喪失感(※暗い話、長文です) | 平凡な毎日

平凡な毎日

平成23年生まれの娘と平成25年生まれの息子とB型夫との平和な日々・・・

子供達はどちらも一歳半健診でひっかかり、発達の遅れがあるとのこと。
個性的な子供達と、個性的な夫との日々をつづっています。

平凡な毎日ではないかも・・・?








流産に関する記述があるので

読みたくない方はすみません。
















流産だと診断された火曜日。

私って薄情だなーと思うくらいに冷静でした。

夫の心の中はわからないけど

夫もいたって普通でなんらいつもの日々と

変わらない感じだったんです。

でも今回の妊娠のことを話していた知人と

LINEでやり取りをしていて

ふと「赤ちゃんが死んだ」ということを

実感した瞬間があって、

そこから涙が溢れて止まりませんでした。

あぁ、私、悲しかったんだと

その時に初めて気付きました。

昔から自分の感情に鈍感で

私って冷たいなーって思うこともしばしばあり、

今回も淡々としてるわって他人事のように

思っていましたが、悲しかったんですね。

夕方にラミナリアを入れる処置をされている時にも

ふと涙が出て来て、

もう本当にお別れなんだなって思いました。

家では娘が不安になってしまうから泣けないので

車のなかで泣いて泣いて

落ち着いてから帰りました。

家に帰ると娘が

「かーちゃん!どこ行ってたのー?

心配してたんよー」と抱きつきながら

言うもんだから、涙を押さえるのに必死!

そしたら息子も真似して抱きついてきて

「かーちゃん!かーちゃん!」というから

もう涙腺崩壊寸前でした。

あぁ、お腹の子の分もこの子達を

大切に育てようと思いました。

その日はとにかく息子の甘えっぷりが半端なく

とにかく抱っこ!抱っこ!抱っこ!で

悲しむ余裕もないし、可愛いを通り越して

ちょっとウザイんですけど。。。

ってくらいの執着でした。

娘もいつもより甘えモードで

なんだったのかなー?

何かいつもと違う雰囲気を察していたのか?

と思うくらいにこの2日間は子供達が

甘えん坊である意味大変でした。

ラミナリアを入れてからは

とにかく生理痛みたいな腹痛と腰痛があって

それが余計に気分を落としました。

夜はもういいや!とビールを解禁して

飲んだけど酔わないよねー。

前日から夕食は夫が焼きそばを作ってくれる

ことになっていたから(流産は関係なく)

夕食は作らなくてよかったんだけど

後片付けをしてくれるわけでもなく

のんびりしてる姿にイライラしたりしつつ

翌朝は使い物にならないかもと思って

意地で子供達のお弁当を作って

そこから後片付けも全部して

結局いつも通りの家事をこなして寝ました。

まあ、そんなもんだよな。

何も言わずに期待だけするから

腹が立つんだけど。



水曜日の朝起きると、腹痛も腰痛も

おさまっていてホッとしました。

子供達を保育園に送ってから

私は歩いて病院に行きました。

静脈麻酔をして手術をするので

車では行けないのでねー。

歩いて15分くらいの距離を歩きました。

今思えば、あれが最初で最後の

二人っきりの散歩だったんだなー。

この日も朝から特に気持ちが落ちることもなく

淡々と病院に行き、淡々と手術を受け

いつもと変わらない生活をしていました。

手術の前に何かを思うこともなく

麻酔から覚めてからも頭はからっぽでした。

夫から着信が何度かあり、

電話はできないので、

LINEでやりとりをしていたら

仕事の都合をつけてくれていたようで

病院に迎えに来てくれました。

帰りにお昼を食べて帰ろうと言うので

二人で中華料理を食べに行きました。

ご飯の時に夫が

「こんなことになったし、連休は旅行に行こう」

と言い出したもので、

自宅に帰ってからは夫の頭の中は

旅行先と宿探しモード突入。

ひたすらじゃらんを見て

あーでもない、こーでもないと言っていました。

私は思考回路がそのモードにはついていけず、

寝室に行って寝ることにしました。

夕方に目が覚めてリビングに行くと

夫はまだじゃらんを見ていました。

子供達をお迎えに行ってもらい、

そこからはいつもの日々。

でもやっぱり子供達がいつもより甘えん坊。

娘が私に抱っこ!と来て、

抱っこしてたら息子が怒って抱っこ!となり

私の膝の上で格闘が始まったり。

出血があるから夫に子供達をお風呂に

入れてもらったのに、子供達が「イヤー!」と

抵抗するから~と言うので

結局私が二人をお風呂に入れたりしてて。

今日はもう何もしたくないなーと

思っていたのに、お風呂後に娘が

「おにぎり食べたい!」と言い出して、

そしたら夫も俺も作ってとか言うので

結局、おにぎりを作ってご飯の後片付けをして

としているうちに気分が落ちてきていました。

夫は相変わらず旅行で頭がいっぱい。

何もしたくないと思ってたけど、

しないといけない状態になったので

そのまま翌日のお弁当作りを始めました。

私がお弁当を作っている横で

夫はまたまたじゃらんを見ながら

あーでもない、こーでもないと。

どこらへんがいい?蟹とふぐやったら

どっちがいい?部屋にトイレはいる?

とか夫がずっとしゃべってきます。

蟹よりはフグがいいとか、

部屋にトイレはいるとか最初は

めんどくさいなーと思いながらも返答

していたのですが、

そうしているうちに

どんどん頭が痛くなってきて

どうでもよくなってきて

ひたすら「なんでもいい」と答えていました。

正直、今の私にとっては本当に

どうでもいいことだったので。

その時に急に私の中の『喪失感』が

いっぱいになったのか、

頭が痛い、、、とうずくまったら

突然涙が溢れてきました。

夫は「頭痛いんやったらもう寝たら?

お弁当、あと詰めとくで。」と

なんだか見当違いの反応で。

私は涙が止まらなくなって

しゃがみこんで泣いていたら娘が飛んできて

「かーちゃん、どうしたん?

泣かんでいいで、大丈夫やで」と言って

横に座って肩をポンポンしてくれました。

そして夫に「とーちゃん!ちょっとそこの

ティッシュとって!」と命令して

私の涙を拭いてくれました。

いつの間にこんなにしっかりしたのかな。

娘が来たら息子も飛んできて

同じように横に座ってくれました。

娘の優しさにさらに泣けてきて

この子達のような子供がもう一人

増えるはずだったのにと思うと

涙が止まりませんでした。

夫はというと、「大丈夫?」と

気にしてはくれたものの

「今パソコンでこれは?っていう旅館

見つけたからあとで見てくれる?」と

言ってくるKY男でした(-_-;)

今日はそんなのを見る気にもならないから

また明日にでも見るわと言って

ようやく旅行話が終わりましたが、

なんだか本当に呆れてしまった。

流産についてもどう思っているのか

わかりませんが、夫に対してなんだかなーと

思った一日でした。

彼なりの気遣いなのか、

本当に何も考えてないのか。

後者っぽいんですけどね。

しゃがみこんで泣いている私に

離れたところから「大丈夫?」しか

聞かない夫。

大丈夫なわけないやろ。

泣いてるねんから。


赤ちゃんがいなくなった

→二世帯住宅どうしよう

赤ちゃんいなくなった

→旅行に行こう


となる夫の思考回路が私には理解不能です。

まあ当事者であって

当事者ではないからなんでしょうね。

女性のように体でも感じるわけじゃないし。

手術はね、麻酔がよく効くおかげで

本当に何もわからない間に終わりましたし

術後も痛みはありませんし

出血も少なくてありがたいです。

あれは悪阻だったんだなーという

症状もなくなりましたしね。

出血を見て実感し、

悪阻の症状がなくなったことで実感し、

お腹の張りがなくなったことで実感し、

自分が無意識にお腹をさすっていたことを実感し、

普通に過ごしていても

赤ちゃんがいなくなったことを

その都度その都度実感させられることで

私の中の喪失感がたまっていくんですよね。

男性はそういうのがないからなのかな。

それとも夫がそういう人だからなのか。

いつも通りにしている方が良いと思って

あえての態度なのか、

そもそも特に考えてないのか。

一緒に悲しめというわけじゃないけど

ちょっとでも流産したことに対して

寄り添ってほしかったな。

と今は思います。

当日はただただ呆れるばかりでしたが。



翌日の木曜日。

朝、子供達を療育に送ってから家に帰ったら

何もする気が起きなくて

ただただひたすら寝室で寝ていました。

10時半からお迎えギリギリの13時半まで。

何度も目が覚めるけど動きたくなくて。

夫とは朝に電話で少し話したけど

旅行の話をしてくるのが嫌で

一度電話を切ってからは着信も無視しました。

起きると夫が家に帰っていましたが、

会話もなく夫はまた仕事へ。

なんだろう、この温度差。



でも朝から落ち込みまくったら

少しずつ元気になってきました。

一日の中で上がったり下がったりはするけど

子供達がいると嫌でもしないといけないことが

次々と出てくるし、笑うこともあるしね。

そして今回のことがあったから

またさらに子供達がとっても愛しくなりました。

元気に産まれてきてくれて

今こうして元気に大きくなってくれてることに

改めて感謝しています。

ほんの2週間だけど、

私のお腹にきてくれてありがとう。

二世帯の話もそのまま進みそうです。

義両親のことを考えたらその方がいいしね。



きっと夫は夫なりに気にしては

くれていたんだと思います。

ただそういうのを表に出さないので

全く伝わらないんですけど。

昨日(木曜日)、何かの会話で

あぁ、心配はしてたんだな、というのを

少しだけ感じました。

ほんまにちょっとやけど。



産婦人科の先生には

年齢が上がれば上がるほど流産率は上がること

三人目を切実に望んでいないのであれば

避妊をしっかりすること(色んな方法があるから)

余分な妊娠はしないこと

と言われました。。。

余分な妊娠って。

まあ、医者の立場で話してるんでしょうけどね。


今回は子供達がいるから、

落ち込みまくることもなかった(できなかった)けど

これが一人目だったら、、、

と思うと想像もできないくらいの

絶望感だったろうなと思いました。

三人目でも一人目でも大切な大切な命なのは

変わらないんですけどね。



今回の私のブログで思い出したり

傷ついたりされた方がいたらすみません。

今の気持ちをここに残しておきたいと思って

書きました。

心配してくださったみなさま、

ありがとうございました。