転職エージェント(担当者)ととは電話面談を4度した。
最初の電話から12日。
今日は転職するための面接の日になった。
障がい者施設を2カ所。
先週、いま勤めている介護施設の上司との面談があり「転職するため退職します。」と伝えることができた。
上司は、
「M(私)さんが、この施設へ不満を抱えてというなら止められるのに。目標があっての転職では止められないじゃない。」
と理解をしてくれた。
転職先を決めるため
2施設で面接をした。
という話
朝、居間に入ると妻が
「履いていくクツ、玄関に出しておいたよ。」
と教えてくれた。
玄関には茶色の靴が置いてあった。👞👞
結婚前だから20年以上前に妻に買ってもらったエドウィンのクツ。
「いってきます。」と妻は仕事に出ていった。
午前10時の出発前、仏間に入りお願いをした。
仏間に神棚の神様たちにも集まってもらい、
「面接にいってきます。氏神社にいってお願いをするので、あわせていただけませんか。」
とお願いをした。
家から車で直ぐの氏神さまの神社に立ち寄った。
「こんにちは。今から面接に行ってきます。
転職先での経験が私に必要でしたら縁を繋げてください。」
と、お願いをした。
ひとつめの面接
車で15分、
隣の市の施設に近いコンビニの駐車場で転職サイトの担当者と初対面をした。
担当者「こんにちは。今日はよろしくお願いします。」
40代半ばだろう。
おおがらな男性だった。
担当者の車のあとにつき、施設に向かった。
🚗、、、🚙、、、、。
一つ目の施設は非常に大きい敷地に、幼稚園だとか複数の施設が集合している場所だった。
その中の障がい者施設に入り、担当者と面接をした。
およそ5分。
面接をして敷地を出た。
転職サイトの担当者が、
「緊張してましたか?あの質問にはこう答えてください。」
などと、指導をしてきた。
「障がい者施設の仕事に対して、何か質問がありますか?」といったような質問についてだったと思う。
別に質問がないから「特にありません。」と応えただけなのに、
こっちは面接担当者の機嫌をとりたくて、わざわざ来てるのではない。
そう思ったが、べつにそれも伝える必要がないから「あぁ、そうですね。」と大がらな男性担当者に答えておいた。
2件目の面接はpm15:30だった。
3時間以上間があいているから一旦自宅に帰った。
ふたつめの面接
うちで昼寝をして、時間になったから車で現地に向かった 🚙、、、。
転職サイトのおおがらな男性と面接の部屋で面接担当者を待った。
「こんにちは、今日はようこそ。」
と面接が始まった。
簡単な施設の説明を聞くと、
「それでは、実際に勤めていただくことなる現場を見てもらえますか。」
と、私を施設内に案内してくれた。
カギの掛かった施設に入ると、古びた「ザ . 昭和」といった印象。
30分ほどかけて、100名入居する施設を一周した。
面接の場所に戻ると70歳手前だろうか、所長という男性が名刺を渡してくれた。
10分ほど障がい者福祉について語られ、
「この次の二次面接にいってください。」と話を終えられた。
施設の駐車場で転職サイトの担当者が、
「二次面接では事前に800字の作文の提出をしていただきます。」と次回の説明をしてくれた。
まる1日掛かったが面接の初日が終わり、大柄な担当者と別れた。
かえりみち
帰り道。
『ザ、昭和』なレトロな施設。
家からも若干遠い。
もう一度、ここに来ることがあるだろうか。
最初の信号機が赤色で車を停めた。
信号機の上には住所を書いた看板があった。
看板には「〇〇稲荷」と書いてあった。
目線を左にやると朱色の鳥居があった。
本殿までしっかりとは見えなかったが、
お稲荷さんがあるのがわかった。
ここの土地に勤める気持ちはまだできていないが、ご縁ができたらお参りにこよう。
そう思って車を出した。
車で30分。
家に帰り、居間でひと息ついた。
そこに妻が帰宅してきた。
「ただいまー。面接、どうだった?」
私は「どうだろうね、その内転職サイトからLINEがくるよ。」と答えた。
「ただいまー。」
と、末娘が塾から帰り3人になった。
私「ドライブしない。近場で済ませるから。」
私は妻とよくスーパーに行く。
なにか買い物をしたいこともあるが、道中の車の中では、何かこう、喋りたいことがスムーズに出てくるからだ。
末娘が「私もいく。どこ行くか知らんけど。」と、ついてくることになった。
今日は面接であったことを話して、自分の気持ちを整理したかった。
末娘は私と妻のドライブだか買い物によくついてくる。私たちの会話を聞いているのが好きな、変なところがある。
妻も末娘も、なにも買うものは無さそうだったからコンビニで2人が食べたいというデザートを買った。
夕焼けの見える海に近い公園を通り、⛲️
そのまま帰ろうと思っていた時だった。
🐅
なにか小さな動物が歩いていた。
キツネだった。
住宅地からすこし離れた工業地帯の港。
公園に木々はあるが、自然豊かな訳ではない。
50年近く住んでいるが、見たことはなく、ウワサで『いる』としか聞いたことのなかったキツネ🦊
「ねぇ、キツネがいる。」
「えぇ。〇〇市にキツネがいる。」
キツネはゆっくりと体高を低くして、港の会社の門をくぐって歩いていった。
家に帰り風呂に入った。
湯舟を出て頭を洗っていた時に、今日あったことをまた整理していた。
あのキツネ、、
その時にようやくわかった。
稲荷神社の主が
「こっちに来なさい。」
と、私の前にキツネを現してくれたのか。
私は風呂を出て「ご無礼さま。」の礼も言わずに妻に狐の意味を話した。
妻は「そうなのね。」と納得してくれた様子で、夕食のカツ丼の調理をつづけた。