貴生川からはJRの草津線に乗ります。
やって来たのは風前の灯となった国鉄型の113系。
こちらは草津へ向かう列車。
いろいろとリニューアルされても、昔から知る113系には変わりはありません。ただ、塗装だけは何とかして欲しいものです。
110km/h運転対応で原番+5000番台になっていますが、もとは113系700番台で降雪地帯を走る湖西線などでの運用を考慮し製造された車両です。
シート幅が狭く、東海道本線のラッシュ時間帯等で乗り合わせた時はそれはそれはギュウギュウに押し込まれ、座っているのもひと苦労でした。
2000番台や2700番台の車両が恨めしかったのも今は懐かしい思い出です。
子供の頃はこの居住性が当たり前で、いろいろな旅先で乗りました。
小さいながら便利な小さなテーブル。
昔はこの下に栓抜きやら、灰皿が付いていましたね。
今の静かな新しいスマートな車両にはない、甲高く唸るモーター音に酔いしれながら、関西本線との連絡駅となる柘植に到着。
柘植では奈良方面へ向かう加茂行、これから乗る亀山行が待っていました。
名ばかりの本線となってしまった関西本線の非電化区間はレールバスのような簡素化された作りのキハ120が日中は1両で頑張っています。
広い構内、長いホームにポツンと止まります。
来た道を加茂へ向けて折り返すようです。
JR東海とJR西日本の境界駅、亀山。
紀伊半島をぐるりと回る紀勢本線の始発駅でもあります。
JR東海管内ではお馴染みの顔313系。
ここからは電化区間に入り名古屋方面へ進路を取ります。
パッと見るだけでも古くからある駅だとわかります。一番奥には紀勢本線へ向かう列車が停車中で、だだっ広い構内が少し賑わいます。
この後、四日市で下車し、急いで三重交通のバスに乗り換えて、少し離れた場所にある近鉄側の四日市駅へ移動します。
近鉄四日市駅は立派な駅で、JRの素寒貧とした姿とは対称的でした。
このあとは、この駅から出る小さな鉄道に乗ります。