7月3日、私昭和電工サッカー・ラグビー場を訪れ、九州リーグを取材した。
ホームのジェイリースFCは多数のJリーグ、JFL経験者が在籍しているが、初昇格の昨シーズンはJリーグを目指すSV沖縄、ヴェロスクロノス都農に次ぐ3位に終わった。
今シーズンはメンバーが大きく入れ替わり、新たな有力選手も加入したが、上記の2チームに加え、新たに昇格したFC延岡AGATAが上位争いに加わり、現時点で4位と出遅れている。
(2018年の川副クラブの取材記事)
【レポート】
川副クラブは3分、萩原 健太がペナルティエリアの外からシュートを放ち、枠を逸れるが、いい立ち上がりを見せる。
やはり力で勝るジェイリースが攻勢で何度もゴールに迫り、前半に13本ものシュートを放つが、川副クラブは懸命な守りでピンチを切り抜け、スコアレスで前半を終了する。
GK谷 元太、好セーブで何度もピンチを救った。
後半も変わらずジェイリースの攻勢で進むが、得点が生まれないまま終盤を迎える。
西原 樹 72分にドンピシャヘッドを放つが、僅かに枠を外れる。
PK戦が見えてきた81分、ジェイリースは左サイドでフリーキックを獲得、永芳 卓磨が右サイドにボールを送ると福元 考佑がヘッドで流し込み、均衡を破った。
No.16 福元 考佑
これが決勝点となり、1–0でジェイリースが勝利した。
【コメント】
ジェイリースFC 永芳 卓磨選手兼任監督
Q:試合の感想をお願いします。
A:結果として、勝てたことは良かったですが、1–0ということで内容としては、反省が残る、課題の多い試合だったと思います。
Q:ここまでの今シーズンの戦いは、どのように感じていますか?
A:優勝を目指して、今シーズンをスタートした中で、前期に上位3チームに勝てなかったことは悔しかったし、前期に関しては、そこが全てかなと思います。
Q:ジェイリースは社会貢献活動に力を入れていますが、現在はどのような活動をしていますか?
A:今はzoomで老人ホームの方と交流しています。もう少しコロナが落ち着けば、直接お会いすることもできると思うので、様子を見ながら幼稚園や小学校にも行きたいと思います。
選手の人数も増えてきて、やれることも沢山あると思いますし、トリニータにいた選手や我那覇さんなど、経験のある選手も今までより来てるので、みんなで触れ合う場を作れればと思います。
今シーズンから加入の元日本代表の我那覇 和樹
川副クラブ 石江 英和監督
Q:試合の感想をお願いします。
A:いつもより、プレスポイントを下げて、引いた戦い方をやろうとしましたが、89分やれて、一発で刺されたという印象で、内容は悪くないけど、負けてしまったと感じています。しかし、選手はいつも以上に戦ってくれて、収穫は多かったと思います。
Q:ここまでの今シーズンの戦いは、どのように感じていますか?
A:目標が残留なので、順位の近い相手に負けないことにプラスして、強い相手に勝ち点を拾っていくというのが、自分たちのベースなので、前期の戦いは選手に80点くらい与えたいと思います。
後期は自分たちが前期で勝った相手がひっくり返そうとしてくるので、それを受けるのではなく、逆にひっくり返すことをやりたいと思います。
Q:このブログは高校生が多く見ているのですが、社会人でサッカーを続けたいと思っている選手にアドバイスをお願いします。
A:このレベルだと、自分の意識次第で0にも100にもなると思います。
高校生から社会人に進むのは大変なことだと思いますが、大学生とは自由な時間が違うと思うので、ある意味では成長できるチャンスだと思います。
このクラブにも高卒の選手がいますが、やっぱり意識でプレーヤ行動が変わるので、昨日より今日、今日より明日と意識して、自分自身がどうなりたいか考えることが大事だと思います。
谷 元太選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:前半から守備の部分を意識して、引いてブロックする形を作りました。最初は上手く守れていましたが、終盤に意識がぼやっとしてきて、逆サイドをフリーにしてしまったと思います。
全体的には良かったと思いますが、引き締めなければいけない場面を締めきれていないのが、DFやGKの責任かと思います。
Q:ここまでの今シーズンの戦いは、どのように感じていますか?
A:失点が多いので、失点を減らすことで、今日のような強い相手でも勝ち点を取れるかなと思えたので、守備から頑張っていこうかと思います。
Q:このブログは高校生が多く見ているのですが、社会人でサッカーを続けたいと思っている選手にアドバイスをお願いします。
A:シンプルに、サッカーを楽しむことだと思います。自分がやりたいから、社会人になって仕事がある中で、続けているので、まずはサッカーを楽しんでもらいたいと思います。