明けましておめでとうございます。 | 第一経営グループ代表 吉村浩平のブログ

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新年あけましておめでとうございます。

 

末年始、関東は天気が良く、とても続き過ごしやすい毎日でした。初日の出を見られた方も多かったのではないかと思います。13日の23時頃から「しぶんぎ座流星群」がピークになるというので私もしばらく空を見上げていましたが、寒いので横着をして自宅の窓から見ていると、残念ながら周囲の明かりの関係なのか全く見えませんでした。まあ、それ以上のこだわりが無かったので、翌日のゴルフに備えてお酒を飲んで早々に寝てしまいました。

 

さて、年末年始のニュースで国内外の2017年の景気予測が言われていました。見ていると面白いくらいというか、ほぼ100%の方が話していたのが、アメリカの次期大統領であるトランプ氏の動向が不透明で、どうなるか明確なところが分からないということです。

 

11月の大統領選挙以来、円安ドル高で日米ともに株価が上がる状況が続いています。証券会社の関係者、評論家の方々も多くは「しばらくはこうした状況が続くだろう」と予測しています。ただ問題なのは、その「しばらく」というのが果たして1年なのか2年なのか、はたまたそれ以上かということです。

 

まだ大統領就任前にもかかわらず、実態経済と関係ないところで為替や株価が変動し、それが中小企業を含めた企業間の取引にいろいろな影響が出てくる、そのことは明確に実態です。「景気の気は気分の気」と言われる所以だとも思います。

 

ただ私が注目するのは、大統領選挙の結果が判明した当日1日だけの為替と株価の動きです。一気に円高ドル安で株価も一斉に下がりました。その理由はトランプ氏が選挙中に言い放っていた極端な排他的保護主義の政策を進めるとしたら、アメリカの孤立化と回復基調にあるアメリカ経済の失速が懸念されたからです。

 

ところがトランプ氏の勝利宣言では、予想に反して選挙中の過激な発言が封印されたということから「もしかして選挙中だけのことで、大統領になったら現実的な政策をやるのではないか」という根拠のはっきりしない「期待」から今の円安ドル高、株高になっていると言われています。

 

もしトランプ氏が主張する「アメリカファースト」の政策を本当に実行するなら、少なくともいつまでもドル高にしていては輸出にとってマイナスですし、選挙直後の1日だけの為替等の動きの方が正直なものだろうと思います。今は次々と新政権の人事を固めているようですが、120日の就任後にどのような政策をとるか、「トランプノミクス」と言われる経済政策ではアメリカ国内の格差が今以上に拡大する方向は間違いないし、そうした中でいつまで今の状態がもつかなど、とにかく注目です。

 

また国内において2017年は、日本国憲法が施行されて70周年です。この間、憲法9条のなし崩し的な「解釈改憲」を行ってきた安倍政権は、改憲勢力が衆参で2/3を占めている今年こそ、本来狙っている「改憲」に向けた動きを加速してくることが予想されます。しかし多くの世論調査と乖離した、こうした政治の暴走を何としてもストップさせなければならないと思います。

 

今年1013日に開催される会計事務所交流会は埼玉を会場に行われます。その記念講演の講師には多忙の中、弁護士の伊藤真さんが来ていただくことになっています。今の憲法を取り巻く緊迫した情勢の中でどんな話をしていただけるか、また改めて憲法を学び、守ろうという国民的な運動の広がりも今年は楽しみです。

 

2017年、第一経営ではシリウス2020第三次計画の1年目です。新年の日経新聞でも特集されていましたが人工知能AIの進歩は凄まじいスピードで進んでいることを感じます。自動車や家電製品、その他サービス業に至るまで、お客様が関わる業界の変化、そして私たち税務会計の業界における変化もしっかりと見ていく必要があるし、私たち自身が発想を切り替え対応して行くことが求められるだろうと思います。

 

第三次計画の方向性や2017年度事業計画で確認した方針は、基本的にそうした経営環境の変化への対応、スピード感をもって自ら変化を創って行くことを提起しています。

 

一つひとつの課題に真摯に向き合い、そして一つひとつの達成感を大切にしながら、納得のできるパフォーマンスを、みんなの団結した力で創り上げたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願い致します。