ダニーな失敗の話 | ワシの王子とワシの殿

ワシの王子とワシの殿

ワシ(中年女性)にとって王子は、元宝塚トップスター剣幸<ツルギミユキ>さん。
殿は、元NewOSKトップスター大貴誠<ダイキマコト>さん。
命を張ってオッカケます!
ただいま人生数度目の青春まっただ中~

今日はワシの失敗話を。

 

去年の話。

大阪は新歌舞伎座で「ダニーボーイズ」の公演の時。

 

たまの公演の日は、日頃会えない友人たちと少し早めに集まって

食事をしながら公演へのテンションを上げていくことが多々あるわけですが。

 

その日もかなり早く集まってご飯食べよー、くっちゃべろーってことになって。

新歌舞伎座はワシにとっては割と行きやすい場所にあるんで油断してたんですな。

 

電車を逆方向に乗っちゃった。

あり得ない・・・。

んで、気がついて慌てて乗り換えたんですが。

 

友人たちを待たせることになってしまう。

中にはもちろん先輩もいらっしゃるし、もっと遠くからくる友人もいるわけで。

続々と「着いたよ~」というLINEが入ってくる。

 

焦る~。

駅に着いたら劇場近くの待ち合わせ場所にダッシュ。

 

そしたらね、ワシの少し離れた前を颯爽と歩くマスク姿の青年あり。

その後ろを数人のギャルたちが追いかけているっぽい。

「さなぴー」とか呼んでいる。

 

そう、その青年はこの公演の主役を務めたさなだ君だったのだ。

(検索でかかるとアレなんでフルネーム書かない、ごめんね)

 

彼はジャニーズなので入り待ちは禁止されているらしいんだけど

そこはほら、どうしても会いたいっていう恋に燃える女子がいるのは仕方ない話で。

 

でも彼は真っすぐに前を見つめて決して歩みを緩めず聞こえないかのように歩いていく。

 

へー、かっこいいねーと思いつつ、ほら、ワシ人を待たせちゃってるわけで。

ぶっちゃけそれどころじゃないわけよ。

 

でも行きたい方向はさなぴーと同じ。

必然的にさなぴーの後を追いかける形になってしまって。

しかも「さなぴー」と追いかける女子たちの群れの中にすっぽりとおさまってしまった。

 

あかーん!

さなぴーの入り待ちしてるオバチャンになってしもてるー。

しかも禁止されてることをする痛いオバチャンになってしもてるー。

 

違うんです、違うんです、ワシ、さなぴーの入り待ちとかじゃないんです!

などと叫びたい気持ちはあれど、逆にもっと変な人になってしまうやん。

 

こうなったら、さなぴーを追い越すしかない。

ワシは一段と小走りの速度を上げる。

入り待ちギャルの中から一人頭角を現したオバチャン、それはワシ。

 

若干ギャルの顔が「は?オバチャン、何頑張ってんのよっ!」

と、怒りに変わった・・・気がした。

勘違いだと思うけろ。

 

そして、さなぴーも若干追いかけてくる速度が速まった気配を感じて

速度を上げた・・・気がした。

勘違いだと思うけろ。

 

そして、ワシはさなぴーと並んで、デッドヒートを繰り広げ、

無事抜き去ることに成功したのだったー!

いえーい!

 

って、真相はさなぴーがクルリと曲がったのとワシが抜いたのがほぼ同時だったわけですが。

 

なんかそこからもう気のせいか、さなぴーのファンなってしまった気がしているワシ。

勘違いだと思うけろ。

 

無事に仲間のところにたどり着いたワシ。

「さなぴーの入り待ちしてしまった」

と言ったらみんな「うそー!まじ?どこ?私も見たい!!」

しめしめ、ワシに待たされたこと、忘れちまってるぜ。

さなぴーありがと(違)

 

 

ダニーボーイズと言えば大好きなうららさん(剣さんの役)と共に

真っ先に思い出すのがこの失敗なのです。

 

公演自体の評判はアレな作品ですが、違う面で思い出がいっぱいの作品です。