九州サッカーリーグ大分集中開催、6月30日 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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6月30日と7月1日、大分スポーツ公園にて、九州サッカーリーグ10節、11節が集中開催で行われた。
同時並行で数試合を取材した為、レポート内容は薄めだが、サッカーに様々な形で関わる人にインタビューしたので、卒業後も競技を継続したい選手は一度、目を通して頂けると嬉しいです。


川副クラブ-J.FC MIYAZAKI
J.FCは序盤から圧倒的にボールを支配して、川副クラブ陣地で試合を進め、枠を捉えるシュートもあるが、GK谷 元太の好セーブにも阻まれ、チャンスを活かせず、選手はストレスを感じているようだった。

J.FC MIYAZAKI 高橋 健哉


川副クラブ 谷 元太

35分に徳重 翔大からのクロスに渡邊 正嗣がヘッドで合わせてJ.FCが先制ゴール。
リードして前半を終える。


後半に入ると、川副クラブもギアを入れるが、得点には至らない。


逆にJ.FC MIYAZAKIが2点を追加し、3−0で勝利した。

【コメント】
J.FC MIYAZAKIサポーター町田さん


Q:応援を始めて、何年になりますか?

A:九州リーグに昇格した2015年に始めて、4シーズン目になります。

Q:始めたきっかけを教えて下さい。

A:最初は当時のスポンサー企業が、太鼓で応援していたのに加わっていました。去年から、自分が太鼓を叩いて応援しています。

Q:宮崎にはテゲバジャーロ(JFL)もあり、2チーム共存というハードルもありますが、サポーターの視点では、どう感じますか?

A:『1チームの方が良い』と言われることもありますね(笑)
一時期、テゲバジャーロの前身を応援していましたが、自分は鵬翔高校のサッカーが好きで、そこの松﨑総監督が会長をされているのでJ.FCを応援しています。
テゲバジャーロと一緒になる選択肢もあると思いますが、今の感じだと別々に目指した方が、宮崎のサッカーが盛り上がると思っています。

Q:今年のチームについて、どう感じていますか?

A:良いと思いますよ!
去年から与那城ジョージ監督が来てくれて、北九州で一緒だった佐野裕哉がキャプテンをやっています。
元日本代表候補の黒津 勝は怪我が多いけど、ボールを持ったら、やってくれる気がします。
韓国から来た2人のDFが頑張ってくれて、守りも良いです。

明日の沖縄SVとの試合が大一番ですね。向こうが首位ですが、勝ち点差は2で勝てば逆転なので、応援したいと思います!

Q:昇格以外に、どんな存在になって欲しいとか、夢はありますか?

A:『宮崎の子供たちに夢を!』と活動していて、小学校に選手が行って教えたりしてますが、そうやって地域に根ざしたクラブになって欲しいと思います。
スポンサーも地元の企業で、大きな会社はありませんが、地元で着実に経営基盤も確立して行ってるので、それで良いと思います(笑)


川副クラブ、中尾 弘樹選手兼任監督

Q:今シーズンのチームはどうでしょうか?

A:今シーズンから昇格したのですが、県リーグどはレベルが違うので、失点しないことを練習でも意識して、練習から守備に重きを置いています。

企業チームではなく、地元のサッカーが好きな人が集まってるので、職場もバラバラで、試合もギリギリの人数になることが多いので、選手が少ない時は、それなりのサッカーをして、地元開催で選手が揃った時に、勝ち点を取って九州リーグに残ることを目標にしています。

Q:チーム発足の経緯を教えて下さい。

A:元々、少年サッカーチームがあって、そこで教えてた方が、20才を過ぎた教え子に声をかけて社会人を作ったことが始まりです。
昔から中学校などは強い地域だったこともあり、過去にも九州リーグに所属した経験があります。それから社会人のチームもずっと残ってます。

Q:学生選手の社会人チームへの認知度は、どの程度ありますか?

A:チームの練習場所が川副中学校の裏のグラウンドなので、中学校を卒業して、高校に上がるまでの短い期間に練習に来る子は居て後々、チームに入る子は居ます。

あと、少年サッカーと同じグラウンドで、少年サッカーの練習の後に、自分たちが練習をするので、子供たちが少しの間、見ていることもあります。

高校生は関わりは少ないですが、OBが監督をやっているチームとシーズンオフに練習試合を行うことはあります。

Q:このブログは高校生が沢山見ていますが、卒業後もサッカーを続けたいと考える選手たちにアドバイスをお願いします。

A:サッカーが好きなら、就職先(勤務地)でサッカーチームを見つけて、生涯スポーツとして、楽しんでくれたら良いなと思います。


沖縄SV-九州三菱自動車
沖縄SVは2015年12月にJリーグ参入を目指して設立され、翌年から沖縄県3部リーグに参戦。
元日本代表の高原 直泰が選手兼任監督、CEOと3役を務める。


他にも数々のJリーガーを獲得、圧倒的な強さで同リーグを優勝した。
リーグ以外にも全国社会人サッカー大会出場などの成績を残し、沖縄県サッカー協会の推薦で、2017年は1部に飛び級昇格を果たした。

1部リーグは2位に終るが、1位のチームに九州各県決勝大会出場資格がなく、繰上出場、同大会で優勝を飾り、九州リーグに昇格してきた。

6月30日の10節時点では首位に立ち、この試合も圧倒的な力を見せ4−0と快勝したが、翌日のJ.FC戦に敗れ、2位に後退した。





FC中津0−4海邦銀行SC







山末 輝(星琳卒)


佐賀LIXIL FC-新日鐵住金大分
九州リーグの強豪、新日鐵住金大分は、6月30日時点で4勝4敗1PK負けと負け越していて、2連敗中である。


地元開催で勝利を飾りたいが、ゴールは遠く、佐賀LIXIL FCに5−0と大敗した。



【コメント】
新日鐵大分住金サポーター、TOKIさん


Q:今シーズンの新日鐵はどう感じますか?

A:世代交代の過渡期かなと感じますね。

Q:応援を始めたきっかけを教えて下さい。

A:元監督が同級生だったので、応援を始めました。

Q:社会人サッカーに感じる、面白さは?

A:日中働いている人達が、プレーしている所ですね。

Q:このブログは高校生が沢山みているのですが、卒業後に社会人で続けたいと考えている選手に、サポーターの視点から一言、お願いします。

A:アマチュアといっても高校や大学で、バリバリやっていた人達がプレーしているので、クオリティーは高く、魅力があると思います。



新日鐵住金大分、清武 勇太キャプテン


Q:高校からのサッカー経歴を教えて下さい。

A:大分鶴崎高校から、大阪体育大学を経て、1年間はHOYO(現ヴェルスパ)でプレーしました。
その後、今コーチをしている長木さんとサッカーがしたいと思ったこともあって、新日鐵に入って、10年目になります。

Q:選手は全員が、新日鐵の社員でしょうか?

A:9割は新日鐵関係の会社で働いていますが、教員など、無関係の仕事をしている人も在籍しています。

Q:このブログは、高校生が多く見ているのですが、卒業後も競技を続けたいと考えている選手に、アドバイスを頂けますか?

A:仕事で練習に行けないことは多々ありますが、私はサッカーが好きで、チームが好きだから続けています。
サッカーで給料を貰う訳ではないから、仕事を疎かには出来ませんが、『試合の為に仕事を頑張る!』というモチベーションには繋がります。

プロの選手は『しっかり練習をして試合に備える』となりますが、自分たちは『しっかり仕事をして、試合に備える』という感じですね。でもサッカーが自分の中心にある点では変わらないと思います。
アドバイスではないですが、こういう話しが、参考になれば嬉しいです。



【写真家の独り言】
今回、サポーターにも視点を当てた事で、下部リーグの魅力を感じて頂けただろうか?
『社会人サッカー』と一言で表現しても、Jリーグ入りを目指すチームから、企業チーム、選手たちが運営まで行うクラブチームなど様々だ。

今、高校サッカーに取り組んでいる選手で、就職した後も競技としてサッカーを続けたい選手が居れば、決して遠い世界の話しではないので、参考にしてみて欲しい。