歴史的な日 | 第一経営グループ代表 吉村浩平のブログ

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ついに2017120日という記念すべき日が来ました。何年か後にトランプ新アメリカ大統領が誕生したこの日は、歴史上どんな日として記録されることになるのでしょうか。

 

就任直前になっても支持率が40%前後で不支持は50%を超えるということです。ニュースで見る限り、就任パレードの沿道は白人ばかりで黒人の姿は全く見えません。同じ時刻にはアメリカにとどまらず世界各地でトランプ批判の集会やデモが行われたと言います。

 

トランプ氏は就任演説でアメリカ・ファーストを連呼し、その日の大統領令でTPPからの撤退とオバマケアの廃止を表明しました。そういう意味では選挙中の公約通りのことを実行している訳で、とても分かりやすい大統領です。

 

全ての政策における判断基準が“アメリカ・ファーストであるかどうか”ということです。素人でも分かるのは、それではあまりにも近視眼的であるだけに「どこまで本気で言っているの?」と思いたいのですが、就任演説を見る限り「どうやら本気らしい」ということが分かりました。

 

地球規模で温暖化が進み、テロや戦争が起こり、極端な貧富の格差が広がっているという時代認識が、トランプ氏からみれば「そんなの関係ない」の一言で片付いてしまう問題と考えているようです。雇用をはじめ経済問題を、アメリカ一国で解決できる訳がないことは自明のことです。

 

こんなにも幼稚な発想のアメリカ大統領誕生という恐るべきニュースは、映画の世界ではなく、本当に現実のことなのかと目を覆いたくなる程です。世界で最も影響力を持つ国アメリカで、核兵器のボタンを持つという国のトップに“わがままな子供”がなっちゃった責任は、いったい誰がとってくれるのでしょう。

 

TPPからのアメリカ撤退に喜んでばかりはいられません。その先は、二国間交渉でアメリカ・ファーストのごり押しというのが明らかで、その取引材料に沖縄をはじめとしたアメリカの基地に対する日本の負担強化があることも明らかです。

 

安倍首相がどういう形で利用されるのか、利用するのか分かりませんが、経済的にも軍事的にもアメリカとの関係強化を急ぐことが、今ほど危険な匂いがするときはありません。トランプ同盟国とみられた時、文字通り日本は「不沈空母」として、身を挺してアメリカを守る役割を求められるのだろうと思います。

 

経済的には、円安・株高で景気が良くなってきているかのような雰囲気が言われていましたし、こうした状況は少なくとも一年は続くだろうなんて言われたりもしていました。でも120日をもって早々に潮目は変わったようにも感じるのですが、どうなんでしょう。

 

ところで少し明るい話題では、いま大相撲が盛り上がっています。ついに稀勢の里が初優勝です。30歳、大関昇進31場所目の初優勝ということで、昨日優勝が決まった時のインタビューでは、涙が一筋ほほを流れ落ちたのが感動的でした。

 

しかも今日、千秋楽で白鵬に勝って141敗ですから、昨年の優勝がないのに年間最多勝という実績と併せて横綱昇進は確実になりました。茨城県牛久市の出身ということで地元ではお祭り騒ぎでしょう。

 

久々に日本人の横綱誕生を決定づけた22日というのも、また記念すべき日になりました。