今日はまとまった時間もあるので以前から気になっていた事をダラダラ書きながら頭の整理。
この季節レース設定の多い2歳未勝利戦。
突出した実力馬が出走するケースもあるが、新馬戦で大敗し見るべきもの少ない馬が多数出走するレースも多い。
特にダート戦の場合、試しに芝を使ってみました的な初ダート組が半数を締めるレースもこの季節は増加し参考にすべき明確な実績も個性も見えず予想の手がかりが見つけにくく難解なレースが多い。
その中でも今日の阪神1Rのように丁寧に吟味し拾えば固いレースもある。
しかし、中山1Rの勝ち馬のように新馬戦の人気は12番人気で凡走、前走が芝であれば血統的な評価等を通じて不確かながらも検討することも出来るが、ダートを走っており検討する切っ掛けも乏しい馬をどう見つけたら良いのか?
父:アイルハヴアナザー、母父:サンデーサイレンス。
母マンデームスメは芝1200でオープン迄勝ち上がる実力馬も全姉のコスモフリップは未勝利のまま3歳の秋を迎えている。
仕上がりの乗り早いビッグレッドファーム生産のマイネル馬として評価することも出来る。
しかし、今回の鞍上:宮崎北斗では陣営の期待や本気度は正直見えない。
ましてやこのレースはビッグレッドファーム、ラフィアン、コスモ等、岡田臭のする馬が多数出ており事前にかなり気になっていた。
該当馬は、コスモハーキュリー、マイネルアンファン、コスモロブロイ、マイネルサリューエの4頭。
マイネル主戦の柴田大知、優先度の高い丹内、松岡等は別の馬に騎乗している。
結局このレースの予想として、マイネルサリューエを本命にしており結果丹内の愚行により降着になったが予想的には悪くなかった。
しかしマイネルアンファンの好走は見抜けなかったし今でもよくわからない。
結局改めて考えれば中山1Rも阪神1Rも情報の少ないカオスな2歳未勝利ダートに変わりがない。
高い確率で外れる可能性を孕んでいる。
競馬予想の最も難しい部分でありレース傾向によりその難易度の個性が異なるという事実のみ理解する必要がある。
この時期はしばらくこんなレースが今後も続くので改めて傾向を理解しておきたい。
2歳未勝利戦を検討する際、もうワンケース重要なレースとして阪神2Rは全く様相が異なるように思う。
圧倒的な期待馬タニノフランケルが出走する少数頭建てのレース。
単勝1.1倍と異常な倍率。
同馬出走を予見し多くの出走馬が回避し少数頭建てになっており前走の実績を見れば当然に有力馬として評価出来る。
対抗も2連続2着とわかりやすく好走を続けるウォーターパルフェ。
三着も二戦目ながらも能力馬ワグネリアン相手にそれなりに見せ場を作ったゼットジガンテ。
結果、これら人気上位馬のワンツースリーでシンプルな決着。
三連単:430円と異常な低配当となった。
このパターンのレースでも1、2着を当て三連単を外すケースはよくある。
又、圧倒的な一本被りで馬連で狙いに行っても150円ではどうにもならない。
10万円突っ込んで5万を手に入れる?
それは確実にリスクが高い。
よくある未勝利戦。根拠は乏しく紛れは多い。
典型的な愚行であるように感じる。
しかしこれを愚行と呼ぶのであれば馬券購入自体が愚行でもあり、シンプルに予想し不確実性に身を捧げるしか無い。
今日はシンプルに三連単2点に絞りわかりやすく取れたから良いがそれも結果論で有ることは間違いなく、保険を賭けず自分の予想を信じた結果。
外れることも当然に前提として踏まえ覚悟した。
常に三列目は荒れる可能性を孕んでおり、又、保険を掛けたとしても順当に決まり低配当のリスクをも孕んでいる。
実力馬への人気集中というレースでは、この手のジレンマに悩まされることも多い。
1R単位で一喜一憂するのではなく、長期的な視点でスタンスを決める必要はあるように思う。
長期的に考えた場合、1番人気を外し続けることも当然戦略としては有効であるように思う。
具体的な張り方として1番人気を外した複勝/ワイド勝負1点勝負は1番人気が飛べば確実に高配当にありつくことも出来る。
順当に来ても購入点数は1点であればトリガミになる心配もなく確実にプラスだ。
それ以外にも1番人気を外した確実にプラスになる範囲での複数頭単勝勝負や三連単1番人気二着付等もこの戦略に含まれる。
圧倒的にかぶった人気馬が飛ぶ確率はそこそこある。
タニノフランケルのように過度に注目を集める血統、実績に裏付けられた人気馬も、2走ボケもあるし、過度な入れ込みや馬っ気やフケ等、当日のコンディションによる影響は当然に受けるし大きなファクターとなる。
過度な人気を集め飛んだ際、配当は相対的に高くなり長期的に見ても恩恵は多い。
これら前提を踏まえて飛んだ際の配当を狙い飛ぶ確率と勝負するなら、当然に1R単位で一喜一憂しても仕方がない。
そういった意味で基本戦略とは常に数学的な裏付けを必要とする。
これら狙いを考える上で最も間違った戦略はやはり保険を張るということかも知れないと最近強く感じる。
当たり前の話しで保険を打てば確実に当たるわけではなくマイネルアンファンの激走が予想できない等の状況は当たり前にあり、外れる確率は等しく高い。
狙いと保険の双方を買った場合、投資額は確実に増加する。
特に低配当が付きまとうレースは投資額が相対的に大きくなりやすく外れた際のダメージは大きい。
それに備える手立てはハズレた際のダメージを癒やす勝利数を複数回のチャレンジの中でどれだけ重ねられるかが勝負。
とにかく勝率で回収するしかない。
反面穴を狙う場合は少額で狙うことが出来る。
しかし点数や金額を増やすことには慎重で有るべきであると考える。
穴を狙うという行為は元々確率の低い勝負で有ることが前提。
シンプルに予想の軸を設定し外れたら負けを受け入れる事が最善。
長い時間を掛けて多くのゲームをプレイする中で大きな配当を手に入れることを狙う。
とにかくゲームに参加し続けることが重要でタフな精神力が必要となる。
しかし上記両方の可能性に同時に賭けた場合、リターンが不明瞭になりリスクは確実に増大する。
やはりこれは典型的な愚策であるように思う。
勿論ワンゲームに表と裏があり同時に張る事で出目を刈り取る確率が上がる合理性については理解している。
しかし常にマーチンゲールの持つ合理性と現実との戦いは存在し予想がすべて外れた場合のダメージに耐えられることは出来ないように感じる。
25%もの高い控除率もこの戦略にとって大きな影響をあたえるように感じる。
馬券必勝法として言われる通りハズレ馬券を買わない事を究極的な目標として目指し買い目を絞る事を徹底する事の重要性を改めて理解する必要がある。
どのような戦略を取ったとしても基本スタンスを明確にしシンプルに買い目を絞る努力をする必要があること。
保険は打たず長期的な視点で確率と付き合う必要があるように最近改めて感じる。
又、改めて理解すべき重要なポイントとして、確率は回数を重ねる毎に平均に集約されることは自明ではあるが、これら確率を前提とした数学的な基本戦略はあくまで基本戦略であり予想そのものではない。
確率にのみ委ねるというスタンスは予想においてはとても不純であるように思う。
基本戦略を理解した上で参加する全てのレースを予想し常勝する事を究極的な目的として我々は予想を続けるべきでその一点に対しては純粋であるべきだと思う。
故に様々なレース傾向を理解し予想の根拠を増やし予想の軸を作ってゆく行為が重要で、不確実性の中に確実を求め構築してゆく求道的なスタンスが必要になる。
そういった意味で競馬予想とは文学的なスタンスをも必要とし純粋にそれを探求してゆくことが面白いのだと感じる。
そんな事を改めて反芻し理解した上で今年いっぱいで今後の投資スタンスを明確に固めなければなと今週改めて決意。
その為には、もう少し俯瞰的な視点や角度でも多くの変数を整理をしてゆきたいとも思った。
ダラダラと感じたことを改めて色々書いたが今週最も気になったのが未勝利戦の攻略について整理してみる。
この手のデータ集計はTARGETがやはり必須であるように感じる。
現在も準備が出来ていないので取り急ぎ3日間開催の未勝利戦の傾向分析を軽く確認。
注意点として、正直サンプルが少なすぎて数値に意味は無く分析を行う為の切り口の整理が主たる目的となっている。
TARGETを導入した暁には対象期間を広げてこれら傾向を分析する為の視点整理としての意味合いで時間のある範囲で整理を行う事を目的としている為、ご留意頂きたい。
2歳未勝利戦を対象とした人気別1着率
1番人気: 40%
2番人気: 13%
3番人気: 7%
4番人気以下: 40%
こう見ると1番人気の1着率は比較的高い。
ちなみに同期間を対象に3歳未勝利を整理すると以下となる。
1番人気: 30%
2番人気: 10%
3番人気: 10%
4番人気以下: 50%
サンプルが少ないので明確な断定をするわけではないが出走数が多く参考情報が多いわりには1番人気1着率が低いのは突出した実力の馬が既に勝ち抜けており幾つかの課題を抱える馬が残っているからか?
こう見ると予想する上で必要な情報が多かったとしてもオッズに反映される一般的な予想の精度が上がるわけでも無いという傾向を踏まえたほうが良さそうな気がする。
後は、1〜2番人気に絞ると、2歳が53%に対し3歳は40%と更に開きが大きくなる。
2歳戦は1本かぶりではなく有力馬2頭以上の分散傾向が強いのかもしれない。
何れにせよ人気上位馬への信頼は3歳未勝利戦より2歳未勝利戦のほうが高い傾向に有ることは理解しておいたほうが良いように感じる。
その上位人気馬ではあるが幾つかの定義で傾向を探ってゆきたい。
先ずは単勝1倍代の結果について整理。
単勝1倍代の馬の勝率は43%。
半分も当たらない事実を考えると逆張りをするメリットのほうがやはり大きいように感じる。
単勝1倍代の馬が存在する際の勝ち馬の人気を調べると、2番人気馬が29%、3番人気以下が29%となった。
1番人気に加え2番人気馬を抑える事で72%の確率で馬券を取ることが出来るとも言える。
しかし、単勝1倍代以下のレースに2点購入するということはトリガミが発生する可能性が含まれる。
1番人気馬が1倍代の時に勝利した2着馬の平均配当を確認すると
485円。
1倍人気馬の平均配当は163円。
1番人気馬と2番人気馬両方を購入した際の平均配当額は292円,
回収率で計算すると208%となる。
こう見ると2番人気を購入する意味も増えてくる。
3歳未勝利についてはサンプルが少なすぎるので全く意味をなさない為、割愛したい。
重ねてとなるが上記は切り口の問題であって数値に関しては全く意味が無くたまたま出たこの数値を参考にすることは非常に危険な気がする。
単勝一桁代の馬が存在するレース数とその傾向について整理したい。
まず2歳未勝利戦で単勝人気一桁代の馬が1レースに何頭存在するか確認をすると以下分布状況となっている。
2頭 7%
3頭 33%
4頭 27%
5頭 27%
6頭 7%
3歳未勝利では以下分布となっている。
3頭 20%
4頭 30%
5頭 20%
6頭 20%
7頭 10%
改めて考えてみたが、単勝1倍代の馬が多ければ1番人気馬の勝率が著しく低いなど、本情報を元に何かしらの意味合いが整理出来ないか改めて確認してみたが明確なバイアスはつかめなかった。
しかし2歳未勝利と3歳未勝利を比較した際、一桁人気馬が2頭〜4頭とある程度被っている状況の差としては、2歳が67%に対し、3歳は50%と2歳未勝利戦のほうが特定の馬に人気がかぶりやすい傾向があると感じた。
玉石混交の未勝利戦ではあるがやはり突出した実力馬が含まれており、その実力馬に人気が集中しやすい2歳戦の特徴を表しているようにも思う。
反面、3歳戦は人気が分散し易い傾向を感じる。
予想する為に必要なデータ量が多いが既に強い馬が勝ち抜けており、実力馬が絞りにくいという状況を表しているように思う。
しかし、単勝の平均配当は2歳:809円に対して2歳:840円と然程変わらない。
やはり、このあたりの数値はより多くのサンプルを使って評価する必要があるのであまり意味を考えない方がいいかも。
二歳未勝利戦の配当傾向として全15レースの単勝、三連単の配当は以下。
単勝 三連単
¥110 ¥430
¥190 ¥3,360
¥190 ¥8,250
¥260 ¥4,020
¥270 ¥8,620
¥290 ¥690
¥290 ¥6,250
¥620 ¥7,350
¥680 ¥48,890
¥790 ¥12,000
¥1,340 ¥137,680
¥1,680 ¥21,810
¥1,730 ¥400,690
¥1,750 ¥39,500
¥1,950 ¥553,990
単勝の上限はやはり20倍が限度。
それ以上の配当を狙うことはかなり難しい。
反面三連単で50万近い配当もありこちらのほうが狙いやすい?
↑典型的に誤った考え方である自覚はあります。。
1番人気、1着率が40%。
二着の人気別確率は以下。
1着 27%
2着 40%
3着 33%
ついでに2番人気の1着率は13%。
なので1番人気、2番人気を1、2着に固定すれば
1番人気:67%、2番人気:53%でハマる。
実際1,2番人気、2,1番人気で決着になったレースは6レースと役40%を締める。
以下が全て。
1着 2着 3着 単勝 三連単
1番人気 2番人気 6番人気 ¥190 ¥3,360
1番人気 2番人気 3番人気 ¥110 ¥430
1番人気 2番人気 4番人気 ¥260 ¥4,020
1番人気 2番人気 3番人気 ¥290 ¥6,250
2番人気 1番人気 3番人気 ¥290 ¥690
2番人気 1番人気 13番人気 ¥680 ¥48,890
15Rにチャレンジし以下買い目で購入した際のシュミレ―ション
三連単フォーメーション
1列目: 1番人気-2番人気
2列目: 1番人気-2番人気
3列目: 3番人気〜7番人気(5頭)
買い目合計:10点
これを100円ずつ15レース購入すると15,000円
上記の内13番人気の配当は取れないとして、¥14,750と回収率100%には微妙に届かない。
三連単フォーメーション
1列目: 1番人気-2番人気
2列目: 1番人気-2番人気
3列目: 3番人気〜12番人気(10頭)
買い目合計:20点
これを100円ずつ15レース購入すると30,000円
とすると、¥48,890の配当に届くので、¥63,640となり回収率:212.13%と大幅なプラスとなる。
では1番人気-2番人気を軸とした三連単2頭軸マルチで購入したらどうだろう。取れる馬券は以下。
1番人気 2番人気 6番人気 ¥190 ¥3,360
1番人気 2番人気 3番人気 ¥110 ¥430
1番人気 2番人気 4番人気 ¥260 ¥4,020
1番人気 2番人気 3番人気 ¥290 ¥6,250
2番人気 1番人気 3番人気 ¥290 ¥690
2番人気 1番人気 13番人気 ¥680 ¥48,890
4番人気 2番人気 1番人気 ¥790 ¥12,000
5番人気 1番人気 2番人気 ¥1,680 ¥21,810
マルチにした際、1R当りの購入数は60点。
15Rで90,000円で配当は¥97,450となる。
こんな試算をする意味は正直あまりない。。
しかし、1.2番人気馬は高確率で馬券になる傾向があり、12番人気位迄の1着2着付で10点位に流すと200%程度の回収率となる場合もあるという実績をベースにした理解をサンプルにしてもよく本来は定点観測すべき内容なのかも、
反面1番人気〜3番人気が全く絡まないレースが3レース存在する。
6番人気 5番人気 9番人気 ¥1,730 ¥400,690
7番人気 8番人気 6番人気 ¥1,340 ¥137,680
8番人気 11番人気 9番人気 ¥1,950 ¥553,990
上記レースを全て当てることが出来れば¥1,092,360となる。
今回13番人気が馬券に絡んだ最低人気馬。
4番人気を軸に5番人気〜13番人気をマルチで購入すると1Rで16800円の投資となり15Rでは252,000円の投資となる。
但し、4番人気を軸にした場合、獲得出来るレースはゼロであるw
軸を5番人気にすれば¥400,690を回収。
軸を6番人気にすれば2R該当するので¥538,370を回収。
軸を9番人気にすれば2R該当するので¥954,680を回収。
全て結果論であるw
しかし投資と回収の確率で言えば上記のようなアプローチの延長線上に何か有効な施策が有るようにも思えてくる。
単勝で狙う馬を予想する視点で軸馬を決める。
4番人気〜13番人気の馬を対象に1頭軸頭固定流しで購入すると1R投資額は90点(9,000円)。
ワイドを購入するつもりで2頭軸マルチで相手を4番人気〜13番人気の馬を対象に購入すると1R投資額は60点(6,000円)。
大型配当が出そうな荒れそうな1日にこういった買い方で10R投資してみるという買い方もありなんじゃないかなとも感じる。
荒れるという予想を前提にした投資戦略。
これら買い方について今少し色々なパターンで過去のレース実績を評価し妥当性の検証をする等、もう少し色々柔軟に考える必要がありそう。
特に直近は未勝利戦に絞って継続的に検討したいと考えている。
【以下参考資料】
2017年9月16日〜9月18日:未勝利戦情報整理