台八百四十一話 | 台所放浪記

台所放浪記

料理とか随想とか

とうとう大晦日です。一昨日の仕事納め直後から酒肴の準備や

料理に取り掛かっておりまして、とても順調に進んでいます。

1日2日しかない休日と違って、余らないかなとか使い切れるかな

とか考えずに、必要なものをガンガン購入して、好きなように

料理できて楽しい。

 

早速作った鯛のアラ煮。湯通ししてから、表面の鱗と残っていた

血やワタをきれいにこそげ落として水洗いしたものを、

醤油+みりん+砂糖の濃い煮汁で一気にがーっと煮つけました。

薬味で柚子の皮と生姜。累計で6回目ぐらい。初期と比べると

鱗の取り残しや生臭みがほとんど無くなっていて、作り慣れて

きています。カマの周りの肉は胴体の部分より美味しいぐらい。

 

こちらは先に作った煮しめです。蓮根、牛蒡、こんにゃく、

鶏もも肉を炊飯器で煮てみました。先に蓮根と牛蒡だけを炊飯器

で下茹でして、茹で汁で鶏肉を湯通ししてから、2回目で水、

酒、顆粒だし、塩、醤油少量を合わせた調味液とほぼ生の鶏肉、

こんにゃくを全部放り込んで、スイッチオン。思い描いた通りの

薄味の出来上がり。炊飯器調理の場合だと、先に味付けを

バシっと決めた煮汁に下茹でした具材を入れる煮方と違って、

最初の塩分は多すぎさえしなければアバウトでいいので、楽ちん

です。煮汁が煮詰まっていく途中で、味見をしながら少しずつ

塩分を増やしていって、ここまででオーケーというところで

スイッチを切って、あとは自然冷却で味を煮含ませて完成です。

 

お正月の食材で薄味が美味しいものといえば慈姑(くわい)で、

出来合いのおせち料理には必ず入っているはずですが、

自分がホームにしている店では見かけません。百合根というのも
最近見かけなくなりました。大きくて品揃えのよいスーパー等で
探せば入手できますが、独り者の自作の最小限構成だと
選択されにくいオプションですね。
夕方頃に年内最後の更新を予定しています。