この記事は、穂吉のブログの「2012-07-14 16:41:54」にUPした『日本の神話61. ~第三部 天孫降臨~  =第二章 邇邇芸命様のご結婚=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話60』



 邇邇芸命様と木花咲久夜比売様のご結婚の翌朝のことです。

 比売の父神の大山津見神様の使者が、邇邇芸命様の元へとやってきたのです。

『大変残念なことですが、御子様は、姫君たちの御父神である大山津見神が、なぜ二人の姫を嫁がせたのかを理解されなかったようでございますね。』

 使者は、静かに語りました。

 邇邇芸命様には、この言葉が理解できません。

『それは、どういうことでしょう。』

 詳しく話すように、説明を求めました。

『石長比売は、何年経ってもまるで「石(いわ)」のように姿を変えない、永遠の命の象徴でございます。その永遠の命を、御子様に授ける為に嫁がせたのです。さらに木花咲久夜比売にも、華やかに咲き乱れる桜のごとく、御子様の御世が繁栄されるようにと願いを込めて、二人の姫を送り出したのでございます。』

 邇邇芸命様は、使者の言葉を理解しました。

『~永遠に栄え続ける世~』

 二人の姫を嫁がせようとした、大山津見神様の心遣いを悟ったのです。

『二人の姫には、それぞれ誓約(うけい)がかけられておりました。二人共を娶(めと)ったならば、あなた様の御世は、永遠に栄える事が出来るでしょうが、残念ながら石長比売を戻されたことで、この後の御子孫の命は永遠ではなく、花のごとく、いずれは散ることとなるでしょう。』

 後に『天皇(すめらぎ)』と呼ばれることになる邇邇芸命様のすべての御子孫が不死身ではなく、普通の人々と同じく御崩御なさる事になってしまったのは、この時の誓約によるものだと云うお話しでした。



- 追 記 -

『誓約(うけい)』とは、『願掛け』『まじない』のことです。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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