「宇宙作戦隊」と法律 | いくつ知ってる?法律トリビア【第一法規】

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こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です!

 

先日、防衛省設置法の一部改正が国会で可決成立し、

自衛隊に「宇宙作戦隊」が創設されました。

この「宇宙作戦隊」は、報道によると、

宇宙に漂う「スペースデブリ」が人工衛星に衝突しないように監視することなどを

任務とするそうです。

ただし、今回の「防衛省設置法」の改正自体には、「宇宙作戦隊」という言葉は出てきません。

条文上は、自衛官の定数が変更されるという内容になっています。

改正前の条文では、自衛官の定数は次のようになっています。
 

防衛省設置法(昭和29年法律第164号)〔改正前の条文〕
(自衛官の定数)
  第6条 自衛官の定数は、・・・陸上自衛官・・・15万777人、海上自衛官・・・4万5356人、・・・航空自衛官・・・4万6923人並びに・・・共同の部隊に所属する陸上自衛官、海上自衛官及び航空自衛官1350人のほか、・・・総計24万7154人とする。

 

今回の法律改正では、この定数について、自衛隊の定数の総計は変えずに、

 

陸上自衛官、海上自衛官等の定数を減らし、航空自衛官や共同部隊等の数を増やす

という改正が行われました。

その中で、航空自衛官の数は、20人増え、4万6943人となりました。
 

防衛省設置法の一部を改正する法律(令和2年法律第19号)
 防衛省設置法・・・の一部を次のように改正する。
  第6条中・・・「4万6923人」を「4万6943人」に・・・改める。


改正法案を国会で審議する際、政府からは、

 

「宇宙空間の安定的な利用の確保のための宇宙領域に係る体制の強化や

警戒監視体制の強化のため、航空自衛隊に部隊を新編することなどに伴い、

航空自衛隊の自衛官の定数を20名増加させ、・・・」という説明がありました。

このように、宇宙に関係する体制を強化することなどのために、

航空自衛隊の定数を20名増やし、部隊を新たに設けるという法律改正であり、

この20人の増員が、「宇宙作戦隊」の人数分ということになります。


(この記事は、2020年6月2日時点の法令情報に基づいています)
 

 

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