この記事は、穂吉のブログの「2012-08-02 16:37:16」にUPした『日本の神話80. ~第三部 天孫降臨~ =第四章 豊玉毘売命様=』という記事を再編成してUPしています。
最初のお話し 『日本の神話01』 前回のお話し 『日本の神話79』
兄の海幸日子との争いも一段落し、地上全体が落ち着き始められた頃のことでした。
海の神の綿津見神の娘、豊玉毘売命(とよたまひめのみこと)様が山幸日子様のもとを訪れたのです。
『あなた様の御子を授かり、出産も近づいてまいりました。天孫の御子を私一人で海の底で産み落とすべきではないと思い、こちらへ参りました。』
お腹の大きくなった豊玉毘売命様は、そう微笑みながら言いました。
それを聞いた山幸日子様は、急いで出産のための小屋を、日向の浜の波打ち際に建て始めたのです。
これは海の神の姫の出産ですので、陸の神の小屋とは違うので、屋根は茅葺(かや)ではなく、黒い海鵜(うみう)の羽で覆うことにしました。
急いで作業を推し進められたものの、神たちだけでは作業が捗らず、人の手も借り産屋の建築はすすめられました。
しかし産み月に入ってから陸地にいらした豊玉毘売命様は、産屋の完成を待たずに陣痛が始まってしまったのです。
いよいよ出産が始まると悟った豊玉毘売命様は、産屋の屋根がまだ葺き上がる前に、一人で産屋へ入っていったのでした。
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おしまい。

