もう何度目でしょうか。飽きもせず、今回も大阪から特急『ひだ25号』に乗ります。
列車は高山行ですが、毎度のことながら今回も高山までは乗り通しません。
乗車した車両は3号車指定席。平成2年にキハ85-118として作られ、その後、バリアフリー化によりキハ85-1118に改番された車両です。
またもや1番B席に陣取ります。
B席に座ると前面展望と運転手の一挙手一投足も見ることができて、より臨場感があって私の好きな席でもあります。
この日は天気もそこそこ良く、伊吹山も頂上までよく見えていました。
関ヶ原を越えるとまもなく岐阜です。今回はここで特急『ひだ25号』とお別れです。
名古屋から来た特急『ひだ5号』飛騨古川行と連結し、列車は高山本線へ足を進めます。
25D停止位置の表示があります。ここで『ひだ5号』と『ひだ25号』が連結されます。既に『ひだ5号』の貫通扉は開かれ、引き込み線に退避した『ひだ25号』を待っています。
そうこうするうちに高山本線から『NEWひだ』ことハイブリッド車両のHC85系特急『ひだ4号』が岐阜に入線してきました。
岐阜からは私の好きな車両キハ85系を駆逐しようとするこの憎き新型車両で名古屋まで乗ります。
さすがは新型車両。車内のディスプレイや居住性はとてもよく、なかなか快適な車内です。
観光利用の多い高山本線の特急らしく、落ち着いた中にも明るい雰囲気を漂わせているのが特徴でした。
モーターで動いているので一応は電車ですが、パンタグラフはありませんので見た目はディーゼルカーです。ディーゼルエンジンで発電しモーターを動かす。だからハイブリッドなんですね。
前評判では静かとありましたが、外ではディーゼルカーほどではありませんが、それなりの音はしますが煩くもありません。
電車か?と言われれば電車でないような音と走り出しです。
車内はどうかといえば、こちらは恐ろしいくらいに静かで、モーターの音がほとんどしないのには驚きでした。
ただ、動き出す際に一瞬だけブルッと身震いするかのような振動があるので、ああ、動くんだな。とわかります。きっと置き換えられて先に廃車回送されたキハ85系の怨念なのでしょうね。
名古屋に到着して引き上げ線へ回送されるHC85系。見た目のインパクトが平凡で大人しくまとめられ、飛騨路の景色を存分に楽しめた展望席が無くなったのは非常に残念です。オデコにライトを付けるくらいなら383系の様に小さくても良いので愛称板を付けて欲しかったです。
ただ、座席に座って車窓を眺めると今までのキハ85系と窓の大きさは変わらない様な気がしました。
ハイブリッド推しなのはわかりますが、昨今のトレンドからハイブリッド車両はよく見かけるので物珍しいものでもなく、どうせならHC85オリジナルマークか『ひだ』『南紀』をデザインしたマークをつけても良かったかな?
HC85系がホームで待機しているのと同時に、富山行のキハ85系が出発を待っていました。
3月のダイヤ改正で飛騨路から消えるキハ85系。
あと、何回乗れるかな?
字幕の行先表示も今だけ。
新型車両のHC85系には少しキツめな記事になりましたが、乗ってしまえばやはり新型車両ということで良い車両なのには間違いありません。正直、快適でした。
ただ、キハ85系の登場時の衝撃、ワイドビューの名の通り前面展望やハイデッカー構造による足元付近まである広い窓で景色を楽しむなど、それらの車両を楽しむという魅力が無くなったのは残念です。
とはいえ、高山本線の車窓を楽しみにまたHC85系に乗りに行くのでしょうけどね。
ほなね。