矢島舞美・中島早貴の「ゾンビデオ」Buono!の「ゴメンナサイ」に続いて今回はこちら。
「怪談新耳袋~異形~」
2012年公開のスマイレージ6人総出演のホラー映画でございます。
都心で上映してる映画館が渋谷の小さな所1件しか無く、出かけて行った思い出が。
この作品は全4話の物語で構成されており、各話ごとに主演メンバーが異なります。
全くバラバラの話のようで1本線で繋がっていたりします。
第1章 「おさよ」 主演:和田彩花
(あらすじ)
グラビア撮影で山奥を訪れた新人アイドルのシオリ(和田彩花)。
しかし、不慣れな為か撮影はなかなか上手くいかず、
マネージャーやスタッフに心配をかけてしまう始末。
気分の晴れぬまま、泊まった旅館にて眠りにつこうとしたシオリに怪異が襲い掛かる。
襖を突き破り現れる霊。もうTHE・怪異って感じですね。
この章で印象的だったのはあやちょの「素でビビってるのでは?」と思わせるくらいの
自然な演技と悲鳴。それもそのはずで監督さんのインタビューによると、
写真の襖から霊が現れるかシーンはテストなしでやった為、あやちょも知らなかったよう。
この時の恐怖の表情は素のようです。
全体的に分かり易く、間を利用して観客の恐怖を煽る感じで楽しめました。
第2章 「赤い人」 主演:竹内朱莉・勝田里奈
(あらすじ)
妹のハルカ(勝田里奈)が家に男友達を連れてくる為、
ケーキを作りながら待つ姉アイリ(竹内朱莉)。
不意に家のチャイムが鳴り響き、インターフォンに映るは異形の「赤い人」。
その時、家の前まで来ていたハルカと男友達。しかし、男友達はベランダから家を
のぞき込む「赤い人」を見て怯え逃げてしまう。家に残り怯える姉アイリ、外には妹シオリ。
姉妹の運命は?そして「赤い人」の正体とは・・・?
一番、視覚的なインパクトがあって「異形」を象徴する話だったと思います。
この「赤い人」に特に正体は無く、ただ怪異そのものです。
結局、家の中まで侵入してきてしまった「赤い人」とそれに抗うアイリこと竹ちゃんの
戦いが描かれます。不気味でありながらどこかシュールで面白いですね。
普通に気になる男友達と接するナチュラルJCのりなぷーも見どころです。
章の結末はなかなかショッキングですが!
記者会見でもまさかの登場で怯える竹ちゃん。もしや軽くトラウマ?
第3章 「部屋替え」 主演:福田花音
(あらすじ)
ある日、両親の部屋と自分の部屋を交換する事になったモモカ(福田花音)。
両親の部屋には叔母から譲り受けた三面鏡があり、それを気に入るモモカ。
しかしその晩三面鏡が独りでに開き、そこには恐ろしげな老婆の姿が。
これはギャグ回ですね。
話や現象時代は怖いし、演技経験の多いまろ様がナイス演技を見せてくれますが、
話の着陸点や台詞など、テイストは優しめで4章の中で1番救いがあります。
にょん様の白目の気絶シーンは見事。老婆役の女優さんの迫力も見事です。
第4章 「和人形」 主演:田村芽実
(あらすじ)
芸能界デビューが決まった友人のシオリ(和田彩花)をお祝いする為に集まった
ミサキ(田村芽実)・モモカ(福田花音)・マナ(中西香奈)・アイリ(竹内朱莉)・シオリ(勝田里奈)の仲良し6人組。
思い出づくりと軽い肝試しも兼ねて、とある廃墟に集まった彼女らは
そこで不気味な和人形を見つける・・・。
最終章でありながら、実は上にあげた3つの章の前日譚。
ここで起きた出来事をきっかけに6人はそれぞれの怪異に巻き込まれてしまうのです。
この章の主役は田村芽実。
恐ろしい程に演技が光ってます。是非とも手に取って作品を見て頂きたい。
めいめい演じるミサキは、芸能界デビューが決まった友人シオリ(和田彩花)を
祝福するフリをしながら内心で嫉妬心を抱く少女。
たまたま見つけた神社で見つけた和人形を廃墟に持ち込み、シオリを怖がらせようと仕組む。しかし、その和人形は隠したはずの廃墟のタンスから忽然と消えてしまう。
そして和人形を手にした時から、彼女の周囲に現れる血を流した謎の白い女。
この作品最大の恐怖と出会い、怯え抗う彼女の姿は作品を締めくくる最終章に相応しいです。
この章の結末もなかなか衝撃的です。
<総括>
この作品、個人的にはかなり好きです。
是非、機会があればご覧頂きたいです。
全体を見ればなかなかハードな結末で、
6名中、5名がそれぞれの章で怪異に巻き込まれ・・・
5人中、無事に生還できたのは2人。
残りの3人は死亡・もしくは怪異に取り込まれるという結末を迎えます。
ちなみに6人中、唯一怪異に巻き込まれなかったラッキーガールは
マナこと中西かななんです。4章で初めて登場します。
バレバレな気がしますが、誰がどんな結末を迎えるか,
それも楽しみに是非手に取って確かめてみてください。
スマイレージを知ってる人なら間違いなく損をしない作品です。