2017年9月24日(日)阪神11R 神戸新聞杯  | 運命がカードを混ぜわれわれが勝負する

運命がカードを混ぜわれわれが勝負する

競馬に関する四方山。
主に自分のためのメモとして利用しています。

阪神11R 神戸新聞杯 
芝2400m / 天気: / 馬場: / 発走:15:35
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菊花賞の前哨戦として注目を集める神戸新聞杯。
今回はダービー馬レイデオロが出走することもあり特に注目を集めている。

昨年は皐月賞3着、ダービーを2着した当時3歳3強の一角、サトノダイヤモンドが快勝。
2着に長距離適性を活かしミッキーロケットがクビ差の2着。
3着に青葉賞を2着したレッドエルディストが入着した。
三連単:8,010円と比較的落ち着いた決着になった。

2015年はクラシック路線に乗らずダートから勝ち上がってきた上がり馬リアファルが勝利。
皐月賞2着、ダービー4着した1番人気リアルスティールが2着。
500万下を勝ち上がり弥生賞を5着したトーセンバジルが3着に。
単勝1倍代の人気馬が飛んだ故に三連単:28,170円とそこそこの結果に。

2014年はダービー馬ワンアンドオンリーが勝利。
ダービー11着と大敗したサウンズオブアースが2着。
条件線から勝ち上がり後に菊花賞馬となるトーホウジャッカルが3着。
三連単:70,380円と波乱の結果となる。

こう振り返ると距離適性が非常に重要な要素になる。
穴馬の血統傾向を整理すると、

◎ ミッキーロケット
  キングカメハメハ(ミスプロ系)、Pivotal(ヌレイエフ系)

◎ レッドエルディスト
  ゼンノロブロイ(サンデー系)、Darshaan(ネヴァーベンド系)

◎ リアファル
  ゼンノロブロイ(サンデー系)、エルコンドルパサー(ミスプロ系)

◎ トーセンバジル
  ハービンジャー(ダンチヒ系)、フジキセキ (サンデー系)

◎ サウンズオブアース
  ネオユニヴァース(サンデー系)、Dixieland Band(ノーザンダンサー系)

◎ トーホウジャッカル  
  スペシャルウィーク(サンデー系)、Unbridled's Song(ミスプロ系)

◎ マジェスティハーツ
  ハーツクライ(サンデー系)、ボストンハーバー(ボールドルーラー系)

◎ ロードアクレイム
  ディープインパクト(サンデー系)、トニービン(グレイソヴリン系)

◎ ビッグウィーク 
  バゴ(レッドゴッド系)、サンデーサイレンス(サンデー系)

明確な傾向については明言できないがサンデー系長距離血統に注意して考えよ。

先ずは各馬分析から。

レイデオロ

C.ルメール 56.0 / 藤沢和雄(美浦)

父: キングカメハメハ(ミスプロ系)
母父:シンボリクリスエス(ロベルト系)
馬主:キャロットファーム、生産:ノーザンファーム

言わずと知れたダービー馬で今回の人気筆頭。
先ずこの馬の強さについて改めて検討したい。

新馬戦は東京芝2000mを番手追走し好位抜け出して快勝。
2着馬ポールヴァンドルに0.2秒差。
ポールヴァンドルは1000万下を快勝し紫苑S3着に好走した実力馬。

二戦目の葉牡丹賞ではコマノインパルスに0.2秒差。
三戦目のホープフルステークスではマイネルスフェーンに0.2秒差。
唯一大敗を喫した皐月賞は未曾有のハイペース。
展開的には向いたが切れる脚が見られずに5着と惜敗。

ダービーでは道中のルメールの好判断で早めに押上げ見事に押し切った。
中間の仕掛けにも折り合いを欠くこともなく的確に番手まで位置を押上げ一息を入れ最後の直線にかけた印象でこの操作性の高さは長距離馬にとって非常に大きな武器のように映った。

キンカメ産駒と言うこともありこの夏の成長が期待される。
今回の調教は決して悪くはないが大幅な良化を感じられる内容でもないようにも感じた。

この馬の武器である上がり脚は33.8秒程度。
中山では34.0秒位かもしれない。

皐月賞での敗北はこの武器が他馬と比較して突出したレベルにないからであるように思う。
全走は未曾有のスローペースの中でルメールの好騎乗にもたらされたもので本来は少し足りない馬という評価がピッタリ来るように感じる。
勿論距離が伸びて良く高い操作性も武器であるように感じるが今回で馬脚を表すように感じている。

今回の同馬の結果は展開面は作用すると思うので展開予想後に改めて評価したいかも。

ダンビュライト

父: ルーラーシップ
母父:サンデーサイレンス
馬主:サンデーレーシング、、生産:ノーザンファーム

前目で競馬をし33.8秒の上がりを使える。
しかしダービーで魅せた上がりはスローペースがもたらしたもので本来は皐月賞でみせた34.3程度が「限界。
距離は伸びてよくこの程度のレースが出来れば能力的にはレイデオロと遜色がないように感じる。
とにかくバランス良く遅すぎないペースで先行する事がベスト。
鞍上武豊であれば逃げてペースを作るという選択もあり得るかも。

又、今回の大きな目的として権利取りがある為、複勝圏に入るための競馬を武豊がどうデザインするかがテーマになりそう。
今回は調教も抜群で大幅な成長が見込める。
レイデオロの成長次第では同馬が既に能力的に逆転している可能性もあるように思う。
軸としては最も評価しても良いように感じる。

アダムバローズ

父: ハーツクライ
母父:Unbridled's Song(ミスプロ系)
馬主:猪熊広次、生産:服部健太郎

距離適性はあると思うし前が残る展開になれば可能性がゼロではないように思う。調教も良い。
問題は先行馬の兼ね合いとペース。

アダムバローズとマイスタイルが逃げる展開。

マイスタイルは、報知杯弥生賞のようなスロー以外に勝てる可能性はなく、ダービーではアダムバローズ不在な状態でマイスタイルが支配するレースになった。

ダービーの戦犯はわかりやすくはクリンチャー藤岡佑介ではあったが、実際はアルアイン松山でありダンビュライト武豊でもあったはず。

今回はそんなダービーを経て、アダムバローズやダンビュライトがどう絡んでゆくか。
極端にスローであればダンビュライトが早めにまくり主導権を取る可能性が十分にある。
皐月賞の教訓を活かしてアダムバローズ池添がハナにこだわらずにダンビュライトを牽制しつつもマイスタイルのペースを見ながら番手追走し遅すぎればハナに立つ可能性もあるように思う。

何れにせよ今回はマイスタイルの出番はないようには思う。

アドマイヤウィナーはどう動くか?

アドマイヤウィナーのベストバウトは確実に青葉賞だろう。
アドミラブルが勝利しベストアプローチが2着したレース。
少し早めの展開を中段くらいから追走し35.1秒で差し込む形。
今回大外という枠もあり少し後ろからになる可能性も高いが前に行く可能性もゼロではない。
秋山がこのレースの展開をどう読むのか次第。
しかし、自らがレースを動かすことは無さそうかな。

切れ勝負チームの評価をすると以下な感じ。

サトノアーサー(ダービー:33.4秒)
カデナ(ダービー:33.5秒〜皐月賞:34.4秒)
ベストアプローチ(ダービー:34.7)
キセキ(新潟:32.9秒〜中京:33.2秒)

ダービー単体で評価すると、サトノアーサーは上がり最速も10着という着順が示すように時計的な意味は無いように思う。
適正距離が1600〜2000が限界な気もしておりあまり強気に評価はできない。

カデナも同様に中山という舞台で自分の能力を活かし切るためには、ダービー、皐月賞の騎乗が良いはずも無い。
弥生賞のようにスロー前目で競馬をする以外無くこの馬も距離適性に問題を抱えているように感じる。

バランス的にベストアプローチが良いのかもしれない。
距離適性としては上記2頭以上に適正があり多少前目で競馬をしてもそれなりに脚は使える。
青葉賞で魅せた力は確実に評価するべきでこういう馬が2着に入るのが神戸新聞杯な気もする。

キセキはダービーへの出走は無い。
しかし、新潟であろうとも32.9秒の上がりは能力なしには出せない。
増してや信濃川特別はスローでは無い。

12.6-10.9-11.4-11.4-11.9-12.1-12.2-11.9-10.6-11.9

13秒どころか12秒後半もほぼ無く10秒の交じるハイペースで進行したレースで32.9秒はレベルの違う能力である気がする。
早くなってもスローになったとしてもこの斬れ味があれば十分通用する気がする。
鞍上はデムーロ。
極端にペースが遅くなればダービーのルメールのように動くと思う。

ルーラーシップ、(ミスプロ系)、ディープインパクト(サンデー系)
キンカメ、エアグルーヴ、ディープ、ロンドンブリッジの交じる良血。

候補馬が多数存在する中で社台系でも無いこの馬を選択した理由もあるように思うし、やはりこの馬が一番かもなあ。

ここを軸にしようかな。

改めて振り返ればレイデオロも当然に有力。
それら前提を鑑み本命予想としての買い目は以下にしようかな。

⑤-③④⑧-③④⑧⑪⑭

抑えとして以下まで。

馬連
⑤-③④⑧⑪⑭

三連単
③④⑧-③④⑧⑪⑭-⑤

距離適性への疑問によりサトノアーサーを完全に切ろうと思うけど土壇場で買い足すかも。。
切りたいが不安。。。