今回は、歴史に関する話題で【アサシンクリードシャドウズ】
(Ubisoft)というゲームを巡る論争というか炎上騒動について、
数回に分けて台所の意見を書いてみようと思います。流行りに
飛びついてみた?
自分の正直な感想としては、ここまで大きな騒動になるような
内容なのかなあと、ややついて行けない感じです。この問題に
ついて解説してくれているサイト等で調べてみると、論争の種
となっているのは、大きく分けて以下の2点、
(1)主人公の黒人、弥助は侍だったのか?
(2)当時の日本で黒人奴隷が一般的であったというのは歴史捏造
ではないか?という事なのだそうです。
まず、弥助という人物は、日本の歴史上おそらく実在していまし
た。【信長公記】(太田牛一)という史料にある黒坊主という記述
や、ルイス・フロイスがイエズス会にあてた書簡に、信長が
宣教師が連れてきた黒人奴隷を気に入って譲り受けたという記述
があるのがその根拠で、弥助という名前は、主人となった信長
から与えられたとされています。ここまではほぼ確実な歴史で、
信長が斃れた本能寺の変後の、弥助の消息は不明です。
論点(2)の、あたかも日本が黒人奴隷貿易の主体であったかの
ような描かれ方は、従軍慰安婦問題と同様、日本を貶める事を
目的としたものだとして発売中止を求める声があったのに対して
、Ubisoftはこれは史実を再現する事を意図した作品ではなく、
歴史を題材としたフィクションであるという内容の謝罪文を発表
しています。自分の感想としては、それはそうでしょうねと。
ポリコレ(Political Correctness、人種や性別等の差別をなくす
ための運動)を意識した過剰反応じゃないのかなあと。ちなみに
自分は、朝日新聞社等による先の大戦時の従軍慰安婦強制連行は
歴史捏造だったと考えていて、それが日本を貶める意図で主張
されていたという事についても異論は全くないですが、この
ゲームに関しては、歴史捏造によって根拠なく日本を誹謗中傷
するほどの意図があるとは思われません。
長いので、次回に続きます。