本数は同時期の他モデルと比べると少なかったようです。そのため現在はロレックスコレクターたちの間ではその価値は高くなり、取引金額は250万円~1,000万円とコンディションや付属品の有無、売買されるタイミングによって大幅に変動している状態です。なかなか投資目的では手を出しづらいモデルなのかもしれませんね。1988年のこのモデルの製造終了を境に、約20年間姿を消すこととなります。

(左:0.2秒ピッチ 右:0.5秒ピッチ)

 

Ref.116400(2007年~2015年)

116400116400

2007年、前作Ref.1019の製造終了から約20年の時を経て復活したRef.116400。後述のRef.116400GVとともにリリースされましたが、2015年にはブラック文字盤が、2016年にはホワイト文字盤が生産終了となりました。

Ref.1019からの改良点

ムーブメントの変更

ムーブメントがCal.1580からCal.3131へ変更。パラクロムヒゲゼンマイを採用し、より耐磁性が増しました。

ケースサイズが大型化

37mmから40mmに大型化。また、同世代の他モデル同様、ラグの横穴が無くなりました。さらに、Ref.116400のケースは他の40mmモデルと比べると分厚くできています。これはインナーケース(二重裏蓋)を採用しているためで、ミルガウスのみに採用されています。また、普段目にする機会はほぼありませんが、インナーケースには「B」の刻印が施されており、これは磁束密度を示しています。そしてラグ部分が鏡面仕上げになり、フラッシュフィットが分離型から一体型となりました。

ブレスレット

オイスターブレスレットが3列の真ん中のみ鏡面仕上げとなったほか、コマの中が空洞ではないソリッドタイプに変更されました。重くなりますが、高級感が増してビジネスシーンでも十分使えるデザインになりました。

フラッシュフィットが一体型へ

フラッシュフィットが分離型から一体型に変更になりました。一体型フラッシュフィットが採用されたことでより堅牢性が増しました。しかし残念ながらフラッシュフィットが万が一でも破損した場合、ブレスレットごと交換になってしまうので費用の面では注意が必要です。とはいえ、質屋は今までフラッシュフィットの破損は目にしたことはありませんが。

(左:分離型 右:一体型)

1019116400

偽造防止のルーレット刻印

ダイヤルと風防の間のステンレス部分に12時側に王冠マーク、6時側にシリアルナンバー、その他はROLEXの文字が刻印されています。お買取りの際、ルーレット刻印がないモデルはケースとブレスレットを外して、ケースの側面6時側にあるシリアルナンバーを確認する作業がありました。おかげで質屋はシリアルナンバーを確認するのが楽になって、大助かりとなります。シリアルナンバーを確認するのは製造年式の確認や保証書との照合といった面もありますが、不正品や被害品の確認という点で必要な作業です。

116400

偽造防止の王冠透かし

サファイアクリスタルガラスの6時位置に偽造防止の王冠透かしが施されています。

116400

文字盤

前作のRef.1019で廃止となったイナズマ針が復活しました。モデル表記が赤からオレンジに変わり、ガラスの6時位置には偽造防止用の王冠マークが入っています。そして夜光塗料がトリチウムからクロマライトへ変更、最長発光時間が約2倍の8時間になりました。トリチウムやルミノバが緑色に発光するのに対し、クロマライトは青く発光するのが特徴です。ただ、2007年製の個体にはルミノバを使用しているものも存在します。

 

Ref.116400GV(2007年~現在)

116400GV116400GV

2007年にRef.116400とともに発表されたRef.116400GV。スペックはRef.116400と同じですが、風防にロレックスで唯一のグリーンサファイアガラスを採用し、唯一無二の存在感を醸し出しています。2016年にRef.116400が廃盤になって以降はこのRef.116400GVのみが展開されています。文字盤カラーはブラックとZブルーの二色を展開しています。

Ref.116400との違い

インデックス

Ref.116400は黒文字盤がホワイト、白文字盤がオレンジのインデックスでした。Ref.116400GVでは黒文字盤は3時と6時と9時のみオレンジ色、他の時刻はホワイトのインデックスを採用しています。Zブルーは全てホワイトインデックスが採用されています。Ref.116400と同様に、2007年の製造分にはルミノバを使用した個体が存在しますが、黒文字盤のオレンジ色のインデックスのみクロマライトを使用した個体も確認されています。

偽造防止の王冠透かしがない

ロレックスで唯一のグリーンサファイアガラスを採用。通常、6桁モデルの場合はガラスの6時位置に偽造防止の王冠マークの透かしがありますが、Ref.116400GVにはそれがありません。ハッキリとした理由は分かりませんが、グリーンガラスの耐久性が関係しているのではないかとも言われています。

 

ミルガウス買取価格表

更新日:2024年6月11

 

116400GV

ミルガウス SS ブラック グリーンガラス Ref.116400GV

未使用品買取価格 お問い合わせ下さい

中古品買取価格 1,350,000円


116400GV

ミルガウス SS Zブルー グリーンガラス Ref.116400GV

未使用品買取価格 お問い合わせ下さい

中古品買取価格 1,550,000円

 

116400

ミルガウス SS ホワイト Ref.116400

未使用品買取価格 お問い合わせ下さい

中古品買取価格 ~1,250,000円

 

116400

ミルガウス SS ブラック Ref.116400

未使用品買取価格 お問い合わせ下さい

中古品買取価格 ~1,000,000円

 

○未使用品買取価格の適応条件

・最新の保証書で、日付が1か月以内 ※1か月以降のものも、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい

・付属品が全て揃っている

・当店の規定に基づき、未使用と判断できるもの

○中古品買取価格の適応条件

・保証書が無記載ではなく、最新の保証書

・付属品について年式相応のものが全て揃っている

・目立った傷や打ち傷がない

・バックル、リューズに損傷がなく正常に機能している状態

 

ミルガウスの質・買取は大黒屋質上野御徒町店へ!!

いかがでしたでしょうか?他のモデルとは一線を画す唯一無二の腕時計・ミルガウスについてまとめてみました。発表当初は技術者向けの耐磁時計というなかなかニッチなコンセプトゆえ、世間に受け入れられなかったミルガウス。約20年もの間生産ストップという憂き目にあいながらも、技術が進歩して人々の生活がパソコンやスマートフォンといった磁力と密接になるようになった結果、2007年に復活を遂げるという珍しい歴史を持つモデルです。さらに、当時は不人気だったために生産本数も少なく、逆に今となってロレックスコレクターの垂涎の的になるという数奇な運命。現行モデルに関しては、実用性の高さだけでなくデザイン性からも人気になっている腕時計と言えるでしょうね。

 

・飽きちゃったからスポーツモデルに買い替えたい!

・デイト機能付きのモデルに買い替えたい!

・腕が細いから40mmモデルよりも36mmモデルが欲しい!

・スマートウォッチに買い替えたから手放したい!

・Ref.1019を持ってるから、売らないけど大黒屋質上野御徒町店に見せてあげよう!

 

という方、ぜひ大黒屋質上野御徒町店にご相談ください!!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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