今日は、私が簿記論に合格した年に実際に行っていた勉強方法をご紹介したいと思います。
私のブログは受験生の方も見ていただいているようですので、少しでも参考になればと書いてみることにしました
個別問題編
簿記論を合格するうえで、個別問題はとても重要になってきます。
個別問題をスピーディに、かつ正確に解けないと総合問題も解けません。
総合問題を解く時に仕訳が頭に浮かばなかったり、「あれ?これ、どうやるんだっけ?」と手が止まってしまいます
多くの受験生は、直前期になると答練の解き直しなど総合問題に偏りがちです。
しかし私は直前期になっても個別問題を疎かにせず、定期的に解いていました。
ここからは、どうやって個別問題に取り組んでいたかを書いていきたいと思います。
まず、個別問題を解答する際には必ず時間を測っていました。
個別問題は「いかにスピーディかつ正確に解答できるか」が重要になってきます。
解いたあとは、必ず何分で解答できたかを記録しておきました。
解く度に時間が短縮されていると力がついてきたと自信に繋がります。
理想は、問題をみた瞬間に解答への道筋がパッと頭に浮かぶようになること。
それくらいやり込みました。
そして個別問題を回していくと、だんだんと自分の苦手な問題や項目がわかってきます。何度やっても間違える、何度やっても時間がかかる、そういう問題です。
そこで自分の苦手な問題や項目をコピーして、苦手問題だけ集めたオリジナルの問題集を作っていました。
例えば「為替予約」が苦手だったとすると、専門学校でもらう問題集や外販の個別問題集、答練などから為替予約の問題を全部コピーして抜き出します。
これを何日も連続で繰り返し解いて苦手項目を無くしていくのです。
苦手な問題でも、何度もやっていると意外と得意になるものですよ!
総合問題編
総合問題は「取捨選択の練習の場」という位置づけで解いていました。
何点とれたか?が重要ではなく、AランクとBランクの正答率を意識していました。
60分問題であれば、制限時間を50分に設定して時間内で解答していきます。
50分を過ぎたらペンを持ち換えて時間無制限で最後まで解ききるようにしていました。
制限時間内は黒いペン、時間過ぎたら青いペンというように。
こうすることで、時間内にAランクとBランクが拾いきれたか?時間内にCランクに手をつけていないか?時間を過ぎてからAランクが未解答になっていないか?が一目瞭然となります。
また、50分で解答した場合と時間無制限で解答した場合に、あまり点数に差がないことがわかってきます。
つまり「時間を使った割にあまり点数がとれていない」ことに気づいてくるんです。
失敗の1つの原因は、1点でも多くとりたいという心理が働いて無駄に粘ってしまうこと。
この感覚がわかってくれば、取捨選択がバシバシできるようになります。
ここからは分析の時間です。
AランクとBランクを落としたのは何故か?ケアレスミスか?苦手項目だったのか?
なぜ、制限時間内にCランクに手をつけてしまったのか?
なぜ、制限時間内にAランクを解答しなかったのか?ランク付けの判断を間違えたのか(Cだと思ってたらAだったなど)?
細かく徹底的に分析していきます。
問題を解く時間より、見直しや分析の方が時間かかかったこともあります。
ケアレスミスであれば、間違いノート(ケアレスミスを記録しておくノート)に記載して、どうすればこのケアレスミスがなくなるかの具体的な対策まで書いておきます。
同じケアレスミスを何度も繰り返すということは、それはケアレスミスではなく実力不足です。
「あー、やっちゃったな…」で終わらず、何故ケアレスミスが起こってしまったのか徹底的に潰します。
このケアレスミスが、本試験では致命傷になります。
ケアレスミスで「また来年」って最悪ですよね…
私はこの「間違いノート」と個別問題編で紹介した「苦手項目問題集」をいつもセットで持ち歩いて、時間のある時に確認したりしていました。
仕訳の間違いや、苦手項目の間違いであれば実力不足なので個別問題に戻ります。
あとはこの繰り返しです。
今回ご紹介した方法は、2年目以降の受験生や初年度の方の直前期に有効な方法かと思います。
初年度の方は、まずインプットに時間がかかるのと、触れている問題量がまだ圧倒的に少ないので最初のうちはガンガン問題を解いたほうがいいです。
直前期に入るまでは、質より量!直前期に入ったら、量より質!というように切り替える方がいいかと思います。
簿記論受験生に少しでもヒントになれば嬉しいです
では、また!