この記事は、穂吉のブログの「2012-06-01 16:48:31」にUPした『日本の神話18. 第一部 創世  第二章 高天原にて』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話17』



 太陽の神である天照大御神様が天岩屋戸に隠れてしまった為に、神々が暮らす高天原も、人々が暮らす芦原中国(あしはらなかつくに)も全てが闇に覆われてしまいました。

 そして暗黒の時間が続いたために、天にも地にもありとあらゆる禍いが起こってしまったのです。

 高天原の八百万(やおよろず)の神々は困り果て、どうしたら良いか相談をするために天安河(あめのやすかわ)に集結しました。

 そこでの話し合いの中心となられたのは、この国の最初の神のお一柱、『高御産巣日之命(たかみむすびのみこと)(男神)』様の御子である、『思金神(おもいかねのかみ)(男神)』様でした。

 思金神様はまず、常世国(とこよのくに)(あの世)の長鳴鶏(ながなきどり)を天岩屋戸の前に集め盛大に鳴かせよと命じました。

 次に鍛冶師の『天津麻羅(あまつまら(男神)』に対し、天安河の川上の堅い石や鉄を材料にして『矛』を作らせ、また『伊斬許理度売命(いしこりどめのみこと)(女神)』様には、『八咫鏡(やたのかがみ)』を作るように命じました。

 『玉祖命(たまやのみこと)(性別不明)』には、玉飾りの『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』と、『五百筒之御統之珠(いおつのみすまるのたま)』を作らせたのです。

 こうして思金神様は、天岩屋戸の前で賑やかな祭りの準備を始めたのです。

 思金神様は、準備している祭りがうまく進むか否かを鹿の骨で占いをさせました。すると占いは、このやり方で正しいと答えが出たのです。

 占いに安堵された思金神様は、次に天香久山(あめのかぐやま)から、枝葉が良くしげった榊(さかき)を持ってこさせました。

 榊の枝の上の部分には、玉飾りの『八尺瓊勾玉の五百筒之御統之珠(やさかにのまがたまのいおつのみすのたま)』を付けました。

 枝の中ほどには『八咫鏡』を取り付け、その下の部分には『白い布帛(ふはく)』と『青い布帛』をたらしました。

 そしてこの飾りつけをした榊は、『布刀玉命(ふとたまのみこと)(男神)』様が捧げて持ちました。

 そうしてから『天児屋命(あめのこやねのみこと(男神)』様が、粛々と祝詞を唱えて、祭りは始まったのです。



- 追 記 -

『八百万(やおよろず)』とは、800万という数字では無く「数えられないくらい沢山」と云う意味です。

『長鳴鶏(ながなきどり)」とは、朝を告げる「鶏」の事であろうと思いますが、本当の所はどんな鳥なのか定かではありません。

『八咫鏡(やたのかがみ)』とは『三種の神器』の一つです。
そして「咫(あた)」とは長さの単位です。「一咫」は17~18cmほどのようです。という事で「八咫」とは140cm前後でしょうか?
しかしここでは具体的な大きさを言っているのではなく、先ほどの「八百万」同様に「とても大きい鏡」と言っています。

『八尺瓊勾玉 の 五百筒之御統之珠(やさかのまがたま の いおつのみすまるのたま)』も、『三種の神器』の一つです。
そしてこの「八尺」も、数字が大切なのではなく、「とても大きな勾玉」という意味です。
さらに「五百」も上記同様に数では無く、「沢山の玉を筒(輪っか)に連ねた物」という事です。
つまり「大きな勾玉を沢山連ねて作った、輪っかの玉飾り」。
もっと平たく言うと、「大きな勾玉が沢山使われている大きな数珠」と考えたら、わかりやすいかと。

因みに『三種の神器』とは、「鏡 ・ 珠 ・ 剣」の事です。
1.『八咫鏡』
2.『八尺瓊勾玉の五百筒之御統之珠』 
3.『雨叢雲(あめのむらくも)(いずれ登場されますヤマトタケル尊様が使われることで草薙剣(くさなぎのつるぎ)と改名されます)』をさします。


ここまで読んでくださって、誠にありがとうございました。

おしまいっ。
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