シニスターミニスター
父: Old Trieste(A.P. Indy)
母父: The Prime Minister(Deputy Minister)
年初ということもあり改めて現状整理。
父系はA.P. Indy、Seattle Slewにつながる米国ダート血統。
母父はDeputy Ministerを経由しヴァイスリージェントにつながる。
カナダ生産では有るが米国で実績を残し米国で種牡馬として成功した。
現在アロースタッドにスタッドインしており近走の産駒活躍により大きな注目を集めている。
同じアロースタッドで活動する2017年のサウスヴィグラス産駒の種付け料が150万円に対し2018年のシニスターミニスター産駒の種付け料が200万円で既に満口。
2017年が80万円だったことを考えれば大幅な評価向上が見られた。
2017年の種付頭数は164頭、2016年度:118頭、2015年度:80頭と変遷を見ればその注目度の高さがわかる。
同時期のサウスヴィグラス産駒は2017年種付頭数:173頭、2016年度:141頭、2015年度:151頭。
サウスヴィグラス産駒と並ぶ高い評価はダート種牡馬としては最上位クラスに入ったと考えて良いと思う。
中央では、インカンテーション、キングズガード、ダブルスター。
地方でもフラットライナーズ、ディーズプリモ等の重賞馬を排出している。
2017年種牡馬リーディングで17位。
勝率・連対率ではディープインパクト、ロードカナロアに次ぐ3位(リーディング25頭に限定)
複勝率が低いのも特徴的かも。
産駒通算勝利数:157勝に対し芝4勝と圧倒的なダート偏重血統で非常にわかりやすい。
芝成績
161戦(3-2-8-147)
勝率: 2%
連対率:3%
複勝率:8%
ダート成績
858戦(97-74-68-619)
勝率: 11%
連対率:20%
複勝率:28%
ダートでは軽めの馬場が良い印象ではあったが得意不得意も無く平均的。
良馬場
勝率 11% 連対率 20% 複勝率 28%
稍重馬場
勝率 11% 連対率 20% 複勝率 26%
重馬場
勝率 9% 連対率 14% 複勝率 20%
不良馬場 勝率 9% 連対率 17% 複勝率 27%
距離的にも得意不得意無く平均的。
〜1400m
勝率 11%
連対率 19%
複勝率 27%
〜1800m
勝率 11%
連対率 19%
複勝率 26%
〜2200m
勝率 11%
連対率 15%
複勝率 23%
〜2600m
勝率 0%
連対率 17%
複勝率 42%
こう見るといつでもどこでも狙える印象が強いかも。
函館(14.8%)・新潟(14.7%)での勝率が良く小倉(4.2%)、福島(5.1%)がいまいちなのは印象的か。
夏調子を上げ冬多少落ちる印象も。
狙える条件的にはやはり新潟、札幌、京都は単勝。
函館、新潟、京都、札幌は複勝でねらたい。
ダートに限定すれば単勝回収率:122円、複勝回収率:102円と今だベタ買いしてもプラスになるレベル。
人気を落としてもいきなり好走するケースも多いので常に狙ってゆく必要がある。
現在重賞勝利馬として代表的な馬は以下。
インカンテーション
母父:Machiavellian
母系のMachiavellianが印象的でミスプロ(5x3)クロスを持つ。
母母母:Time Charterは20戦9勝。
英オークス・英チャンピオンS・キングジョージ6世&QEDS・コロネーションCを制覇したダンチヒ〜ノーザンダンサーにつながる女傑。
距離適性は中距離〜長距離ダート迄融通は効く。
短距離も意外と行けそうだけどな。
キングズガード
母父:キングヘイロー
Northern Dancer(5 x 5)クロス、Squander(5 x 5)クロスを持つ。
共通点で見るとノーザンダンサーとヘイローかなあ。
母父系にヘイロー、母母父にノーザンダンサーの流れが共通しているような気がする。
距離は1400m〜1800m迄実績はあるが適性がイマイチ見えないかも。
重賞クラスだと少し足りないかも。
マイネルバサラ
母父:サザンヘイロー
浦和記念を勝利した重賞馬。
Northern Dancer(4 x 5)クロス、ミスプロ(5 x 4)クロスを持つ。
距離は中距離〜長距離に実績豊富。
なんとなくシニミニ成功パターンな印象が強い血統構成。
オープン勝利馬だと以下。
ダブルスター
母父:アサティス
アルデバランSを勝利した中距離ダート馬。
実績が無いだけで少し長い距離も行けた可能性も高い。
Northern Dancer(4 x 5)クロスとBuckpasser(5 x 5)を持つ。
母母ラストヒットはグランド牧場生産のオープン馬。
ダート中距離を得意としておりこの血は大きいのかも。
ダブルスターはシニスターミニスター後継種牡馬としてスタッドイン。
2017年の種付け頭数は21頭で種付料は受胎20万円。
これで走ればかなり面白いかも。
コウエイエンブレム
母父:フォーティナイナー
ミスプロ(5x3)クロス持ちで傾向的にはインカンテーションか。
ノーザンダンサーは居ないが母系にNasrullahの多重クロス。
ダート短距離で実績豊富。
オアシスクイーン
母父: ゼンノエルシド
Northern Dancer(5 x 5)クロス、Dominion(4 x 4)クロスを持つ。
2017年夏から三連勝で短期間でオープン入りした出世頭。
牝馬4歳では有るが圧倒的な強さを感じる。
現在骨折で6ヶ月の休養見込み。
インカンテーションと同様に使いすぎると骨折する傾向も有るのかも。
短距離ダートな印象。
フェニックスマーク
母父:シンボリクリスエス
Seattle Slew(4 x 5 x 4)多重クロス。
Secretariat(5 x 5)を持つ。
現在1600万下ではあるがデビューより5戦して(3-2-0-0)と安定した活躍を魅せ今後の活躍が期待される。ロベルトでも走るのねという印象も。
母母のシルクフェニックスはユニコーンSを2着しエンプレス杯を連覇したダート実績馬。
父:アジュディケーティング(ダンチヒ系)、母父:Seattle Slew。
ここの影響が大きそう。
ダート1800mでの実績が多数ももうちょい距離イケるのかもなあ。
スタミナありそうなタイプ。
ケイマ
母父:グランデラ(ダンチヒ系)
現在5歳、アディラートを破り1600万下に昇級も夏から骨折で離脱中。
そろそろ復活かな?やはり骨折多いかもなあ。
クロスは無いが母系はノーザンダンサー強め。
ハヤブサマカオー
母父: Medaglia d'Oro(サドラーズウェルズ系)
グランド牧場生産馬。
明け3歳の3勝馬も前走全日本2歳優駿では10着とイマイチな結果となったが期待の出世馬。
遠征の園田をクリアして前走の川崎で駄目な理由がよくわからない。。
ルメールは距離と砂の深さを理由に上げていたが単純に仕上げに問題があったようにも感じたがどうなんだろ。
連戦の疲れを意識しすぎて仕上げきらずの+11キロが原因な気もするけどなあ。
馬場は軽め、地方より中央馬場のほうが良いとは思うかな。
母も1600万下迄行ったが母母プリエミネンスは障害成績50戦13勝の重賞勝利馬で米国G1挑戦を行う等の実績馬。
強い母系を背景にして今後もまだまだ出世しそうな気がする。
距離の融通は確実に効くと思うけどどうだろ。
期待馬を含めこんな感じか。
ミスプロ、ヘイロー、ロベルトも良いと思うが個人的には母系にノーザンダンサー系のダート活躍馬がいるのが理想な印象。
やはりグランド牧場生産は信頼できると思う。
馬場は湿って軽いほうが良い印象で地方馬場適正もある。
馬格はそれなりにあったほうが良さそう。
距離は1400m迄と1800m以上に分離される印象。
3歳〜4歳時に使い詰めになると骨折のリスクはありそう。
ここまで整理した上で出資中のロードスターダストの評価を改めて。
母父:アドマイヤムーン
グランド牧場生産
ミスプロの多重クロス(5 x 5 x 4)持ち。
母系の奥にNorthern Dancerもいる。
母は道営2勝。
母母ポリーズフリートは米仏で6勝とそれなりの実績をもっている。
現在は千葉ケイアイファームで療養中も左後脚飛節の熱感が治まらず。
骨折のリスクも有るしハードな調教に耐えられるかが今後も微妙なのかも。
明け3歳になり残された時間も限られてきた。
好走条件は備えていると思うので期待しているが調教に進捗が見られないと先は見えない。
早々にめどを立ててほしいなあ。
今後も継続的に注視ということで。