この記事は、穂吉のブログの「2012-07-13 16:31:13」にUPした『日本の神話60. ~第三部 天孫降臨~  =第二章 邇邇芸命様のご結婚=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話59』



 木花咲久夜比売様は困惑の表情を浮かべ、言葉を選ばれるように言いました。

『結婚に関しましては、私が一人でお答えすることはできません。私の父、大山津見神から、お返事をさせていただきたいと思います。』

 この場で無理強いをしないように、邇邇芸命様は、木花咲久夜比売様を家に帰らせました。

 そして日を改めて使者を立て、結婚を申し込みました。

 芦原中国を統べるべく、天より降臨された邇邇芸命様が娘と結婚するということは、国津神にとってとても名誉のことです。大山津見神様は、大変喜びました。そして二つ返事で、使者にこの御婚儀を承諾したことを伝えたのでした。

 大山津見神様は喜んで、沢山の結納の品を用意しました。そして嫁ぐ木花咲久夜比売様にその品々を持参させ、邇邇芸命様の元へと送り出したのです。

 しかしその結納の中には、なんと姉姫の石長比売(いわながひめ)様も、ご一緒に入っていたのでした。

 邇邇芸命様は驚きながらも、御二柱の姫をお迎えになられました。

 そして余りにも似ていない御二柱の姫たちに、愕然とされてしまわれたのでした。

 それは石長比売が、とても美しい木花咲久夜比売様とは全くもって似ておらず、とても姉妹とは思えぬご容姿だったからなのです。

 邇邇芸命様は、御二柱の姫たちに

『どちらが私の妻になるのか』と尋ねました。

 すると御二柱ともに、

『父神より、邇邇芸命様へ嫁ぐように告げられました。』

そう応えたのでした。

 しかし邇邇芸命様が結婚をされたいお相手はただ一人、木花咲久夜比売様のみ。

『すまない』

 そう謝罪し、石長比売様を父神である大山津見神様の元へと返されたのでした。

 そしてその夜、邇邇芸命様と木花咲久夜比売様はご夫婦になられました。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
ペタしてね  読者登録してね