G1クライマックス後を占う 〜望まれる乱立するベルトの統合 | DaIARY of A MADMAN

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毎日、ROCKを聴きながらプロレスと格闘技のことばかり考えています。

新日本プロレスが送る真夏の祭典、「G1クライマックス」が華々しく幕を閉じた。


大方の予想通り、オカダ・カズチカと内藤哲也の優勝戦となり、今回は内藤が栄冠を勝ち取った。


IWGP世界ヘビー級王者のSANADAも順当に(?)準々決勝でEVILに敗れ、両者のタイトルマッチが組まれる見込みだ。


更にはジェフ・コブが予選リーグで内藤に勝ったことから対戦を迫っており、「権利証」制度自体は有名無実化しているものの、ドームでのSANADA(IWGP世界ヘビー級王座)戦への進出を掛けた争奪戦も行われることは間違いないものと思われる。


夏の本場所が終わったばかりなのに、いや終わったからこそ「1・4東京ドームへ向けた闘い」が始まったと言える。


では、上記4選手以外の例えばオカダやウィル・オスプレイ、「令和闘魂三銃士」と命名された辻陽太、海野翔太、成田蓮らは何を目指して闘っていくのか?


たぶん成田と海野は抗争に入っていくのだろう。


そして辻は、G1公式戦で負けた清宮海斗を追ってノアに行くのではないだろうか。折しも清宮は新日本の若手、大岩陵平をノアにパートナーとして連れて行くことを明かしたが、それは新日本とノアの関係が切れていないことを証明している。


ならば、大岩のみが行くよりも、対戦相手として辻も行く方が双方にメリットとなる。


このまま新日本で闘っていても、凱旋帰国時のインパクトは薄れていく一方なので、それくらいのチャレンジをしなければ上には行けない。G1開幕前にノアの後楽園ホールに乗り込んだ行動力をここでも見せてもらいたいものだ。


ところで、今回、会場観戦していた人は当然、テレビやネット等で観ていても気付いたと思うが、今の新日本プロレス、タイトルがあまりにも多過ぎないか?


次から次へとチャンピオンが出てくるし、皆、ベルトを持って来るから「王座」が軽いことこの上ない。これでは権威も何もあったもんじゃない。


「乱立する世界のタイトルを統一する」という目的の下に発足した「IWGP」の名が泣くというものだ。


もはや、あの頃の新日本プロレスではないことは承知しているが、昨年、猪木さんが亡くなったとき、そして今年の東京ドーム大会で、あれだけ「アントニオ猪木」の名前を利用しておいて、これはどうしたことか。


オカダには今こそ、乱立するタイトルの統一に向けて動いてもらえないものだろうか。


ヘビー級、ジュニアヘビー級、タッグ、6人タッグまではいいが、それ以外はせいぜいUSヘビー級かインターコンチネンタル王座くらいでいいのではないか。(ジュニアタッグだって、ヘビー級とジュニアが混在で1つのタッグ王座を争えばいい)


1つ落としたら、すぐに別のベルトを狙うというのではシラけてしまう。


今の流れでは「無い」だろうが、そんな風に考えるファンがいることも知っておいてもらいたい。


でも、更にベルトもチャンピオンも増えていくんだろうな。