スピード感としなやかさ | 第一経営グループ代表 吉村浩平のブログ

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明けましておめでとうございます。

いよいよ2019年がスタートです。今回の年末年始はタイのバンコクに行って、6日間連続でゴルフを楽しんで来ました。寒い日本から脱出して暖かいところでのゴルフ三昧は、夏に行くのと違ったプレミアム付きの贅沢感があります。ところでタイは常夏の国と言われていますが、それでも季節によって気温は変わり、また雨季や乾期に分かれていいます。

 

ちょうど今の時期は乾期にあたり体感温度も30度ないほどで、とても爽やかな感じでした。ゴルフ場ではサングラスや日傘が必需品と言われていますが、日傘を忘れてきたのに初日のゴルフ場で気がつき少し焦りましたが、幸いなことに今回は日傘を使う程の日差しもなくラッキーでしたし、夜間は少し寒さを感じるほどでした。

 

タイのゴルフ場はほとんどが平地にあり、その代わり見事に大きな池やバンカーといったハザードが我々アマチュア・ゴルファーの行く手を阻みます。超高速でうねったグリーンはもとよりフェアウェイにも傾斜を付けるなどして難易度のレベルを上げ、更にクラブに絡みつくラフの芝は日本に見ないものです。まさにスピード感への対応としなやかさが求められるコースばかりです。

 

ゴルフ料金はホテルからの送り迎え付で15,00020,000円ほどしますが、ひとり一台のカートで、しかもキャディさんが一人ずつ専属で付くので割安感があります。そうしたキャディさんが、我々が芝を削り取るたびに丁寧に目土をしたりしているので、カートがコース内にも入るのですがメンテナンスはバッチリされています。とにかくどこのゴルフ場に行っても、とても綺麗という印象があります。

 

ところで私たちが宿泊したホテル界隈は、比較的日本人の観光客が多い地域ということで、お正月休みということから、ここは本当にバンコクなのかというくらいに日本語が飛び交っていました。街中の至る所にあるタイマッサージは2時間で430500バーツ(1,5001,700円)と日本では考えられない金額なので、ゴルフから帰ると毎日のように通ってしまい「イタ気持ちいい」時間を過ごしましたが、カーテン越しに聞こえるのも「イタタッ・・・」と本当に日本語ばかりです。

 

そんなタイもクーデター後は未だに軍事政権のままで民主化が遅れています。また総選挙が延期されるというニュースもありました。われわれ一時の観光客にしてみると比較的治安も良く、気候も暖かくて快適なのですが、国民は軍事政権をどのように思っているのでしょうか。物価は少しずつ上がっているということですが、それほど景気は良くなっていないということです。バンコクに綺麗な高層ビル群が建ち並ぶ一方でゴルフ場の近くに広がる農村の風景、また道路端に連なる掘っ立て小屋もそれぞれがタイの風景です。

 

ところで年末から年始にかけて世界的に株価が急落しています。アメリカと中国の貿易戦争への懸念をはじめ、イギリスやフランス、ドイツなどヨーロッパの国々も政権がぐらついている状況があり、市場の不安を駆り立てているのかと思います。おかげで少しだけ円高になり、海外への旅行者は若干の恩恵に与かることが出来ました。

 

今年もアメリカのトランプ政権というよりトランプ氏の、分かり易いけどメチャクチャな言動に世界中が振り回されることになるのかも知れません。間違っても何かの拍子に大統領が持つと言われる「ボタン」を押す、取り返しのつかない致命的な事態を招かないことを祈るばかりですが、トランプ氏に追随するわれらが安倍晋三氏も何をするか分かりません。

 

安倍首相の新年の抱負は「イノシシのようなスピード感としなやかさを兼ね備えた政権運営」ということのようです。「スピード感としなやかさ」は全くその通りだと思うのですが、秋には現実離れした複雑さを伴う消費税の10%増税が予定されていますし、憲法9条に自衛隊を書き加えるという改憲の執念は、参議院選挙の前に強引に動いてくることが考えられます。

 

ただ安倍首相の言うところの「しなやかさ」が、国会での質問に対し本筋から逸らした答えにならないすり替えや言い逃れといった意味であることは、今では誰もが分かっていることです。消費税増税も改憲も、多くの国民は必要ないと世論調査で示されているものです。それだけにアベ政治のどんな「しなやかな」手法にも絶対に誤魔化されない、「アベ政治を許さない」、今年はそんな一年にしなければと思います。