【公式】質屋・買取専門店 大黒屋 質上野御徒町店ブログ

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上野・御徒町地区初の質預かり・買取専門店
JR御徒町駅北口改札出てすぐ右、横断歩道渡った目の前
(洋服の青山さん・りそな銀行の目の前です)
東京都公安委員会許可 第301049904375号
質屋営業許可証番号  第306602116684号

 

アレキサンドライトはダイヤモンドエメラルドルビーサファイア等と比べて、まだ歴史の浅い宝石です。1830年、ロシア帝国領ウラル山脈のエメラルド鉱山で発見されたのが始まりです。当初エメラルドと思われていましたが、昼の日光の下では緑色がかった青から深緑に見え、夜の人工照明に照らされると深紅、赤紫色、紫色、オレンジ色に変わる「変色性」を示すとことから注目を浴びました。その特異な性質をもった美しい石として当時のロシア皇帝ニコライ1世に献上されました。献上された日が皇太子のアレクサンドル2世の誕生日だったので、名前にちなんでこの石を「アレキサンドライト」と名付けたというのが由来の定説となっています。

今ではダイヤモンド・エメラルド・ルビー・サファイアと肩を並べ、5大宝石と並び称されるアレキサンドライトですが、元々はクリソベリル(金緑石)という鉱石の変種です。クリソベリルはベリリウムとアルミニウムの酸化鉱物でありふれた石です。一般的に金色がかったレモン色やライム色、緑色をしており変色性はありません。つまり変色性をもつクリソベリルのことをアレキサンドライトと呼び、その価値も跳ね上がるのです。

 

クリソベリル

 

アレキサンドライトの硬度(数値が高いほど硬い)は「8.5」とされ、ルビー・サファイアの「9」とエメラルドの「8」とほぼ同じです。ひっかき傷などには強い石なので、日々身に付けるアクセサリーには向いている宝石といえます。ちなみに、世界で最も硬い天然鉱物として有名なダイヤモンドの硬度は「10」です。

また、アレキサンドライトは6月の誕生石で、石言葉は「秘めた想い」のほかに「高貴・誕生・光栄・出発・情熱」などがあります。二面性という性質から、周囲に振り回されずにありのままの自分を貫いて生きる強さと内なる個性を引き出し、創造力を発揮させてくれる石と言われています。

 

 

 

資産としてのアレキサンドイト

販売価格はこうやって設定される

アレキサンドライトの大きさや等級(グレード)にもよりますが、決して安い宝石ではありません。なぜなら、お客様の手に渡るアレキサンドライトの販売価格には、採掘から研磨、さらには店舗の家賃や人件費、宣伝費などが含まれているからです。いざ売却しようとすると、販売価格の1/10や1/20になってしまうことも少なくありません。資産としてアレキサンドライトを持つ場合、大粒で高い等級付けがされているアレキサンドライトを購入する必要があります。アレキサンドライトの場合はダイヤモンドと同様、含まれる内包物の量や位置、また、青緑石が濃く変色性が強くはっきりとしているかなどが評価において重要になります。

主な産地

発祥の地のロシアに加え、ブラジル・スリランカ・タンザニアが主な産出国です。ロシア産のアレキサンドライトは変色前後の青緑と赤の色味のバランスが良く、非常に美しく、他の産出国を凌ぐ最高品質です。しかし、内包物が多く含まれた粗悪なものも多く、きれいな石は僅かです。今ではロシアの鉱山はほぼ枯渇し入手が困難になっている為、幻のロシアン・アレキサンドライトと言われる程です。ブラジル産のアレキサンドライトは透明度が高く色のバランスも良く、現在入手可能なアレキサンドライトとしては最高品質と言われています。しかし、5ct以上の大きい石はほとんど産出されません。

 

アレキサンドライトの4C

4Cとは主にラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで使われる判定要素ですが、アレキサンドライトでも用いられています。Carat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の4つで、その頭文字を取って4Cと呼ばれています。

Carat(カラット)

カラット(略してct)はよく大きさと間違えられがちですが、正しくは重さの単位になります。リングやネックレスといった宝飾品に宝石がセッティングされている場合、本体に刻印されていることが多いです。また、1ct=0.2gと決まっているので、リングに1ctの刻印があればそれがアレキサンドライトでもダイヤモンドでもどんな形でセッティングされていても宝石の重さは0.2gということになります。悪い人が刻印を実際の重さより大きく書き換えない限り、ですが。メレ(小さい石)でも買取価格を算出できるダイヤモンドと違い、アレキサンドライトはカラット数が0.5ctを下回る場合、たとえ色や状態の良いアレキサンドライトだったとしても値段が付くことはほぼありません。あ、もちろんリングやネックレスなどで土台が金やプラチナを使っていれば、土台の部分に対して値段を付けています。

Color(カラー)

色石であるアレキサンドライトにとって、カラーは最も大切な評価要素のひとつです。ダイヤモンドと違い青緑色が濃いほど評価が高くなり、薄くなると評価は下がります。ただ濃ければ良いというわけではなく、透明であることが大切です。そのためたとえ色が濃かったとしても、黒く濁っていた場合は評価が低くなります。アレキサンドライトのカラーグレードは大きく分けると「A>B>C>D」の4つですが、さらに細かく分類すると「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>D」の10段階になります。一般的なアレキサンドライトはB~Cカラーに分類されるものが多く、Bカラー以上だと良い評価とされており、B以下とA以上の間に大きな価格差が生まれます。

Clarity(クラリティ)

ダイヤモンドと同様にアレキサンドライトにもクラリティが影響します。しかしダイヤモンドと違い、アレキサンドライトにはインクルージョン(内包物)が含まれない個体は稀です。つまりインクルージョンがある前提で評価をすることになります。評価基準はダイヤモンドと同じで、インクルージョンの大きさや場所、見え方になります。アレキサンドライトの場合、インクルージョンによって天然石かどうかを判別をすることも可能です。アレキサンドライトには微細な針状インクルージョンやその集合により白いクラウド状に見えることがあります。合成アレキサンドライトにはフェザーインクルージョン、類似石のガーネットにはアレキサドライトに比べ太く3次元に見える針状インクルージョン、合成サファイア(カラーチェンジタイプ)には気泡やカーブラインが見られることもあります。
アレキサンドライトのクラリティは大きく分けると「A>B>C>NG」の4段階ですが、カラーグレードと同様に「A++>A+>A>B++>B+>B>C++>C+>C>NG」の10段階に細分化することができます。Aランクとはダイヤモンドで例えるとSI2に該当します。先にお話しした通り、アレキサンドライトはインクルージョンが入っていることが前提となるため、ダイヤモンドのグレードと比較するとやや甘い印象があります。Aランクに該当する場合は買取価格が大きくアップする可能性がありますが、その分なかなかAランクと評価できるアレキサンドライトは質屋の経験としては少ないですね。続いてBランクの場合、ダイヤモンドに例えるとSI~I1に該当し、Cランクの場合はI2~I3位に該当するイメージがあります。ここまでの評価であればおおむねお値段をお付けすることができます、もちろんカラーやサイズにもよりますが。NGランクだった場合はほとんどお値段はお付けできません。

Cut(カット)

アレキサンドライトはダイヤモンドとは違い、カットのプロポーションに対する評価はあまり重要ではありません。どちらかというと、アレキサンドライトがより良いカラーに見えるようにカットされているかが重要です。具体的には色の濃いアレキサンドライトの場合は浅くカットしてテーブルを大きくすることで、通る光の量を多くして色を薄く見せます。逆に色の薄いアレキサンドライトは深くカットしテーブルを小さくすることで通る光の量を減らして濃く見せます。つまりそのアレキサンドライトをより美しく見えるようにカットされているかどうかが重要視されるというわけです。

 

アレキサンドライトの変色性

世の中に出回っている宝石はたいていより美しく見せるため、人工的な処理がなされています。代表的なものでエメラルドはほぼすべてが何かしらの人工的な処理がなされています。しかし、逆にアレキサンドライトは人工的な化学処理が加えられることはほとんどありません。その最たる所以はアレキサンドライトが持つ変色性に関わりがあります。人工的な化学処理(加熱・含浸処理など)を行うと、この宝石の命といえる変色性が失われてしまうのです。そもそもアレキサンドライトの昼の日光の下での青緑色はエメラルドほどの色鮮やかさありませんし、夜の人工照明の下での赤色はルビーほどの色鮮やかさもありません。普通の石であればここで人工処理を施して改善・改良を行いより美しくしていくのですが、変色性の保護によりそれを行いません。つまり、素材の美しさを最大限に発揮している無処理の宝石というところにこそアレキサンドライトの希少性があるのです。
ではどのようにしてアレキサンドライトの変色性は生み出されているのでしょうか。それには「クロム」という元素が大きく関わっています。もともとアレキサンドライトの鉱物クリソベリルには微量の鉄やクロムを含んでおり、変色元素として知られるこのクロムの含有が絶妙のバランスで入り込んでいるため光の種類によって見える色味が変わるのです。青みが強い光(昼の日光)が加わるとバランスは青みに傾いて青緑色に見え、赤みが強い光(人工照明)の下では赤みの方へ傾き、赤色に見える仕組みです。この絶妙なバランスでしか生まれないアレキアンドライトは「昼のエメラルド」、「夜のルビー」と言われるにふさわしい奇跡のような宝石といえるでしょう。
せっかくなので前述した人工処理についても説明します。アレキサンドライトとはほぼ無関係ですが、ほとんどの宝石で施される可能性がある処理ですし、その処理方法によっては宝石の価値が大きく損なわれてしまうものがあります。

エンハンスメント

エンハンスメントには含浸処理と加熱処理の2つの方法があります。まず含浸処理とは、宝石にオイルを浸透させることで宝石特有の内包物や亀裂を見えにくくする処理です。水の中にガラスを入れると透明になったかのように見えなくなることがあると思います。これは水とガラスの光の屈折率が近い場合に起こる現象です。含浸処理はこの原理を利用していて、光の屈折率がその宝石に近いオイルを浸透させて、水に入れたガラスと同じように石の傷を見えにくくするというわけです。この処理は驚くことに数百年以上前から行われている処理で、業界内でもこの処理をしたエメラルドは天然石として扱っています。万が一、エメラルドに浸透させたオイルが抜けた場合は当然ながらエメラルドは処理前の状態に戻ってしまいます。たとえリングやネックレスの汚れが気になっても、超音波洗浄機や洗剤に漬けるといった行為はご法度です。オイルが抜ける、つまり色が抜けてスカスカのエメラルドになってしまいます。お手入れの際は十分お気を付けください。もうひとつは加熱処理といって、主にルビーサファイアに対して行われることが多い処理です。名前の通りバーナーなどで宝石を約1000度以上に熱して色を変化させます。ただし変化後の色は個体ごとで異なるため、狙って良い色に変化させることは困難です。もちろん綺麗に変化させることができれば価値が上がります。エンハンスメントは宝石の価値を高める処理ですが、一方で宝石の価値を下げてしまう処理の仕方もあります。それは次の項目で。

トリートメント

エンハンスメントが宝石をより良く見せるために行う処理であれば、トリートメントとはより良い宝石に変えてしまう処理です。わずかな鉱物を加熱浸透させることで人工的に色を変えてしまったり、着色剤を浸透させる手法もあります。定義としては、自然界では起こりえない人工的な処理を行って色を変えてしまう手法をトリートメントと呼びます。エンハンスメントを「改善」と表すのに対し、トリートメントは「改良」と言えます。トリートメントによって処理された宝石のほとんどは天然石としてではなく処理石として扱われ、質屋としては評価を低くします。ご自身で使用される場合は見栄えも大切ですが、資産として宝石を持つ考えであればあまりお勧めはできません。

 

アレキサンドライトキャッツアイ

 
宝石にはいろいろな特性からその名がついているものがありますが、その中にキャッツアイというものがあります。キャッツアイとはその名の通り、猫の目のように宝石が輝いて見えるものを指します。光を当てると縦に一本の線が入ることでまるで猫の目のように見えることから名付けられました。この光の線が出る効果を「シャトヤンシー(キャッツアイ)効果」といい、フランス語で猫を意味する「シャト(Chat)」に由来しています。このシャトヤンシー効果によりキャッツアイが出る宝石は実は何種類かあります。エメラルドやトルマリンなどもこの効果をもっている個体もあり、それぞれエメラルドキャッツアイ、トルマリンキャッツアイと呼ばれます。ただ、一般にキャツアイというと「クリソベリルキャッツアイ」を指します。そう、クリソベリルとはアレキサンドライトのもともとの鉱石です。普通のクリソベリルではほとんど価値が付きませんが、キャッツアイを有するクリソベリルはその価値が跳ね上がり、他のキャッツアイを持つ宝石に比べても最も美しい光を放つ為、キャッツアイ=クリソベリルキャッツアイと認識されています。
 
クリソベリルキャッツアイ
 
このシャトヤンシー効果によりキャッツアイの特性をもっている宝石の中にアレキサンドライトも含まれます。元々はクリソベリルの変種の為、当たり前な気もしますが...。ただ、変色性という超個性的な性質を持ったそれだけで珍しいアレキサンドライトの中で、更にキャッツアイを持ったものはほとんどありません。ほとんど価値のない宝石をいっきに希少価値の高い宝石に変えてしまうキャッツアイ。ではもともと希少価値の高いアレキサンドライトにキャッツアイが付いたらどうなってしまうのか。その通り、その価値は更に跳ね上がり、品質が高い物ではコレクターの中では喉から手が出るほど欲しい宝石となっています。
変色性とキャッツアイこの二つの特性を持った「アレキサンドライトキャッツアイ」こそ、色石宝石の王様と言えるのではないでしょうか。
 

鑑別書はあった方が良いのか

「ない」より「ある」方が良い

結論から言うと「ない」より「ある」方が良いです。価値のつかない類似石や合成石ではない証拠にもなります。ただし鑑定書とは違い、鑑別書は4Cなどの評価付けが記載されたものではなく、アレキサンドライトかどうかの分析結果が記載されているものになります。そのため評価付けは質屋が目利きの力で行うしかありません。鑑別書があった方が好ましいですが、無くても評価は可能です。

鑑定書を取り直した方が良いのか

アレキサンドライトを持ち続ける、もしくは売却するにあたってご自身のアレキサンドライトがどのような分析結果だったのかを知っておきたいという方は取り直しても良いと考えます。ただし先にお話しした通り、ある程度の大きさやカラーでない場合は取り直す必要はないと思います。ある程度の大きさ、というと漠然としていますが、目安でいうと3ct以上でしょうか。

鑑定書を取り直す費用は

CGL(中央宝石研究所)での2021年7月時点での料金は3,960円~となっています。

 

アレキサンドライトの買取相場

下記がアレキサンドライトの買取相場です。人工的な処理の有無などによって買取価格が変わりますので、あくまでも目安程度でお考えください。アレキサンドライトのみの価格ですのでプラチナにセッティングされている場合は貴金属の価格がプラスされます。また、カットはオーバルブリリアントカットを想定しています。

更新日:2024年7月16日

カラット カラー クラリティ   買取価格
1.00Ct B B   ~30,000円~
1.00Ct A B   ~175,000円~
1.50Ct B A   ~52,500円~
1.50Ct A A   ~315,000円~
2.00Ct B A   ~125,000円~
2.00Ct A B   ~437,500円~
3.00Ct B A   ~250,000円~
3.00Ct A A   ~1,218,500円~
5.00Ct B A   ~575,000円~
5.00Ct A A   ~3,500,000円~

 

上の価格表を見ていただくと分かるとおり、アレキサンドライトはAカラー扱いになると価値が大きく上昇します。裏を返せば、Aカラーの評価が付くことは極まれです。またABランクの中でもさらに細かく分けて査定をしているため、買取目安金額には大きな幅があります。

 

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いかがでしたでしょうか?

 

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という方、ぜひ大黒屋質上野御徒町店にご相談ください!価格のご相談だけでも喜んで承りますのでどうぞお気軽にご来店ください!!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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