職業、旅人。 -3ページ目

クロアチア ドブロヴニク - 時の刻み-


英国ロンドンは、きょうも雨♪


世界遺産の街、ドブロヴニク。



アドリア海の真珠と称えられるその旧市街の街並みは、

真珠の名にふさわしい輝きを放っている。



旧市街を一歩外に出た急斜面の丘の上から、

あるいは旧市街にたたずむカフェのテラスから。



ゆっくり流れる独特の空気感に包まれて、

時間はしだいにその歩みを遅めてゆき、

いつしか、まるで時間そのものが止まってしまったかのような、



そんな不思議な錯覚にとらわれる頃、

ゆっくりと日が沈み、暗闇のなかにぼんやりとライトアップされた街並みが浮かびあがる。



静かにゆっくりと、しかし確実に流れていく時の感覚を取り戻しながら、

この街が見てきた数百年という長い歴史の一端に触れる。



この街の未来に思いを重ねながら、

どこまでも続くかのようなまっすぐに伸びた通りを歩いてゆく。



世界遺産の街、ドブロヴニク。

ここは、いつまでも変わらぬ輝きを放つ、アドリア海の真珠。




英国ロンドンは、きょうも雨♪





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イタリア ヴェネチア - 月明かりの下で -


英国ロンドンは、きょうも雨♪


ヴェネチアの夜は、

昼間とはまた違った表情を見せる。


あれほど鮮やかで抜けるように青かった空は

すべてを包み込むようにして黒色に染まり、


空の青を引き立てるように身を潜めていた灰色の石畳と建物は

黒い闇の中で、黄金色をして浮かび上がってくる。


英国ロンドンは、きょうも雨♪




昼間の強い日差しを跳ね返すようにきらめいていた水面は、

ライトアップされた建物を吸い込むようにして、妖艶にゆらめき始める。



英国ロンドンは、きょうも雨♪



照りつける太陽の下で冷たいジェラートを舐め、

ぼんやりと照らされる闇夜の中では、よく冷えた白ワインを傾ける。


ゴンドラを漕ぐ音は止み、

人々の笑い声が弾ける。


英国ロンドンは、きょうも雨♪


英国ロンドンは、きょうも雨♪


世界遺産の街、

水の都ヴェネチア。


昼と夜

まったく対照的なその街並みは、

アドリア海に浮かぶ女王の

表と裏の顔。



英国ロンドンは、きょうも雨♪




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EL ENCIERRO - エンシエロ(牛追い) - 4

日時:7月7日 08:00

場所:第1区間 - Santo Domingo(サント・ドミンゴの坂) -



CRAZY LARRY - 在英ゲイの小部屋 -


区間その1、エンシエロのスタート地点となるサント・ドミンゴの坂。

坂下に設定されている牛の囲い場から、坂上の市庁舎広場までの、

距離にして280メートルの急な登り坂。


雄牛たちはひとつの群をなし固まって真っ直ぐに突進してくるが、

開始直後であるため速度は速く勢いもあり、

その点で最も危険な区間のひとつとなっている。

特に、区間最後の市庁舎前広場では一層激しさを増す。



CRAZY LARRY - 在英ゲイの小部屋 -







 サント・ドミンゴ坂の下

 毎朝08:00にここの柵が開き、

 雄牛たちが飛び出してくる



絶叫にも似た喧騒が一体を包む中、

それらを打ち消すように破裂音が上空に響いた。

08:00きっかりに打ち上げられた1発目のロケット花火の音で、

牛の囲い場の柵が外されたことを合図するものだ。


いよいよ、牛は放たれたのだ。


程なくして、2発目のロケット花火が打ち上げられた。

これは全ての牛が囲い場から出たことを意味する。


1発目のロケット花火の破裂音と同時に、警官によって作られていたバリアは解かれ、

ランナー達は一斉に走り出した。

ゆったりと走っているスペースはなく、通りはランナー達でごった返している。

既に背後では一層大きな歓声とどよめき、そして叫び声が上がっている。

開始直後にして、早くもサント・ドミンゴの坂周辺はパニックにも似た状況に陥っている。


最初に飛び出した雄牛は、もうだいぶ坂を登ってきているかもしれない。


280メートルの上り坂。

この区間で最も危険なエリアと言われる坂上の市庁舎広場までは、

雄牛たちに追いつかれることなくたどり着かなければ、危ない。


先頭の雄牛はどこまできているのだろうか。

何度も後ろを振り返りながら坂を駆け上がるが、

道を埋め尽くすランナーたちに隠れ、雄牛の正確な位置が把握できない。

ただ、坂の下方でひときわ大きな絶叫があがっている、ということしか分からない。


もう、とにかく第1区間は走る抜けるしかない。

何度も何度も後ろを振り返りたい気持ちを必死に抑え、

俺は屈強そうな男たちをかき分けるようにして、後ろには目もくれず坂を駆け上がった。


280メートルの上り坂。

実際は俺は坂の途中からスタートした訳だが、坂の勾配以上に、

背後から迫りくる恐怖感に、俺の心臓は強烈な圧力を受け、

ものすごい勢いで鼓動を速めていく。

自分はちゃんと呼吸をできているのかさえ分からない。


背後の叫び声はまだ少し俺からは距離がある。

このまま雄牛たちに追いつかれることなく登りきることを祈って、

ただ走るしかない。


坂の終わりが見えてきた。

もう少しで市庁舎広場に入る。


背後の絶叫が、じわじわと近づいてきていた。



CRAZY LARRY - 在英ゲイの小部屋 -












この坂を雄牛たちが一斉に駆け上がる

昼間はむしろ人通りの少ない、ただの坂道だが、

毎朝07:00頃にはランナーたちの赤と白で埋め尽くされる






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