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本堂にあり、お経中にゴ~ンとたたく磬子(けいす)が、最近災難にあっている。


当寺の磬子は、2尺と1尺6寸(三段上がり)と大きいので、お参りに来られた方が打ちたくなるのは無理もない。だがプロ坊主は、変形しない美しい音色のたたき方を体得している。


これまで目撃した打ち方は、磬子の横腹をまるでバッターのように振り回して打つ人。もっと酷いのは、磬子の縁を薪割りのように打ちおろす人。


まるで鋼鉄だと思っているのだろうか、磬子と私の寿命が縮まります。


対策としては、たたく棒である撥(ばい)を置かない磬子に風呂敷をかぶせ「仏具に触れないでください」の文面を置く。


それとも「磬子一打三万円奉納して頂きます」とでも書こうかな。