この記事は、穂吉のブログの「2012-05-29 17:02:46」にUPした『日本の神話15. 第一部 創世  第二章 高天原にて』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話14』



 天照大御神様と須差之男命は、天安河(あめのやすかわ)を挟んで、さっそく誓約をし、須差之男命の身の潔白を占ってみることにしました。

 天照大御神様は、須差之男命の剣を譲り受けると三つに折ってしまいました。

それを聖なる泉、『真名井(まない)』より汲み上げた神聖な水で清めた後に御口に含まれ、剣の形が無くなるまで細かく噛み砕いたのです。

 やがて天照大御神様は、大きく息を吐き出されました。すると霧のような息から、三柱の女神がご誕生されたのでした。

 次は、須差之男命の番です。

 須差之男命は、姉の天照大御神様が身に着けられている玉飾りを渡して欲しいと頼みました。

 最初は、左の美豆良の玉飾りを聖なる水で洗い清めた後に、天照大御神様がなさったのと同じ様に口に含まれると、形が無くなるまで噛み砕きました。

 そしてゆっくりと霧の様な息を吐き出しました。

 続いて右の美豆良の玉飾りを、そして御鬘(みかずら)の玉(ぎょく)、その後は左手の玉飾り、そして最後に右手の玉飾りと、五度噛み砕いては息を吐く事を繰り返しました。

 そして須差之男命が吐きだした息からは、五柱の男神がお生まれになったのです。



- 追 記 -

天照大御神様の吐き出された三柱の『女神』とは・・・
『多紀理毘売命(たきりひめのみこと)』様、
『一寸島比売命(いちきしまひめのみこと)』様、
そして『多岐都比売命(たきつひめのみこと)』様です。(この『多岐都比売命』様は、『奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)』様とも呼ばれています。)

須差之男命様が吐き出された五柱の『男神』とは・・・
左の玉飾りからは、『正勝吾勝々速日天之忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)』様、短く『天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)』様とも呼ばれます。
右の玉飾りからは、『天之菩卑能命(あめのほひのみこと)』様。
御鬘の玉からは、『天津日子根命(あまつひこねのみこと)』様。
左手の玉飾りからは、『活津日子根命(いくつひこねのみこと)』様。
そして右手の玉飾りからは、『熊野久須日毘命(くまのくすびのみこと)』様がそれぞれ生まれました。



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おしまい。