現在はSAPIXや予習シリーズに対応した日々の学習サポート教材も用意されていて、気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。
私も息子の中学受験に伴走していた頃、自分自身の教材研究として、コベツバの「TopGun(トップガン)」を試したことがあります。
実際に使ってみて感じたのは、とてもよく整理された教材だけれど、すべての子にとって使いやすいとは限らないということでした。
解法が体系化されているのは大きな魅力
コベツバの良いところは、算数の解法が体系的に分類されていて、問題を解く際の着眼点が明確になっていることです。
例えば、速さの問題。
「N回目に出会う場合に、速さの和で距離一定、速さの差で距離一定」
といったように、どこに着目して問題を考えればよいのかが整理されています。
単に一つの問題の解き方を覚えるのではなく、「こういう問題では、ここに着目する」という考え方を身につけられるのは、大きなメリットだと思います。
特に、ある程度の基礎力があり、自分で解法を整理しながら学習を進められる上位生にとっては、自走用の教材として非常に使いやすいと感じました。
ただし、塾の先生と解き方が違うことも
一方で、気になった点もあります。
それは、塾の先生とコベツバでは、同じ問題でも教え方が違う場合があるということです。
例えば、速さの問題。
私が見たコベツバの動画では線分図を使って解説することが多かったのですが、息子の塾の先生はダイヤグラムを使う教え方でした。
もちろん、どちらが正しいという話ではありません。
算数には複数の解き方があり、それぞれに良さがあります。
ただ、まだ一つの解法を理解するだけでも精いっぱいの子にとって、塾とは違う解き方を動画で説明されると、かえって混乱する可能性があります。
塾で習った方法を定着させたいのに別の解法が登場してしまう。
自分で違いを整理できる子なら問題ありませんが、自走が難しい子にとっては、必ずしも使いやすい教材ではないと思いました。
わが家では親が間に入って活用しました
わが家の場合、私自身がコベツバで学習していたので、解法の違いを把握することができました。
そのため、まずは塾の先生の解き方で理解させることを優先。
そのうえで、
「実は、こういう解き方もあるんだよ」
と、コベツバの解法を紹介するようにしていました。
一つの問題に対して複数のアプローチがあることを知るのは、算数の理解を深めるうえでも意味があると思います。
ただし、親が教材を研究し、塾との解法の違いを整理して子どもに伝える。
そこまでできるご家庭は、決して多くないのではないでしょうか。
教材の良し悪しより、子どもとの相性が大切
コベツバは、解法が体系化されていて、算数を自分で学び進められる子には魅力的な教材だと思います。
一方で、塾の授業内容を理解するだけでも苦労している子の場合は、解き方の違いが負担になることもあります。
大切なのは、教材そのものの評価だけで選ばないこと。
今のわが子が、その教材を使って自分で理解を深められる段階にいるのか。
そこを見極めることが、教材選びでは重要だと感じています。














