スリランカへの道 | dahayashのブログ

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その後、すらさには定期的に食事に行っていた。

店主のスサンタ・スラセーナさんは、世界遺産にもなった古都キャンディーの生まれで、2000年近い歴史のある伝統舞踊「キャンディアンダンス」の踊り手でもあった。キャンディアンダンスの日本公演で来日したのをきっかけに、日本に興味を持ち、その後、日本語の先生である日本人女性と結婚し、日本に移住したそうだ。当時は、すらさを営業しながら、キャンディアンダンスの教室でダンスも教えており、定期的に公演も開催していた。

それまで、インドには度々訪れていたが、正直スリランカにはあまり関心がなく、スリランカのこともよく知らなかったが、興味を持って調べてみると、色々なことがわかった。

インドの南、インド洋に浮かぶ島国で、大きさは北海道を少し小さくした面積で、そこに約2000万人が住んでいること。人種はシンハラ人とタミル人で、国民の7割近くが仏教徒であること。

1948年に独立するまでイギリスの植民地で、植民地時代から紅茶の生産が有名なこと。他にはシナモンとサファイアが有名で、特にシナモンは世界有数の産地であること。

1975年からタミル人による独立国家の樹立を目ざし、スリランカ政府と内戦状態にあり、多くの民間人が亡くなったが、2005年に武装組織は壊滅し、今は平和であることなど。

そして、インドと同じ、アーユルヴェーダという伝統医学が盛んで、国立の病院もあるほど。特に妻がヨガのインストラターでもあり、アーユルヴェーダのセラピストでもあるので、スリランカのアーユルヴェーダ事情に興味を持ち、一度スリランカに行ってみようという話になった。

ちょうど行くのがクリスマス時期だったこともあり、スサンタさんからクリスマスプレゼントを、現地の家族や友人に届けて欲しいと託された。その時はスリランカの交通事情を知らず、安請け合いしてしまったが、後で調べてみると交通網があまり整備されておらず、移動に非常に

時間がかかることがわかった。

とはいえ、一度引き受けてしまった以上仕方ないので、プレゼントと住所を携え、スリランカに向けて出発した。